「増村江利子のDIY的八ヶ岳暮らし」は、東京から長野へ移住し、“小さく暮らす”をモットーに賃貸のトレーラーハウスでDIY的暮らしをしているフリーランスエディター増村江利子さんによる、暮らしづくりの記録です。
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壁面にちょっとした棚があったら便利だな、と思ったこと、ありませんか? でも、棚をつくるのに必要な木材や、棚受けとなる金具を揃えるのも億劫…という人も多そうです。
壁面収納は、取り出しやすく、片付けしやすいのが最大のメリット。そこでおすすめしたいのがビス。ビスにできることは、吊るす&引っ掛けるだけですが、やってみると、これで十分と思うことも。今回は、わが家で実践している、ビスだけでできる壁面収納のアイデアを紹介します。
お鍋にフライパン、大きな蓋をビスに掛ける
まずはキッチンの壁面から。調理道具は、頻繁に使うから、取り出しやすい場所に置いておきたいですよね。おたまやフライ返しまで吊るすと、ごちゃごちゃしてしまうので、収納場所に困る、大きめのものだけにしています。
この記事の冒頭にある写真のとおり、蓋は、丸い形状に合わせてビス2本を使って、ちょうどすぐ上にある棚が支えになっている…というもの。棚がないとできないアイデアではありますが、蓋の形状次第では、そのまま引っ掛けても。こうしたビスでできる収納のしかたを考えるのも楽しいですよ。
ほうき、ちりとり…掃除道具を吊るす
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掃除機を使わない我が家の掃除用品は、もっぱらほうきとちりとり。気になったときに手に取りたいのと、ほうきは床に置いておきたくないので、吊るしておくのにぴったりです。
ついでに掃除用品のとなりには、子どもの遊び道具を入れるバッグも。紙類やつくりかけのもの、さっと片付けたいときなど、何でも入れていいことになっています。
愛犬のリード、レインコートもビスで!
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玄関先に置いておきたい、犬用リードと散歩用のレインコート。いつも同じ場所にないと困るリードも、ビス1本で十分です。レインコートは帰ってきたら、ビスに掛けておくだけ。玄関のドアを開けてみたら小雨が降っている、ということもあるので、ここに欲しい!をかなえてくれています。
来客時のコート掛けもビス1本!
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友人や知人が遊びに来てくれたときに、冬はコート掛けが欲しいもの。コート掛け、普段も置いておくには大きすぎて邪魔になってしまうので、我が家ではビス1本のみ。ハンガーさえあれば、2着くらい掛けることができます。
子どもの通園グッズも吊るします
部屋の中で散らかりがちな、子どもの通園グッズ。保育園に持っていくリュック、園児服、お稽古ごとに使う、子どものレッスンバッグをビスに掛けていました。
こちらの写真は、フックを木材につけて固定したもの。解体現場に転がっていたフックを拾ってきて、付け替えました。
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フックがたくさんあるので、庭でつんだ花をかんむりにして掛けてみたり、虫かごや帽子を掛けてみたり…、あらゆるものの“お片づけ”に一役買っています。
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こちらはおまけ。照明のコードも、ビスを利用すれば邪魔になりません
いかがでしたでしょうか。
ビス1本でできること、結構あるものです。必要な道具は、インパクトドライバーとビスのみ。インパクトドライバーがなければ、玄能(トンカチ)で釘を打てばいいんです。
ちょっとおしゃれに見せたい場所は、そしてものの定位置や使い勝手をみてから、フックに替えてみるのがおすすめです。
賃貸マンションだから諦めている…という場合は、ホッチキスで取り付け可能な壁用の棚もあるので、探してみてはいかがですか?
DIY的暮らし、次回もお楽しみに。
国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター。一児の母。主なテーマは、アート、建築、暮らし、まちづくり。長野県諏訪郡へ移住し、八ヶ岳の麓で、DIY的暮らしを始める。“小さく暮らす”をモットーに、賃貸トレーラーハウスにてミニマルライフを実践中。
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