敷地は埼玉県の静かな住宅街にあります。 現在、上空の高い位置には高架線が通っていますが、昔は低い位置に通っていた為、真下には建物が建てられないという制限があったようです。そのため、北側に庭、南側に建物を寄せた、いわゆる北に開いた南北逆転の家が軒を連ねていました。建て替え前の建物もそうであり、昼間でも電気が必要であり、冬は寒かったそうです。その事もあり、建て替えにあたっては明るく暖かい家が第一の要望でした。 夫婦と子供2人(すでに成人している)の家として、30坪弱の敷地に容積率が50%である為、決して余裕のある面積が確保できないことから、プライベートな部屋を効率良く配置し、パブリックな部分にゆとりをつくりました。また、隣家が接近している為、ハイサイドライトやトップライト、縦格子から常にやさしい光がそそぐ様に計画しました。 建て主は機械製作の会社を営み、子供は家具職人。ということで、共同作1号として おふたりにキッチンを作って頂きました。小さいながらに使いやすそうなシンプルなキッチンが完成しました。奥様はその明るいキッチンでの料理が楽しみなようです。
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