テラスの設置について

建築家さんがテラスは屋根の下にあると言われていますので、もし建設費に余裕があるのでしたら、フォールディングサッシ（http://www2.lixil.co.jp/rp/dfw/biz-lix/lineup/classification/products/variety/open_win_variety_list_001.htm）やフォールディングスクリーン（http://tostem.lixil.co.jp/lineup/store_front/focus/ractus/default.htm?_ga=1.79445457.433051661.1426214335）のような全開できる建具でテラス周りを囲われたらいかがでしょうか。

吉田と申します。北陸や東北地方の設計、テラスなどを意識的に設計してまいりました経験からお答えいたします。

陰湿になりがちな北側にテラスを設けること自体は、たしかにご実家が心配することにも一般的な危惧として十分理解できます。しかし、建築家が述べている通り、テラスは屋外であっても（屋根がなくとも）半屋外的効果、「気軽に出てみたくなる」効果があります。室内と床面を合わせることで、室内の延長のように感じられ、よりその効果は増します。また、バリアフリーでもあます。特に今回ご両親の家との繋がり（連続性の感覚）を大切にした場合、この効果は絶大で、大変意義があるのでではないでしょうか。

雪や、枯葉など吹き込み、掃除の問題に関しては、特にテラスだからといって大変なことはありません。建築家が言う通りデッキ材自体は強度もあり、湿気に強い材料です。上記の効能のためであれば、掃除もまた生活の一部となるでしょう。テラスが無いことで大変ではなない理由が掃除が楽で「放っておける」ことであるとすると、まさに北陸地方の方々が特に日々感じている陰湿な寒々しい吹き溜まりの場所になってしまうのではないでしょうか。

折衷案とのお話ですが、北側庭の低いレベルで何かタイルのよなものを貼れば、折衷的対応は可能ですが、私の経験としてマンションのバルコニーが洗濯以外の屋外を満喫する場として通常利用されにくい理由として、「室内とテラスの床のレベルの違い」が大きいと感じています。汚い場所に下りるような、外にわざわざ出るような感覚・・・・・・。それがある限りテラス本来の効果は望めないと思います。

以上ご参考になれば幸いです。すばらしい家となることを願っております。

折衷案として、メンテナンス費用が、ほとんど掛からない仕様に、変えてはいかがですか。見た感じは、ほとんど木製テラスと変わらない樹脂デッキを使用し、下地、根太、束も、さびにくい、ハット型鋼製、鋼製束、ステンレスビスを使用して、施工します。また、テラス下は、防草、防蟻、防虫を兼ね、コンクリート敷きにします。