年末が近くなると、大掃除をしなくちゃと思って憂鬱になってしまう人も多いのでは? 今年こそは計画的に、と意気込んでも、やっぱりドタバタしてしまうもの。日々こまめに掃除をしておいて、年末は窓拭きだけ…、くらいが理想的ですが、普段の掃除をラクにしてくれる間取りって、実はあるんです。
掃除の流れを止めてしまう要因は主に3つ。
・掃除動線が阻まれる“段差・障害物のある場所”
・高すぎる、もしくは狭過ぎる“届かない場所”
・掃除が面倒になる“煩雑・複雑な場所”
これらの間取りやスペースを取り除くことで、掃除が物理的にも心理的にもやりやすくなります。今回は、家事の時間が短くなる、掃除のしやすい間取りのアイデアをご紹介します。
動きを妨げる「段差」をなくす
掃除がしやすい空間にするには、段差や凹凸を極力設けないことが大切。掃除機をかけたり、拭いたりという作業がぐっと楽になります。上の写真のような平家であれば、掃除動線をよりすっきりとさせられますね。
部屋を仕切らない
段差をつくらないだけでなく、部屋を極力、仕切らないのもよい方法です。廊下を介さずに別の部屋に移動できる間取りであれば、さらに掃除がしやすくなります。また床にモノを置かないこともポイント。床にモノを置かないすっきりとした空間は、見た目にも整理整頓された印象を与えます。
縁側からほこりを掃き出す
“掃き掃除派”であれば、ほこりをそのまま庭に出せるように、リビングと縁側をつなげた間取りにすると便利です。またあえて空間に段差をつくって、高い場所から低い場所にほこりを掃き出していくのもひとつのアイデアです。
見せる収納ではなく、隠す収納に
オープン棚はほこりがたまりやすく、掃除の負担に。隠す収納にすれば、それだけで見た目がすっきりします。各棚のほこりの掃除を省くことができるのもメリット。キッチンカウンターや棚の上などは、小物をそのまま置かずにカゴ類などでまとめておくと拭き掃除がしやすくなりますよ。
適切な位置にコンセントを配置
コンセントの場所も侮れません。位置が低い、もしくは届きにくい場所にあると、コンセントを差し込むたびに、かがんだり、手をのばしたりと、知らず知らずのうちに負担に。この小さなストレスがなくなるだけで、作業が快適になります。
水回りはフラットに
キッチンやトイレなど、こまめに拭き掃除が必要な場所は、なるべく凹凸のないタイプに。汚れや水滴などをさっと拭き取れて、掃除の時間も短縮できます。トイレも凹凸の少ないデザインがおすすめです。
フローリングはほこりが目立たない色に
フローリングは、ホワイトやダーク系よりもナチュラルな色を選ぶのがベター。ブラウン系を中心にアイボリー、無垢材の床もナチュラル系に入ります。ほかの色に比べ、髪の毛やほこりなどが目立ちにくいので、清潔な印象を受けるというメリットも。部屋の雰囲気が明るくなりますね。
インナーガレージを利用する
インナーガレージは、車をほこりや鳥の糞などから守れるので、掃除の強い味方に。またガレージの空きスペースは、ゴミの一時置き場やゴルフやスノーボードといった趣味の道具を置いておくにも便利です。その分、家の中がすっきりするので、掃除もしやすくなりますね。
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した以外にも、掃除がしづらい小屋裏収納やロフトを避けるのもひとつのアイデア。また、ほこりがたまりやすい間接照明をなるべく設置しない、汚れやすい布製のラグやキッチンマットなどを敷かないないなど、今すぐできることから、さっそく試してみてはいかがでしょう。
Text SuMiKa編集部