「増村江利子のDIY的八ヶ岳暮らし」は、東京から長野へ移住し、“小さく暮らす”をモットーに賃貸のトレーラーハウスでDIY的暮らしをしているフリーランスエディター増村江利子さんによる、暮らしづくりの記録です。
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手前の茶トラはみかん。恥ずかしがりやだけど抱っこ大好き、葉もの野菜が大好物な男の子。奥の黒猫はざくろ。おっとりしてマイペース、スイーツが大好きな女の子。
我が家は、里親募集サイトで出会ってしまった犬2匹、猫2匹を室内飼いしています。ありがたいことに、犬猫はとても仲良しで、からだを寄せ合って一緒に寝る仲なのですが、犬と猫を一緒に飼ってみて、いくつかの問題点に気づきました。
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左はうめ、大人しくてお利口な女の子。我が家の長女的存在で、猫までしつけてくれています。右はハク、好奇心旺盛で寂しがりやの男の子。末っ子的存在で、おばかさん!とよく叱られています…。
ひとつめは、食事のこと。犬は与えれば与えるだけ食べてしまうのですが(そうじゃないお利口なワンコもいるかも)、猫は、いま必要な量だけ食べて、残しておく修正があるんですね。そのため、いや、そうじゃなくとも、猫ごはんを床に置くと、犬2匹が我先にと食べてしまうのです。
この点については、犬には届かないキッチンの天板上で猫ごはんをあげることで即解決したのですが、もうひとつ、いやーな問題点がありました。
それは、猫トイレのこと。汚い話で恐縮なのですが、犬と猫を一緒に飼いたい!と考えている人もいるかもしれないので、参考のために。猫のうんちは、犬にとってはまだ栄養価のある、クッキーみたいなものらしくて、飼い主がちゃんと目を見はっていないと食べちゃうんですね。これには驚いていろいろ調べたのですが、目の前に美味しいおやつがあったら、そりゃあ犬は我慢できないでしょ、というのが通説らしく。
ある日、目を離した隙に猫トイレのある部屋から、犬が口をもぐもぐしながらやってきたのを見て、これはもう、しつけを頑張っても解決しない!ということで、急遽、猫トイレを天井近くに取り付けることに。猫トイレを置く台となる板を丸ノコで切って、支えとなる木材を合わせるだけの、正真正銘、“簡易”キャットタワーの完成です。
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支える木材が下まではみ出しているのは、猫の様子を見つつ、ステップが必要だったら付け足そうか、ということで。せっかくだから木材にロープでも巻いて、もっとキャットタワーらしくしてみようかしら。
猫たち、ちゃんとつかってくれるかな?という心配もよそに、猫まっしぐら。トイレがあるんだから、そりゃそうですよね…。
思い立ってからの作業時間、わずか10分。私や娘が手を出す間もなく、あっという間に夫がつくってくれました。私がつくっても、30分も掛からないかな、というイメージです。
台としてつかった板は、近くの産廃業者さんに所用があったときに、そこに置いてあった板を、使わなかったらもらってもいいですか?と聞いて、いただいてきたもの。そして支えとなっている細い木材は、家のトイレを改装中なんですが(詳細は、またの機会に)、そのトイレの壁面に使われていたもの。まさに“そのへん”にあるもので、できたのでした。
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片付け途中の様子ですが、見ての通り、かなりオープンなトイレになってます。落ち着かない気もするし、オープンでむしろ気持ちがいい気も…。大丈夫です、ちゃんと閉じる予定です。
しかし、DIYをするとだいたい毎回、思うことがあります。それは、なんでもっと早くやらなかったんだろう、ということ(笑)。やってみると、たいてい簡単なんですよね。(簡単じゃない作業も、もちろんあります)今回も、なあんだ、これなら家のあちこちにキャットタワーを簡単につくれそうだな、と。
次の目標は、猫トイレ。私はプラスチック製の製品を家に置きたくなくて、ほとんど持っていないのですが、猫トイレに限って、プラスチック製なんです。いやはや、にゃんとも。猫トイレを自作するぞ!と意気込んでおります。DIY的八ヶ岳暮らし、また次回をお楽しみに!
国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。一児の母。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。長野県諏訪郡へ移住し、八ヶ岳の麓で、DIY的暮らしを始める。“小さく暮らす”をモットーに、賃貸トレーラーハウスにてミニマルライフを実践中。
増村江利子さんのSuMiKaプロフィールページ