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世界のおうち
2016年 6月13日

風土が違えば、家も違う!世界のおうち【ネパール編】

世界のおうち

先日、ネパールに旅行に行きました。そこで目にした家々があまりにも可愛いかったので、いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

日本の気候とも違うし、材料や構法も違うので、日本での家づくりにはそのまま参考にはならないかもしれません。ですが、見るだけで楽しい家がたくさんあるのでどうぞ。

DIY感満載!カラフルな壁面と手描きの模様のおうち

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ネパールのおうちは手づくり感たっぷり。レンガづくりのおうちが多いことが特徴です。基本的に側壁のみカラーリング。(たぶん)住む人が自分たちで壁の塗装をしていて、その色選びがなんとも個性的でカラフルです。外壁の模様も自分たちで描くこともあるようで、いびつなダイヤ模様などもこれまた味になっています。

都市部には、中層のアパートメントが多く、ちょっと田舎に行くと低層の住宅に出会えます。大工さんが建てている家もありますが、家庭の状況によってはほとんど自分たちでつくってしまうとか!

物語にでてきそう!
ファンタジーな工事中のおうち

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足場は竹で組まれることが多いようです。レンガを積んで、モルタルで壁の仕上げをしているおうちも多く見られました。レンガは新しいものを購入することもありますが、他の現場のものや立て直す前のものを再利用することも少なくない、とのこと。

素材をそのまま生かしたシンプルなおうち

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左の家はトタンと、木材を仕上げとして使っています。ほかの家のようにカラフルではないですが、シンプルさが目をひき素敵でした。トタンのシルバーがアクセントになっています。

右の家は、1階部分はレンガそのまま!でもそれがまたいいんです。塀の代わりにトタン使っているのですが、それが錆びてくることで色が馴染んでいます。しかも、よく見ると、壁面の落書きがたまらなくかわいいんです。よくぞここで色スプレーを使わなかった、と褒めたいくらい。

手描きの装飾のあるおうち

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家にかけてあるのは花飾りです。こちらはドライフラワーですが、花自体はオレンジや黄色の明るい色でとても綺麗です。家から向かいの家に向ってガーランドもかけてあります。こういった花飾りやガーランドはネパールではよくみかけます。

2階の黒い柵は、中の花部分だけ金色に塗ってあって素敵だと思いました。そして隣の緑の小屋に注目です。模様の手描き感丸出し!!これはレンガの境目に沿ってなぞっているのでしょうか。がんばって作業している光景が思い浮かんで、とても愛おしいと思える装飾でした。

塗装用ペンキは隣の人とシェア?

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かなり自由なカラーリングを楽しんでいるネパールの家々。ここでは珍しく4棟から5棟続けて同じカラーリングをしている住居群を発見。みんなで揃えたのか、あるいはもしかしたら親戚同士なのでしょうか。白をベースに赤を加えて青でさす、というのは他でも見かけたので流行りなのかもしれません。

材が違えば、
同じ色でもバリエーションが出せる例

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これ、よく見ると2階の窓下部分は一面トタン仕上げ。同じ赤色でもモルタル部分との質感の違いが出ています。外に出している椅子を扉の緑や壁の赤と同じ色に塗っていて、家に馴染むようにと配慮された、カラーリングの小技が光っています。

町中にある色とりどりの小屋たち

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農村部では鶏やヤギ、牛などを飼っているせいか、小屋はどこでも見かけます。特にポカラ(カトマンズ西に位置する町)のレストランの脇に置いてあった小屋は、造りも塗装も秀逸でした。

左の小屋は「キッチン」と書いてある扉と小窓があるのでお店だと思いますが、撮影時は閉店していました。牛柄をイメージして塗ったのでしょうか。ちなみにネパールの牛は茶色です。

右の小屋は、竹でつくられているバンブーハウス。竹の建築はネパールではほとんど見かけないので、目立っていました。写真左手のオープンな小屋は小上がりで靴を脱いで座敷のように上がることができます。

バナナも装飾の一部に!?
ジュース屋さんの小屋

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住宅ではありませんが、かわいかったので紹介。こちらはフレッシュジュース屋さんです。2坪くらいの店内にはフルーツが数種類置いてあり、その場でしぼってくれます。

飾ってあるパイナップルやバナナもジュースになる売り物なのでは…。おそらくお店が小さいため、外にもつり下げているのだと思いますが、それがまたトロピカルな雰囲気を出していて、つい入りたくなる趣きになっています。看板がない代わりにグラフィティでフルーツを表現しているのもよいアイデアだと思います。

軒がなければタープでつくっちゃう

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1階部分に軒や、座れるスペースをつくっていることも多いですが、ないのでつくっちゃったおうちを発見。たくさんの人が集まり、談笑している様子を見ることができました。それにしても、タープをかけた木の柱はどうやって自立しているのでしょうか。

見える景色をそのまま外壁の絵に

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山の途中にあるホテル。ここから見えるアンナプルナという山を描く、という工夫。たしかにこれなら、部屋から見える景色が想像しやすいですね。すごく目を引くおうちでした。

あまり細かいことは気にしない

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そういえばネパールでは閉まらない扉もよく見かけます。ネパールの人のおおらかさがよく表れています。

左の家は、2階の手すりをよく見ると…ゆがんでいます。なお、屋根の右側に太陽光パネルがあるのがわかります。ネパールは1日の半分が停電するため、多くの家には太陽光パネルが設置されています。

右の家は、扉の大きさが違います。しかも奥は木の扉なのに手前はトタンです。でも気にしません。扉としての機能が担えればいいんです。同じ色で塗ると違和感が薄れ馴染みますね。

手づくりのグリーンで彩る

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ネパールの家は意外と緑が少ないので、緑が飾られているとほっとします。緑があるのとないのとでは、ずいぶんと見た目の涼しさが変わります。

左の家は、ホテルのゲート。もさもさしているのですが、それがまた毛玉みたいで可愛らしかったです。右の家は、トタン屋根につるしています。屋根の厚みがない分、緑が引き立っていました。

側面は、あえて塗らない!という選択

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表はものすごく工夫します。
が、側面は塗っていないおうちが多く見られます。

1階と2階のデザインが違っても気にしない!

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階ごとにデザインの雰囲気ががらりと変わることも。1階の方が凝っている事が多いように見えました。人の出入りが多いせいなのでしょうか、それとも塗りやすいせいなのでしょうか。また、レンガのブロックにあわせて模様を描いているのもよく見かけます。窓は少なめです。

左は、珍しく2階の方が凝っている事例。右は、1階と2階の塗装の仕方がまったく異なるので、住んでいる人やお店が違うのかもしれません。

低層ばかりじゃありません、中層もあります

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カトマンズなどの都心部ではよくみかける中層住宅。左の写真は、手すりと側面の色を合わせている珍しい事例。2階以上の縁取りの青と、1階の壁の色も合わせてあります。青とオレンジって難しい組み合わせだと思うのですが、上手に使っている事例です。

右の写真は、ネパールでは珍しい真っ白な住宅(兼ホテル)。チベット仏教の5色の祈祷旗が映えます。1階の左側のひと部屋は壁がなく開放的。人がくつろぐのが見えるのも悪くないと思える空間づくりでした。

自分の手でできることがもっとあるんじゃないか、と思わせてくれるネパールの家づくり。ちょっとゆがんでも、ちょっとはみ出しても、違う材料で継ぎ足しても、それもまた家の愛嬌になる。完璧な家は難しいものです。自分の手でできるところから日々、工夫してみるのもいいのかもしれません。

今回ご紹介した家は、ほとんどがレンガ造りです。これはネパールの暑い気候に合っているものの、地震に弱く、ネパール地震で倒壊してしまった家もたくさんあります。震災以降、旅行者が激減し、復興にも時間がかかっているそうです。

ネパールのかわいいおうちが気になった方は、ぜひ一度、ネパールに訪れて家づくりの参考にしてはいかがでしょうか。

参考)紹介したおうち以外の写真も載せています http://nepalhouses.tumblr.com/ 

Text&Photo 成木恵理子

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