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記事作成・更新日: 2021年 6月 1日

物件選びから引き渡しまで!リノベーションの進め方

マンションや一戸建てのリノベーションを検討するとき、まず何から始めたらいいのか疑問に思う方は多いのではないのでしょうか。この記事では、実際にリノベーションをする際の進め方、また依頼する業者の選び方のポイントを解説します。

物件選びをはじめる前に予算と暮らし方をはっきりさせよう

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EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

あなたがリノベーションを検討しているのはマンションでしょうか、それとも一戸建てでしょうか? どちらにしても、まずはご自身の予算をはっきりさせましょう。

住宅ローンを組むならどのくらいまで出せるか、予算の中で物件にかける金額と工事にかける金額、家具を買う金額はどのような比率にするかなどおおまかにでも決めておきましょう。せっかくのリノベーションで、物件にお金をかけすぎてデザインにお金をかけられず後悔してしまう……というようなことがないようにしたいですね。

また、物件選びに大切なのはどのように暮らしたいかのイメージをしておくことです。馴染みのある場所に住みたいのか、おしゃれな街に住みたいのか、利便性よりは少しのんびりしたところで過ごしたいのか。自分の暮らし方をイメージして立地や広さを決めていきましょう。

リノベーション業者を選ぶポイントは?

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freeangle / PIXTA(ピクスタ)

さて、物件探しと同時に進めていきたいのがリノベーションの設計・工事をしてくれる業者を探すことです。

設計のみ・工事のみという業者も多くありますが、最近は物件から一緒に探し、最適なプランを考えてくれるところも増えています。「物件の場所も特に決めていない」「何から始めていいかわからない」という人は物件探しから設計・施工までワンストップでリノベーションをしてくれる業者を選ぶといいでしょう。

重要になってくるのはデザイン面ではないでしょうか。いくら気に入った物件を購入できても、間取り・デザインによってその後の暮らし方が変わってきます。もちろん、業者もプロですので依頼すればどんなテイストでも工事はしてくれますが、やはりそれぞれ得意・不得意があることが多いです。

例えば、木をふんだんに使った優しいデザインが得意な業者、シンプルだけど鉄やステンレスなどを効果的に使う業者、モダンでスタイリッシュなデザインが得意な業者など、さまざまです。

多くの業者が自社のHPで施工事例を載せていますので、気になる会社をチェックしてみましょう。また、タイミングが良ければ完成見学会などを行なっている場合もありますので、日程が合えば直接行ってみるのもいいですね。

プランを打合せし、見積を取る

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makaron* / PIXTA(ピクスタ)

物件が決まり、「こういうことがしたい、こういうデザインにしたい」というのがある程度決まれば業者とプランの打合せに入ります。何社かに見積もりを取るという方法もありますが、詳細のプランが決定しなければどうしても概算の金額になってしまうことを頭に置いておきましょう。一番安いところに頼んだけれど、結局プランを詰めていったら高額になったというケースもあります。

自分や家族の暮らし方、生活導線などを考えてプランを進めるのが重要です。もちろん、あれもこれもと詰め込んでいては高額になります。絶対実現したいもの、譲れないところとそうでもないところをしっかり整理しておきましょう。そうすれば、見積りが高額な場合でもどこを抑えるべきかが検討しやすくなります。

また、リノベーションは解体してから問題が出てくることもしばしば。取れると思った壁が取れない、柱がなくて補強しなければいけない……など想定外のことも多くなります。慌てないよう、そういった場合はどうするかあらかじめ業者と決めておいたり、金額に余裕を持って工事に臨みましょう。

工事から引き渡しまで

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freeangle / PIXTA(ピクスタ)

(1)解体

工事は、スケルトンではない限り解体から進んでいきます。まずは全ての解体が終了した時点で現状のチェックをします。

解体不可能だった壁がある、思ったより配管が回せず水回りのプランを変更せざるを得ないなど問題が出る場合もあります。

(2)配線・配管

解体後の問題がなければ壁や床の下地を設置し、設備の配線・配管を行っていきます。電気や空調など後から動かせないような配線・配管のチェックはきちんとしておくほうがいいでしょう。

プランをしっかり確認しても勘違い、すれ違いで間違うこともあります。どの時点でチェックに行くか、というのも業者と話しておくとスムーズです。

(3)壁紙やタイル

壁紙やタイルなど、最終仕上げは工事の後半でも変更はが効くことも多いですが、すでに発注している可能性がありますのでなるべく変更などないようにしていきましょう。

(チェック~引き渡し)

工事が終われば業者側で清掃をして、傷や不具合のチェックをします。床や壁に傷がないか、キッチンやお風呂などの動作は正常か、図面と実際に間違いはないかなどを照らし合わせていきます。チェックが終われば、業者の方で手直し作業をして最終清掃、その後に引き渡しとなります。

広さや規模にもよりますが、おおよそマンションなら工事は2~3ヶ月、一戸建てなら3~4ヶ月で完了することが多いです。

まとめ

リノベーションは新築よりもコストが低く、かつ比較的自由度の高い設計ができます。物件探し、設計・デザインとあれもこれもと詰め込みすぎるのではなくどの部分を重要視するか決めて資金計画を行うのがポイントです。

施工業者は施工事例をよく見て好みのデザイン、理想の暮らしが実現できそうなところを選びましょう。物件選びから引き渡しまで、信頼できる業者と協力してリノベーションを進めることができれば、満足いく部屋ができるはずですよ。

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