日本人の労働時間は、世界的にみても長いことで有名ですが、実は、女性の家事時間も世界でトップクラスだということをご存知ですか?
育児をしながら、食事、掃除、洗濯…と、日本の女性は、休む暇などありません。たまにはパパにかわってもらいたいけれど、そういうわけにもいかないのが現状ですよね。そこで今回は、働くママに嬉しい、家事育児がはかどる間取りのアイデアをご紹介します。
子どもの様子を見ながら作業できる対面キッチン
こちらはリビングダイニングを見渡せる位置に、キッチンを配置。対面キッチンにすることで、台所に立ちながら、子どもたちがソファでくつろいだり、リビングで宿題をしたりする様子をみることができます。これなら、料理の準備や食事の後片付けの最中にも子どもの様子に目が届くので、日中一緒に遊べない働くママが子どもと話す時間もつくれて一石二鳥。なかなか子どもの相手をしてくれないパパへのストレスも減りそうですね。
ちょっとした仕事がささっと片付く、仕事スペース
キッチンやダイニングに、パソコンなどが置けるちょっとした仕事スペースをつくってみてはいかがでしょう。
メールチェックはもちろん、子どもの学校の書類、料理のレシピ、家計簿などをまとめて管理することができ、仕事や家事の効率がぐっとアップします。在宅で仕事をするなら、欲しいスペースですよね。
リビングに置く、小さな書斎小屋
子どもが遊んでいるかたわらで、ちょっとした仕事を片付けたいというときに仕事スペースがあると便利ですが、間取りとして考えると上述のようにキッチン脇やダイニング脇となりがち。集中して作業するにはいいのですが、子どもが小さいうちは、リビングに小屋を置くのがよさそうです。
写真は「家の中の小屋」シリーズの、壁にもなる書斎小屋。目が離せない子どもがいても、これなら安心ですね。
キッチンと洗面室の動線をつないで、家事をスムーズに
洗面室に2方向の出入り口を設け、キッチン側からも洗面室に入ることができると、子どものお弁当に洗濯…など、朝の忙しい時間もスムーズに家事ができます。
写真はウォークインクローゼットを介して、キッチンと洗面所を直線でつなげた間取り。クローゼットが間にあると、キッチン側からは食品庫として、洗面側からは家事室として、フレキシブルに使えるのも嬉しいですね。
外出中に雨が降ってもOK!洗濯物の心配がいらないインナーテラス
突然の雨に、外に干してしまった洗濯物が気になって、でも仕事で帰れるはずもなく…という経験はありませんか?インナーテラスは、天気のいい日にくつろぐだけでなく、雨の日や花粉シーズンなど、屋外に洗濯物を干せないときにも重宝します。
洗濯物を目立たない場所に干したいという場合は、下の写真のように、サニタリーを広めにとって、室内干しスペースを確保しておくのもひとつのアイデアです。
家事室を用意して、家事ストレスを少なく
独立した家事室は、さまざまな作業を行うことからユーティリティールームともいわれています。収納場所にも困るアイテム、例えばアイロンをかけるなど、ささっと出して終わったらすぐ収納できる、そんなスペースがあると家事の効率が上がります。
家事室は、キッチンや洗面所と一直線でつながるように配置すると、使い勝手がいっそう良くなりますよ。
片付けがラクになる!独立した大容量の収納スペース
忙しいとなかなか手が回らなくなるのが、整理整頓。いつも家をすっきりとした状態にしておきたいなら、大容量の収納スペースは強い味方となります。
写真のように洗面室の隣にウォークインクローゼットを設置すると、タオルや着替え、洗濯物、シャンプーや洗剤のストックなど、こまごまとしたサニタリーグッズをまとめて収納できて便利。
また、保存食や野菜、飲料やアルコール類などを保管できるパントリーがあると、食料品のまとめ買いなどもできますね。
いかがでしたでしょうか?
毎日の生活から切り離せない家事。時間のない働くママにとって、家事動線に配慮したり、家事のための効率的なスペースを確保することで、家事がぐっとラクになりそうです。忙しくても、自分らしい“家事が楽しくなる”間取りをみつけてみてください。
Text SuMiKa編集部
※ 2017年3月に追記