建築家紹介サービスについて

はじめまして、アーキネットデザインの市川均と申します。
建築家紹介サービスには以下の２通りがあります。
１、ru-yaさんが気になっていると言う会社の様に、建築業者（工事会社）が運営する『建築家紹介サービス』
２、ハウスコにように情報サービスとしての『建築家紹介サービス』
　１のケースには私は参加していません。それは建築家の職能の最も大切とする「工事会社」との独立性が保てないからです。我々は施主から直接依頼（発注）されることで、施主の代理人としてその権利を守れるのです。つまり、施主の夢を叶えるために、工事会社の都合に左右されずに設計し、価格をコントロールし、現場をチェックし、価格を抑えて、安全で、良質の住宅をつくる様、工事店を厳しく監督し、見積書を査定する事が仕事（使命）だからです。であるのに、建設会社の主催する「紹介サービス」では、建築家はその工事会社の利益を守らなければならない仕組みの一部となり、デザインを提案するだけの仕事しか出来ないのです。
　２のケースではそういう仕組みでは無いので、建築家は本来の仕事が出来ます。言い換えれば直接依頼される場合と変わりません。ただ、逆に紹介会社の紹介責任もあまり無いので、建築家と良く話し合う事が必要です。
　最後に、紹介会社を介した場合と、直接コンタクトの場合の違いですが、私の場合は、２のケースの紹介会社を介した場合が２割ぐらいでしょうか。でもこの場合は前述の様にやる事は全く同じです。予算が有る無いに係らず、１のケースの工事会社ありきの紹介サービスの場合は建築家にコストコントロールは出来ませんので、私はお勧めしません。

昨今は、ネットが大変便利になり直接顔を合わさないでもいろいろと相談にのってもらえますね。しかし、家を建てるというのは現実での話ですから自分の希望や意思ははっきりと相手に伝えるといった勇気は必要かと思いますね。
　
　見積もりですが、施工者さんの話を聞くと厳しい景気の中、エイヤと値引きをできる耐力も無く、みんな妥当な見積額になっているとのことです。ですので見積をしても似たり寄ったりだと。ただし、「相場」を知るという意味では重要かと思いますよ。
　その点では、1泊1万円の旅館では1万円以上のサービスはしないのとにていると思います。例えが悪かったらスミマセン。

　一方で信用できる1社と詳細をつめていき、予算とにらめっこしながら金額を抑えていく方がよりよいという考えもありますが、これは自分の腕に自身がある施工者さんならではの意見です。

　せっかく無料のサービスがあるのですからそれを使うのでかまわないのではないでしょうか。