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記事作成・更新日: 2019年 3月26日

二戸を一戸につなげて住まう暮らし方。大阪・泉北地域で広がる「団地住まい」の最先端。

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大阪府の南部にある泉北ニュータウンでは、団地の壁をぶち抜いて、2戸を1戸につなげるプロジェクト「ニコイチ」による、ユニークなリノベーション住戸が次々と誕生しています。

(泉北の暮らしについて知りたい方は「PORTAL SENBOKU」をご覧下さい)

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「ニコイチ」は45㎡の2戸を90㎡の1戸にリノベーションすることで、より快適な居住空間を確保する試み。設計デザインには様々な建築家が関わり、これまで10を超えるリノベーションプランが実現。賃貸住宅として提供されています。

空家をマイナスではなく、新しい価値を生み出すための余白として捉え、2戸をつなげて広い間取りにコンバージョン。子育て世帯などの若年層に対し、スペースや経済的にゆとりのある、質の高い暮らしを提案できるようになりました。その取り組みが評価され、2017年度のグッドデザイン賞も受賞しています。

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2017年、結婚を機に泉北の茶山台団地にある「ニコイチ」物件に移り住んだのが、こちらの掛橋さんご夫妻。夫である駿さんは、自転車部品を製造する企業に勤務。妻の乃利子さんは近所にある二つのカフェを掛け持ちしながら働き、暮らしています。(掛橋さんご夫妻の暮らしの様子はこちらで詳しく見ることができます)

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そんな二人が選んだのが、「ニコイチ」で生まれた、「バーチカルブラインドのある家」でした。

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もともと自転車が好きというお二人。駿さんのお仕事が自転車部品の設計であることもあって、合計5台もの自転車を保有しており、自宅にはある程度の広さが必要でした。一軒家も含めて検討していたある日、地元のイベントを通じて出会った人から勧められて、この物件にたどりついたといいます。

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「二人で住むには十分な間取りがあって、無理のない家賃。開放的でゆったり過ごせて、今の私たちにはちょうどいいです」と乃梨子さん。

「ニコイチ」の物件は90平米の広さにして、家賃が7万2千円〜8万5千円ほど。しかも、堺市から5年間で最大120万円まで家賃補助がつくというおまけつき。リノベーションのテーマバリエーションも実に多彩です。

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全国的な人口減少が進む中、ニュータウンにおける空き家の数も、これから間違いなく増加していきます。

でも、集合住宅のあちらこちらに生まれてくる空き物件同士をつなげることができたら、魅力的な空間に生まれ変わらせることができたとしたら。住宅だけでなく、店舗や、コワーキングスペースや、一棟丸ごとシェアハウスにしてしまうなど、そんなことができるとしたら。想像してみてください。団地って可能性にあふれているような気がしてきませんか?

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現在、「ニコイチ」で生まれた物件が入居者を募集中。家賃を抑えつつ広々ゆったりとした暮らしに関心のある方や、団地暮らしに興味のある方は、ぜひ一度、
泉北のポータルサイト「PORTAL SENBOKU」や大阪府住宅供給公社の「ニコイチ」特設サイトを覗いてみてください。

photo by 都甲ユウタ

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