家事を旦那さんにどう手伝ってもらうか!?は、家庭生活を円満に続けるうえで、大きなテーマ。ワーママであればなおさらですよね。
日々のゴミ出しや買い物、掃除など…、些細なことですが、そのすべてが女性の仕事となるとストレスがたまり、夫婦喧嘩の原因に。
「どうして夫は手伝ってくれないのだろう」という不満が爆発する前に、家事を分業しやすい環境をつくるってみるのはどうでしょう。 そこで、今回は、旦那さんが手伝ってくれる、家事効率がアップする家づくりのアイデアをご紹介します。
夫婦で一緒に作業できる、オープンなキッチン
料理、配膳、後片付けがスムーズにできるオープンなキッチンは、家事分業の強い味方。面倒な動きがなくなるので、お茶碗を並べたり、食後の食器を流しに運んだり、洗い終わった食器を拭いたり…旦那さんも気軽に作業ができそうです。時には野菜を切ってもらうなど、料理に参加してもらうのもいいですね。
大容量収納ですっきり。クローゼットは各自で管理
リビング、寝室、玄関周り、キッチン(パントリー)など、各場所にたっぷりの収納スペースがあるととても便利。整理整頓がスムーズで、片付けの負担も減りますが、それを妻ひとりで管理するのは大変です。そこで、クローゼットを各自で管理するのはどうでしょう。洗濯が終わった衣類は、各自でクローゼットへ。自分でワイシャツにアイロンをかけたり、クリーニングに出したり、そんな作業も旦那さんが自ら行うようになると、より理想的ですね。
食洗機、生ごみ処理機…家電を旦那さんに任せて家事負担を軽減する
妻が手伝ってもらいたい家事の上位にランクインするのが「食後の後片付け」。とはいうものの、食後は夫婦ともにのんびりしたいもの。流しに積み重なった大量の食器を洗ってもらうということは、なかなかお願いしにくいものです。そこでおすすめなのが、食洗機。食器を食洗機に入れるだけであれば、旦那さんも手伝いやすくなるはずです。
そのほかにも、機械を上手に取り入れてみてはいかがでしょう。たとえば毎日出る生ゴミは、生ゴミ処理機へ。生ゴミを溜めないので、キッチンをいつも清潔に保てます。またロボット掃除機も便利。特に働いている女性にとって、強い味方になってくれそうです。
旦那さんの書斎は掃除のしやすいカウンターデスクに
家具が縦や横にぎっしり並ぶと、動線が悪くなり、掃除がしにくくなるなど家事効率ダウンの原因につながるといわれています。その問題を解消してくれるのが、カウンターデスク。デスクをカウンタータイプにするだけで、机の後方に広い行動ラインを確保することができます。
特におすすめなのが、棚や机が並ぶ子供部屋や旦那さんの書斎。動線がすっきりとした空間は、自分で整理整頓しやすくなるので、自ずと妻の掃除の負担が軽減しそうです。
お掃除ロボットに掃除を任せるなら、床に段差をつくらない
仕切や段差がないオープンな空間は、家事をするのに理想的な間取りといえます。ロボット掃除機も使いやすいので、旦那さんにロボット掃除機の管理やメンテナンスをお願いしやすいのもメリット。
オープンな空間をつくる際、床にモノを置かないこともポイントです。また家具は、行動ラインがまっすぐになるようなレイアウトを考えましょう。
家事室があれば、旦那さんも手伝いやすい!
洗濯やアイロン、針仕事、パソコンでの事務作業など、さまざまな用途に対応できる家事室は、家事効率アップに頼もしい存在。アイロン待ちのシャツがリビングに溜まっているだけでイライラしがちですが、家事室に持ち込んで旦那さんに頼めば、旦那さんも叱られることなく気が向いたときに手伝うことができますね。
また、家事をする場所を家事室と決めることで、お互い、作業の状況を把握(共有)できるのもメリット。先に家に帰ってきたほうが、家事室での作業の続きをするということも可能です。
掃除の負担を軽くするために、キッチンや洗面台の凹凸をなくす
さっと気軽に拭ける凹凸のないタイプのキッチンや洗面台、トイレにするだけで、掃除の負担がいっきに軽減します。気軽にできることであれば、あらかじめ分担制にしておいても負担になりにくいもの。旦那さんには、毎朝、歯を磨いた後に洗面台を拭いてもらうなど、習慣づけてもらうようにするのもいいですね。
旦那さんのモノを探さなくて済む、見せる収納
家事をほとんどしない男性は、何がどこに置いてあるのか、あまり把握できていないものです。使ったものは常に決まった場所に戻す、ということができる人は別ですが、多くの場合、夫から「あれって、どこだっけ?」などと尋ねられ、妻の仕事がひとつ増えるというパターンが多いのではないでしょうか。
そういった問題を解決するひとつの方法として“見せる収納”があります。何がどこに置いてあるのか一目瞭然であれば、旦那さんも自分で把握することができ、妻の仕事がひとつ減らせそうです。
気軽に書き込める黒板で、家事メモをつくる
冷蔵庫の中身、旦那さんはどのくらい把握していますか?冷蔵庫の管理はどうしても女性の仕事になりがち。食材の買い忘れが妻の責任になるのでは、ストレスも溜まってしまいますよね。
そうならないためにも、黒板を使って「家事メモ」をつくってみてはどうでしょう。買わなければいけない食品や生活用品をどんどん黒板に書き込んでいき、買ったものは消していきます。黒板であれば、消したり書いたりするのもラクですし、ちょっとした伝言を添えることもできます。
買い物リストだけでなく、掃除機、洗濯、アイロン、回覧板など、やらなければいけないことを書くのもいいでしょう。家事をあらかじめ分担する方法もありますが、「できる人がやる」というのも、ストレスなく家事を分担するひとつの良い方法です。黒板に書き出して、やるべきことが明確になると、情報を共有できるだけでなく、家事の効率化にもつながりそうですね。
夫の家事を見守れる、書斎スペースを司令塔に
旦那さんに家事を任せたいけど、いろいろ気になって口が出ちゃう、という経験は誰にでもあるのでは?こちらは家の中に “小屋”をつくって、仕事をしながら、旦那さんにあれこれ言える、いわば司令塔としても役に立ちそうな書斎スペース。作業しながらも、目が行き届く距離感にいることで、喧嘩のタネがなくなりそうです。
いかがでしたでしょうか。どうしても女性の仕事となってしまいがちな家事。もしかすると、旦那さんは家事を手伝いたくないのではなくて、何を求められているのかわからない、またはできることに気づいていないだけなのかもしれません。
夫婦によって分担の方法はそれぞれですが、家事のしやすい環境をつくったうえで、小さなことから少しずつお願いしてみてはいかがでしょう。
Text SuMiKa編集部
※ 2017年3月に追記