家を建てようと考えると、2×4(ツーバイフォー)というワードをよく耳にするようになりませんか。ツーバイフォー工法の住まいは耐震性や耐風性が高く、高気密、高断熱であるなどメリットが多く人気があります。
一方で、間取りの自由がききにくいというデメリットも。しかしアイデア次第でおしゃれで快適な住まいにすることが可能なんです!
そこで今回は、アイデア満載の2×4建築事例をSuMiKa編集部が厳選しました。理想の2×4の住まいを考えるうえでのヒントにしてくださいね。
1:サンドイッチハウス
小さな敷地の中で、プライバシーを確保しつつも明るく快適な家をいかにしてつくるか。
その答えは“背戸(せど)”でした。背戸とは、母屋と納屋の間にある作業場のような、暮らしに密着した外部空間のことです。
背戸をつくるためには母屋と納屋が必要不可欠。塔状個室群と小屋型リビングをそれらに見立て、二枚の大きな壁で挟み込んでできたのがサンドイッチハウスです。
さらに屋外のような明るさと視線の抜けを生み出すために少し大きめの天窓を設け、より背戸感を強調させています。天窓から差し込む日差しは、その角度で移ろう季節を感じさせ、日々の暮らしに彩りを与えています。
【事例詳細】
・構造:木造(2x4)
・予算帯:3,000万円以上〜3,500万円未満
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2:結(ゆい)の家
米杉の勾配天井が特徴的な住まいです。ロフト部分に奥行きがあるので、限られたスペースでもとても広く感じられます。
暗くなりがちな北側の洗面室も採光窓を設けることで明るい空間に。大きな鏡は床材を使用し、ロフト階段は構造材、ロフトの床は面材を使用することでコストダウンしています。憧れの米杉天井を実現するため、その他の部分でコストを抑えられるよう随所で工夫したそうです。
【事例詳細】
・構造:木造(2x4)
・予算帯:2,000万円以上〜2,500万円未満
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3:桜坂の家
2×4(ツーバイフォー)は、おしゃれな家ができないのでは?というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、モダンなデザインも可能です。
こちらは、高台に位置した見晴らしが良い敷地に建つ2×4(ツーバイフォー)の住まいです。新築でありながら景観に溶け込み、それでいて埋没することが無いよう、2階建のシンプルな長方形型とし、外壁は杉板型枠工法によるコンクリートの直線的な壁とアフゼリア材によって仕上げられています。
室内にもアフゼリアの床材をふんだんに使用し、木のぬくもりを感じつつ、シャープでスタイリッシュな空間となっています。家の佇まいと暮らしやすさのバランスに考慮しながら、確かな個性を発揮していますね。
【事例詳細】
・構造:木造(2x4)
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4:新通の住宅
室内と一体化した2つの中庭を持つ平屋の住宅です。
2つの中庭を内包させ敷地いっぱいに建物を展開しているので、敷地全体が建物の内部空間に利用されています。
窓が少なく閉鎖的な印象を与える外観とは裏腹に、インテリアは2つの中庭から差す光に満ちた明るく広々した空間となっており、中庭を介した視線の抜けが奥行き感をいっそう引き立てています。
天井は家中フラットですが、リビングのみ床を下げてボリューム感のある天井の高い空間にしています。視線の高さに変化が生じますが、それがインテリアにメリハリを与えています。
【事例詳細】
・構造:木造(2x4)
・予算帯:3,000万円以上〜3,500万円未満
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5:中庭のある家
中庭で遊びを加えた建築事例です。プライバシーの守られた光あふれる静かな中庭がある住まいです。中庭に面して大きな窓を設けて、陽の光を余すことなく取り入れています。
正方形に近い住まいは、中庭を中心にして広がっています。2×4(ツーバイフォー)でも、広々としたつくりができる実例です。壁を少なくすることで開放感を感じられるだけでなく、家族のコミュニケーションにも繋がっているそう。階段もスケルトン階段で圧迫感がなく、インテリアの一部として馴染んでいますね。
【事例詳細】
・構造:木造(2x4)
・予算帯:5,000万円以上
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2×4(ツーバイフォー)の多くのメリットを活用した、おしゃれで快適な建築事例をご紹介しました。
気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで建築家に相談してみてくださいね。
※この記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。