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暮らしのアイデア帖
2017年 3月18日

狭小地、変形地、傾斜地…その土地どうする?のアイデア9選

土地を購入して、家を建てたい!といざ土地を検討することになっても、十分な広さの真四角な土地は、逆に珍しいかもしれません。狭小地だったり、変形地だったり…、さまざまな土地の条件ごとに、じつはその土地の課題を解消する “コツ”があります。今回は、そうしたアイデアを紹介します。






【狭小地】“縦”の間取りで、オープンな空間を


狭い土地だと、家も間取りも小さくなって、のびのび暮らせない…と思いがちな狭小地。たしかに土地のなかにしか家を建てることはできませんが、間取りのプラン次第で、その狭さを克服することができます。

ポイントは、縦に空間をつくること。そしてなるべく空間を仕切らず、広々と見えるようにすること。視覚的に広さを感じることができるかどうか、がポイントです。





事例01 ワンフロアの空間に

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smallhouse(株式会社studio m+)

空間を仕切らず、大きなワンフロアに。中央に置かれた黒い棚が間仕切りになっている。


事例02 階段を部屋の中に取り込む

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Triplex House(遠山之寛建築設計事務所)

階段を空間のなかに置くことで省スペースに。


事例03 高さのない家具で空間を仕切る

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自分らしくいられる場所(QUMUQ)

間仕切りを家具にすることで狭さを感じないうえ、機能的。


事例04 周辺を囲まれていても、天井窓や細長い窓で採光を確保

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台東の家(田建築研究所)

三方が建物に囲まれているため、前面道路と空に向かって開口部をあけ採光通風を確保。


事例05 ガラスを間仕切りにして開放感を出す

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ガラス階段の家(原 空間工作所)

こちらは間仕切りどころか、壁と階段がガラスの家。階段の段板は、強化ガラスがつかわれている。






【変形地】土地の空いたスペースを、逆に活用する


変形地だと、土地に無駄なスペースができたり、家のかたちが制限されてしまうかも…と思う人も少なくなさそうです。平行四辺形や台形といった土地も変形地になりますが、実際にはこうした真四角ではない土地のほうが多いのが実情です。

この場合のポイントは、どうしてもできてしまう敷地の“空き”をうまく活用すること。例えばリビングから見える庭をつくったり、駐車スペースをつくったり。家の外の空間をどう活かそうかと発想していくと、四角い敷地よりも奥行きのある庭を楽しむことができたりもするのです。





事例06 リビングから庭の景観を楽しむ

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二つの奥庭のある家(Studio tanpopo-gumi)

変形地の空きスペースを“見せる庭”に。


事例07 変形リビングで、飽きない空間に

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神戸北の家(藤原・室 建築設計事務所)

三角形の変形地にならって、建物も三角形に。不思議と飽きないリビング空間になっている。






【傾斜地】土地の高低差を、変化のある空間に活かす


平地ではなく、土地そのものに勾配がある傾斜地は、盛り土をしないと家が建たないかも?と考えてしまいがちですが、傾斜地には、平地にないメリットもあります。

それは、土地の高低差を利用して、地下室や車庫がつくりやすくなること。またスキップフロアなど、変化のある空間を楽しんだり、傾斜がある分、高いところからは見晴らしがいいというメリットも。ただし、盛り土をする場合、その部分の地盤は弱くなりやすいので注意も必要です。





事例08 土地の傾斜を活かして地下室を

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地下室を部分的にとったスキップフロアー(辻史彰建築研究所)

写真は、地上に1メートルほど頭を出した窓つき地下室。


事例09 高低差を利用して1階をスキップフロアに

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多摩川の家(OASis一級建築士事務所)

壁や間仕切りのないスキップフロアで、視線が上下左右に広がる開放的な空間に。

いかがでしたでしょうか。

他にも「うなぎの寝床」と言われる細長い土地や、出入り口となる通路部分が狭く、その奥に敷地が広がる旗竿地(はたざおち)などがありますが、どんな形状の土地でも、好きに暮らすための間取りやプランを工夫するコツがあります。

狭小地や変形地、傾斜地だと難しい…と決めつけてしまわずに、デメリットであると思われがちな土地の特徴を“楽しむ”方法を、専門家に相談してみてはいかがですか?

Text SuMiKa編集部

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