フルコンのグランドピアノのピアノ教室

ちけこさま
　東京南多摩地域を拠点に活動しております大沼建築・環境計画事務所の大沼と申します。ご質問として★が3つありましたが、後から前に順々に回答してみます。
（１）防音対策
　フルコンサイズを使ってのピアノ教室＋練習用グランドピアノ、となればご夫婦の経歴と技術も察しがつきます。また建蔽率60％容積率200％となれば、建物が建て込むことが想定された地域と思われます。そういった状況下でピアノ教室を開いたり、昼間とはいえフルパワーで弾くためには、周辺の日常騒音（暗騒音）のレベルにも依りますが、二重窓程度の防音対策ではまったく不十分です。ひとたび隣近所から苦情が来てしまったら、子供の習い事ではなくプロの営業ですので、ピアノ教室の可否だけでなく、そこに住み続けることすら難しくなりましょう。しっかりした浮室型防音室を設けることをお薦めします。
（２）駐車場スペース
　予算を抑えるなら1階から3階まで同面積の総3階建てが効率的です。その場合、1階はピアノ室×2室＋玄関＋トイレ＋階段程度で10～12坪程度かと。であれば建蔽率は抑え気味となり、駐車場が取れるか否かはむしろ敷地のかたち次第となりましょう。
（３）予算感
　ご質問の文面から、ちけこさんはとりあえず、ピアノ室2室を含めた4～5LDK の3階建てをイメージされていると推察します。（１）（２）の話を前提にすると、さすがに一千万円台では足りないと思われます。浮室型防音室にしなくとも、3階建て割増しを考慮すると二千万台、さらに浮室型防音室×2室を加えると三千万台が予想されます。
（４）中古戸建
　もし気に入った中古が見つかった場合でも、環境がよっぽど都合良くない限り浮室型防音室へのリフォームは不可避と考えられます。2室で500～1000万の間の追加を念頭に置いてご検討していただければと思います。

　以上、多少なりともご参考になれば幸いです。ご期待からだいぶかけ離れた回答になってしまっただろうなぁと感じております。防音室をまとめて1室にしたらどうなる？などを始め、追加のご質問やご相談などございましたら、お気軽にお声掛けください。

予算：ご要望の広さから考えて、全く足りないと思います。
駐車：地形の影響が大きいので、坪数だけでは判断しかねます。
防音：周辺の居住者にかなり依存します。実際、プロの打楽器奏者が、鉄板とガラスで蔽われた家にお住まいなのも知ってますし。プロのギタリストが、収録にも使いたい（屋内で100dB以上の音出し）という部屋は、その部屋だけＲＣ造の窓無し（完全機械換気）にしました。それでもフルパワーで音を出すと、外で多少音が聞こえますが、隣家内では全く聞こえないので、心置きなく演奏されています。

ご期待に添えない回答で申し訳ございませんが、
中古住宅購入での改装対応の方が、予算的にも難しいと思われます。

法律的にも、１階部分は住宅用途ではなく、音楽スタジオと出来ますので、
１階を各出入口扉だけの無開口ＲＣ壁式構造として、(＋玄関、階段、トイレ)
住宅部分は非収益部分なので、木造かつ予算の範囲内の広さとする案を
お薦め致します。
また、仕様、コスト、規模は密接にリンクしています。
コストが決まっているのなら、各室の仕様にメリハリ･優先順位を付けコストダウンを図り、規模(面積)を拡げるのも一案です。

駐車スペースの確保検討を含めて、
敷地のデータをお送り頂ければ、詳細の聴き取りと行政の事前調査を無報酬にて
させて頂き、より詳細の概算予算までご提示させて頂きます。
更に、設計監理の本契約前に、少額のご提示報酬にてプラン等のプレゼンにも
仮契約にて対応させて頂くことも可能です。


弊社は(公社)日本建築家協会に属していて（現鹿児島地域会役員）、建築物の質の向上と建築文化の創造・発展に貢献することを目的として、全国の建築相談は無料にて対応させて頂いております。
何か有りましたら遠慮なくご相談下さいませ。

Archi-Lab.CAN 建築加塩設計株式会社　加塩博之　拝
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