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いまさら聞けない!家と暮らしのキーワード
2016年11月17日

“グランピング”って何?
グランピングを楽しむ5つのコツ

いまさら聞けない!家と暮らしのキーワード

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photo by Wicker Paradise

最近、よく耳にする“グランピング”。英語?日本語?初めて聞く人にとっては、何を意味するのか、皆目検討がつかないかもしれません。グランピングとは、“魅力的な”を意味するグラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)を掛け合わせた造語のことです。今回は、そもそもグランピングって何?というお話と、グランピングを楽しむコツを紹介します。

魅力的なキャンプ=グランピングとは?

魅力的(グラマラス)なキャンプって、どんなキャンプのことでしょう。キャンプの魅力といえば、何と言っても自然と一体になれること。昼間はトレッキングや川遊び、夜は美しい星空を独り占め…。バーベキューやダッチオーブン料理など、キッチンのないところで、みんなで工夫しながらつくって食べる食事も格別です。

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photo by Lotzman Katzman

けれど「自然のなかで、あえて不自由さを楽しむ」キャンプには、マイナスポイントも。すべて自分たちで準備しなくてはならないため、体力を使い、ホテルに泊まるバカンスのようなおしゃれもできません。もちろん天気にも左右されます。せっかくのキャンプも寒さに凍えていては台無し!蒸し暑い夏の夜にシャワーを浴びずに眠るのも辛いものです。また虫にビクビクしながら過ごすのも、快適ではありません。

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photo by Viaggio Routard

グランピングとは、それらの問題を解消し、もっと気軽に、もっと優雅にキャンプを楽しもうという新しいアウトドアスタイル。自分でテントやキャンプ道具を用意する必要はありません。自然のなかにいながら、エアコン付きの快適な空間で過ごし、やわらかなベッドで眠り、あたたかなお風呂に入り、おいしい食事が楽しめる、それがグランピングなのです。

グランピングの要件
・大自然の空気、音…素晴らしいアウトドア環境にすぐにアクセスできるなど、キャンプの醍醐味を享受できること
・重たいギアを持参しない、快適な睡眠が得られるなど、キャンプの問題点を解消できること

その原型はモンゴルの移動式住居

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photo by Bernd Thaller

グランピングの起源は諸説ありますが、その歴史は1100年代、モンゴルの遊牧民が発明した移動式住居「ゲル」まで遡ります。遊牧民族は、ゲルを組み立て、快適に暮らせるように、ベッドやテーブルなどの家具を置いて生活していました。このスタイルが、グランピングの原型だといわれています。

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photo by .angels.

そして1900年代になると、より今のグランピングに近い形になります。欧米人によるアフリカでの「サファリキャンプ」です。しかし、現地で不便なキャンプ生活をしたくないセレブたちは、テントの中にベッドや家具を置き、キッチンをつくり、シェフを雇って豪華な食事を用意させたのです。

現在のグランピングは、2007年頃から欧米を中心に始まったといわれています。

大切なのは、グラマラスであること

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photo by Wicker Paradise

今や世界的に人気のグランピング。ひとことでグランピングといっても、その宿泊スタイルはさまざまです。テントのほか、キャビン、ツリーハウス、トレーラー、コテージなど、サービスも施設によって異なるため、自分たちに合った施設を探すのがポイントとなります。

大切なのは、文字通り、グラマラスなキャンプであること。本当の意味でグランピングを楽しむためには、以下の条件も見逃せません。

・自然を身近に感じられること
・アウトドア体験ができること
・快適に過ごせ、贅沢な気分を味わえること

日本でも山梨県の「星のや富士」をはじめ、三重県の「伊勢志摩エバーグレイズ」、栃木県の「森と星空のキャンプヴィレッジ」など、コンセプトの異なるグランピング施設が続々と登場しています。

それでは、グランピングを楽しむコツを紹介していきましょう。

1.インテリアをつくりこむ

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photo by Dan Ox

手ぶらで大自然を満喫できるのが特徴ではあるのですが、大人の遊び心を持ちたいグランピングで、旅館やホテルのようにただ泊まりに行くだけ、なんていうのはナンセンス!お気に入りのラグやクッションを持ち込んだり、気分の上がるテーブルコーディネートに変えてみたり、おしゃれなランタンを選ぶなど、居心地のいい空間にしたいもの。グランピング施設そのものがおしゃれであることはもちろん重要ですが、“自分仕様”にインテリアをデコレーションするともっと楽しめるのがグランピングなのです。

2.フード&ドリンクはゴージャスに!

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photo by Donna Tomlinson

外ごはん…というと、バーベキューをイメージする人は少なくないかもしれません。もちろん、外でいただく料理は何を食べても格別なのですが、仮にグランピング施設で食事セットを注文するとしても、それにプラスしていつもは手を出さないようなこだわりの食材を仕入れて、よりゴージャスにして楽しみたいもの。ドリンクも、いつもの缶ビールだけでなく、季節のフルーツをつかったサングリアや、冬ならホットワイン、目覚めのコーヒーを格別にしてくれるお気に入りの道具を用意するのもいいですね。

3.レジャーではなくてリトリートを

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photo by anmin

気の置けない友人や家族と過ごすグランピングですが、ひとりの時間をつくって、のんびりと森林浴をしたり、ぼーっと満点の星空を眺めるなど、ゆったりとした気分を味わいたいもの。みんなでわいわいキャンプを楽しむのとは少し趣を変えて、自然の中でストレスなく過ごせるようにすると、心も体も解放されますよ。

4.バカンス気分を楽しめるファッションを

野外キャンプのように、アウトドアファッション一色ではなく、バカンス気分で臨みたいのがグランピング。でも、ラグジュアリー=ハイブランドではなく、たとえば女性なら、ラフなのにリラックス気分が満喫できるマキシドレスやオールインワン、エスニックなブラウスなどはいかが?男性なら、リネンシャツや中折れハットなどが映えそう。アウトドアではなくリゾートスタイルを意識するのがおすすめです。

5.夏も冬も。季節を問わず楽しむ!

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photo by Danielle Elder

夏はもちろんですが、秋なら“ハロウィンキャンプ”を、冬なら“クリスマスグランピング”をしてみてはいかが?秋は分かるけど、寒い冬にグランピング?と思うかもしれませんが、寒さすら楽しめるくらい、冬のグランピングにも魅力があるのです。湯たんぽや電気毛布、ダウンジャケットなどの防寒用具を用意する必要はありますが、うだるような暑さの中、虫との闘いになりがちな夏よりも、薪ストーブや、外で火をおこして非日常の時間を過ごせる冬は、家族や友人、カップルの絆をより深めてくれそうです。

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photo by Joanne and Matt

さて、気になるグランピングの費用は施設によりさまざまですが、大人二人1泊で平均2〜5万円ほど。
通常のキャンプに比べて費用はかかるかもしれませんが、忙しい日常から離れて美しい自然に回帰できるうえ、快適性もあって、まさに現代人が求めている“癒し”があるのです。

また「モノ消費」から「コト消費」への時代の流れも人気を集めている理由のひとつ。消費者の嗜好がモノを所有する価値から、コトを経験する価値へと移っている現在、自然のなかで非日常を体験できるグランピングは、とても有意義な“コト消費”といえます。

まさに来るべくして来たといえる、グランピングブーム。今後も目が離せませんね。

Text SuMiKa編集部

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