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記事作成・更新日: 2020年 3月 8日

住宅の購入からリノベーション、建築士の紹介まで全ておまかせ! 大阪・泉北で自分らしい暮らしを後押しする

「泉北ニュータウン住宅リノベーション協議会」

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高度経済成長期の増加する住宅需要に応えるためにつくられた、大阪・堺市にある泉北ニュータウン。“まちびらき”から50年が経過しました。


開発当時、できるかぎり緑を残しながら行われた都市計画によって、住宅地と農村地のメリットを享受できる便利な場所となった泉北では、その環境で空き家をリノベーションして、自分らしい暮らしを送る人々が続々と現れています。

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そこに一役買っているのが、NPO法人や大学・建築家・不動産事業者などで結成された「泉北ニュータウン住宅リノベーション協議会(以下、リノベーション協議会)」。堺市と協力して、「リノベーションによる中古住宅などの流通」や「職住一致の暮らし」の促進による「泉北スタイルの家」の普及を目指し、平成27年4月から活動を行っています。

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昨年、大阪市内から泉北に住まいを移した田中さんご家族も、この「リノベーション協議会」との縁をきっかけに、昭和50年代に建てられた戸建ての家をリノベーションして暮らし始めました。(田中さんの暮らしの様子は、泉北のローカルメディア『PORTAL SENBOKU』で紹介されています)

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『PORTAL SENBOKU (https://senboku.jp)』

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もともと古いものに手を加えながら価値と歴史を重ねていく建築物に魅力を感じていた妻の彩さんは、平成30年6月ごろ、リノベーション住宅の見学会の情報をもとに、「リノベーション協議会」の存在を聞きつけます。

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.早速事務局と連絡を取り、空き物件の内見に訪れた彩さんは、一軒目に惚れこみ即決。設計も、協議会から紹介された「西紋建匠株式会社」の建築家・西恭利さんに依頼することに決めました。

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写真右の男性が建築士の西さん

「自分で物件を見つけて、建築士さんも探してっていうのが普通だと思うんですが、協議会を通して物件の売買から建築士の紹介、リノベーションの相談まで全部セットでやってもらえたことや、協議会が市と連携しているというのも安心につながりました。建築士さんには何度も相談にのってもらい、こだわりのつまった理想の家ができあがりました」(彩さん)


その他にも、「リノベーション協議会」は住宅ローンや補助金などについても相談に乗ってくれたといいます。


「『泉北スタイルの家』に認定された住宅へのローンの相談を銀行で受けてもらえたことが良かったです。リフォームローンは金利が高いし、そもそもリノベーションにはなかなか融資がおりにくいそうなんです。このローンが使えたことは、我が家にとってはありがたかったですね」(彩さん)


耐震改修や省エネ改修などの堺市の補助金、そして国の中古住宅購入のための「すまい給付金」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などを活用できるのも泉北ニュータウンでのリノベーション暮らしの魅力のひとつではないでしょうか。


「リノベーション協議会」では、リノベーション住宅を巡るバスツアーや、自宅の菓子工房での菓子製造などのやりたいことを仕事にした方のライフスタイル見学会などを行う「リノベ暮らし学校」も開催しています。

リノベーション住宅を巡るバスツアーの様子

リノベーションによって「あるものを活かす」ことで、自分らしい暮らしを送り、かつ住宅コストを削減したことによる余剰資金で日々の暮らしを豊かにすることもできます。


今、家造りで悩んでいる方、リノベ暮らしに興味が湧いた方はぜひ一度泉北を訪れてみてください。泉北ニュータウン内で様々なライフスタイルを送るご家族の暮らしを追ったライフストーリーや、観光スポット・お店の情報などは、泉北のポータルサイト『PORTAL SENBOKU』で見ることができます。こちらも一度、覗いてみてください。



photo by 都甲ユウタ

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