夏のボーナスシーズンとなりました。
一般的には、夏の旅行、貯蓄、生活費の補填、投資などが主要な使い途なようです(※)。
中には住宅ローンの返済という方も。もちろん新築、中古で住宅を購入された方は早期にローン返済したいと願うもの。一方で、「消えた500兆円問題」と騒がれるように、購入した住宅の資産価値が下がってしまうことも社会問題となっています。
その解消策としてのひとつの提案が、『一生に一度の家づくりから半年に一度の家づくりへ』です。住み始めた時には、家族の暮らしにあわせてつくった家のはずなのに、子どもの成長など家族のライフスタイルの変化によって、徐々に家と暮らしにずれが生じ始めます。そうしたとき、自分の家なのに、家に暮らしを合わせる生活をしてしまっていませんか?
家族の「今」の暮らしに、家を合わせるために、少しだけ家に手を加えてみる。たとえば、ひとつ棚を足したり、壁の色を変えたり、仕切りをつくったり。それが半年に一度の家づくりです。
半年に一度だから、リノベーションなんて大がかりなものではありません。ちょっとしたマイクロリノベ。今回はそのアイデアを集めてみました。
プライベート空間が欲しくなった子どもたちに!リビングにつくる半個室。
リビングに子どものためのスペースをロフト形式でつくった事例です。小学生にもなれば、自分のお部屋が欲しいと思う子どもたち。間取りが限られているなんて時におすすめのアイデアです。
リビング横の半個室、どう活用する?
2LDK、3LDKのマンションによくある、リビング横の半個室。和室だったり、ゆるい仕切りの洋室だったり形態はさまざまですが、家族が増えるなどライフステージが変化すると、真っ先にリノベ候補となります。
写真のように収納スペース付きソファを増設すれば、そこは十分なリラックスルームとなります。それ以外にも、和の空間を増設したり、仕切りをつけてパパの書斎にする、なんて方法も。
お気に入りの布を活用して空間を演出するマイクロリノベ。
藍染めの布を1枚、部屋と部屋の境目につるして、仕切りをつくったリノベーション事例。もっと思い切って、細かい間取りの仕切りをすべてとっぱらい、すべて間仕切りを布でする、なんてリノベーションの形もあります。自分たちだけでは難しいので少し手間もお値段もかかりますが、開放的な空間をお好みの方は検討してみては?
収納に、インテリアに。お部屋をがらりと変える壁面のマイクロリノベ
引っ越したときにはミニマムだった荷物も、年数がすぎると増える増える…。収納場所の増設、整理は主婦であるママのお決まりの悩み事です。そんなときに利用したいのが壁面。上記の写真の壁面収納は、デザイナさんと43万円でつくったものです。真ん中の棚は飾り棚となっているため、お部屋の雰囲気も変えられます。
最小サイズのマイクロリノベ。ドアの取っ手を変えて、気分をリフレッシュ!
そんなに時間もお金もない…そんな時におすすめなのが、ドアの取っ手を変えてみるというマイクロリノベ。写真は天然の木でつくったトイレのドアの取っ手。毎日触れるものだから、気に入った素材と形のものを見つけられれば、小さな変化だけど、触れるたび、目にするたびに、少しテンションがあがることでしょう。
子ども部屋を手早く、安上がりに用意できる“小屋”
そろそろ子ども部屋を用意してあげたいけど、間取り変更やリノベーションまではできないかも…と考えているなら、家の中に小屋をつくってあげるという手も。
写真は、1.5畳の子ども部屋をリビングや部屋の一角につくってしまうという「家の中の小屋」。ベッド部分はソファのようにも使っても◎。家族が増えたら小屋を買い足したり、さらにDIYで黒板塗料を塗ったり、棚やフックなどを自由につくって自分だけの場所にしつらえることもできますね。
いかがでしたでしょうか?
今年のボーナス、何に使おうとお悩みの方は、マイクロリノベに挑戦してみてはいかが?
マイクロリノベの施工事例
https://sumika.me/cases
※日本経済新聞社 読者モニター調査より
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO03874450R20C16A6PPE001
Text SuMiKa編集部
※ 2017年3月に追記