家を建てるとき、リフォーム・リノベーションするとき起こる「基礎」の課題を解決した建築事例をご紹介します。基礎によって判断するリノベーションか建て替えか、古民家の再生、地下ガレージ、「基礎の中に暮らす」とは? さまざまな基礎の問題を克服した住宅の建築事例をぜひご覧ください。
もし基礎の課題を解決した建築事例について相談したい専門家が見つかりましたら、各専門家ページから【資料リクエスト】や【メッセージ送信】をご検討ください。
<1>アキタアパートメント〜雪国の工夫〜
当初はもともと建っていたアパートのリノベーションでした。ところが、いざ解体を始めると、雪と氷による基礎周りの損傷が激しく、急遽建て替えることになりました。予算が増えるためクライアントは相当悩みましたが、コストを何とか抑え竣工に辿り着きました。お陰様で入居者はすぐに決まり、冬も暖かく過ごしているようです。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
【もっと詳しく】
<2>大屋根まわりの眺居
斜面に建つ築30年の別荘をフルリノベーション。急傾斜地で基礎の解体・新設に多大なコストがかかることからリノベーションを選択しました。解体し骨組みを見直すと「斜面に沿った大屋根に守られたスキップフロア」という個性が浮かび上がり、大屋根の下、内と外とに多様な居場所をちりばめ、それぞれの空間を立体的に繋ぎ直しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
【もっと詳しく】
<3>横浜の家
できるだけ自然に影響が無いようにしたいと考え、構造的には擁壁を作らず、傾斜地の安息角に届くよう3m近い深基礎を作りました。2本の大木(コナラとクヌギ)を残すように建物を配置しています。基礎を建物の内側にずらし、1mほど張り出すように設計することで、木の根と崖を避けることで施工性を上げて床面積を確保しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:100~150平方メートル未満
・予算帯:2500万円〜3000万円未満
【もっと詳しく】
<4>赤城山麓を望む絶景の平屋
急斜面、建築協定といった難しい設計条件を克服し建築した住宅です。施工者さんにも例がない敷地条件だったため、安全性重視で地盤調査や造成工事には大変気を遣いました。基礎設計には構造事務所に依頼するなど、クライアントにとって費用負担にはなりますが、不安の残らないよう慎重に設計を進めました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:2500万円〜3000万円未満
【もっと詳しく】
<5>夫婦のためのおおらかな繋がりを感じる家@群馬
床下を基礎断熱、基礎立ち上がりを極力少なくし、床下エアコン方式を採用することで、低コストで全館冷暖房を実現しています。また、24時間換気ファンには全熱交換式を採用、リビングの天窓は換気の重要な役割を兼ねるなど換気、通風にも配慮しました。開放的でありながらも身体、家計、環境に優しい住宅となっています。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:1500万円〜2000万円未満
【もっと詳しく】
<6>Only Time
2階住居部分と平屋車庫部分は鉄骨造としました。地盤調査の結果、L=5500mmの羽根つき鋼管杭を打ち、地中梁により基礎を連結し安定させました。そして鉄筋コンクリート造H=4600mmの塀の自重は集中的に重くなるため、鉄骨造と同様羽根つき杭と基礎を設けました。さらに地震時の自立(ゆれ)検討の結果、鉄骨造から伸びる6本の地中梁で連結して鉄骨造基礎と一体化し転倒対策を行いました。
【事例詳細】
・構造:鉄骨造
・敷地面積:200~300平方メートル未満
・予算帯:5000万円以上
【もっと詳しく】
<7>美山のK邸改修
築100年以上の茅葺き民家で、増築等はなく既存空間の改修を行いました。昔の民家は現在のような基礎ではなく、いわゆる玉石基礎となっており、自然石を地面に据え、その上に柱を立てています。そのため、長い年月を経て部分的に基礎が下がると、当然その上に載っている柱梁も下がってしまいます。その都度補修改修をしていないため、ズレの上に増改築を繰り返している状態となっていました。長年風雨の影響を受けているため、構造部分の腐食も散見し、部分的には構造材の取り替えや現代工法での基礎のやり直し等、大掛かりな工事となりました。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・予算帯:700万円〜1000万円未満
【もっと詳しく】
<8>m house
周囲を山に囲まれた盆地で、夏には気温30度、湿度80%を超す高温多湿な気候。冬には2mから3mの積雪がある特別豪雪地帯に指定されている場所です。その土地に夏がカラッと涼しく、冬暖かい。そして雪との付き合い方を楽にする住宅の建て方が求められました。
解決策は「基礎の中に暮らす」
通常より少し高めに基礎を立ち上げ、その中にそのまま生活空間を入れ込みます。RC基礎の立ち上がりはしっかりと外断熱がされ、薪ストーブの放射熱を大量に蓄え、輻射熱を発生させます。また夏にはこの基礎の中はプールのような冷涼な空気の溜まり場として、気持ちの良い拠り所となるように計画しています。
写真/©松崎 典樹
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
【もっと詳しく】
<9>古民家の特徴はすべて残したフルリフォーム
長く空き家にしていた古民家の再生。建物を持ち上げて基礎を造り、土台の痛みは取って、基礎におろす。古い木の味わいは、新築では味わえない良さがあります。古民家の構造は、今の木造とは比べられないくらいしっかりしてます。足元だけしっかりさせてあげれば、本当に健康な建物になります。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
【もっと詳しく】
<10>瀬谷のガレージハウス
スキップフロアを利用した地下車庫のある家。敷地高低差140cmを利用した地下RC1階、地上木造2階建のガレージハウスです。地下のRC部分と基礎には約660万円かかっています(当時)。通常の基礎の値段は200万円程度です(当時)。その差額460万円で地下のRCガレージができたと思えば省コストになります。今回は敷地の余裕もなく省コストでの地下ガレージを実現しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50~100平方メートル未満
・予算帯:2500万円〜3000万円未満
【もっと詳しく】
<11>新宿 木造住宅の改修
築60年経つ木造2階建ての住宅兼工場を、新しい世代が住み継ぐために大規模改修しました。基礎や構造の調査をして現行の基準を満たす構造補強を施し、また、和室の続き間で構成されていた間取りをスケルトンにして空間を再構成し、間取りを大きく変更しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
【もっと詳しく】
<12>崖対策を高基礎で対応した家
閑静な住宅地での新築計画。敷地は93坪と広く、敷地内に高低差はありません。眺望の良い土地ですが、敷地へと続く道幅が狭く、急勾配な坂道。敷地へ侵入する出入口の幅も1.8m程しか無く、まずはその幅を広げる工事を行い、その後に既存建物の解体工事を行いました。建物は西側隣地にある崖の崩落から安全を確保する必要があり、そのため一定の離隔距離を取ると同時に、高基礎で安全を確保しています。結果的に建物は敷地の中央に配置することになりました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:2500万円〜3000万円未満
【もっと詳しく】
基礎に関する建築事例で、気になった設計・間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSUMIKAで専門家にメッセージ送信あるいは資料請求してみてください。すでに家づくりの意志がお決まりの場合はプロジェクトの立ち上げにより、家づくりを担当してくれる専門家を募ることもできます。また、プロジェクトを立ち上げずに、ぜひこの専門家へ!とご指名される場合は、各専門家ページの【メッセージを送る】から「仕事の依頼・見積もり」をお選びください。
文:SUMIKA運営事務局
※この記事はSUMIKAの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。記載内容は各事例登録時の情報です。