国産の木材にこだわった『洋館』を御紹介します。
住まい手の希望はアメリカ留学の経験から、本物のアメリカンハウス。例えば、玄関ドアは防犯性と人を招き入れる気持ちから内開き、日本的様式の所謂玄関はいらない、南面採光にはこだわらない。などなど。しかし反面、生まれ育った住まいは典型的な日本家屋。和室も大好き、さらに施工は友人の大工棟梁に任せたいので在来工法にしたい。
そこで私は、アメリカンハウスと日本の伝統建築を融合させた、本物の和洋折衷住宅=洋館を提案しました。
構造材は人工乾燥した熊本県小国杉、木組みは日本の伝統的技術を活かし、大工の手刻みによる仕口継手の加工。金物はホールダウン以外ほとんど使いませんでした。
仕上げ材も本物にこだわりました。外壁は1回目のコラムで紹介した石灰モルタル(洋風の漆喰)と無垢の米杉材のラップサイディング張り。内部は、壁天井は、真っ白な石灰プラスター(薄塗り漆喰)塗り、床はテラコッタタイルと天然土佐栂の板張りとなっています。
資料請求にあたっての注意事項