匿名さま
はじめまして、新宿で設計事務所を主宰している片瀬と申します。
弊社は、土地探しからの注文住宅の設計監理を主業務としており、不動産取引業も兼業
しております。
上物あり(更地渡し)物件の場合の注意事項を列記いたします。
1)建物の解体費用が売買価格に含まれているかを確認すること。
2)建物の抹消登記を確認すること。
3)地歴調査を行い、土壌に産業廃棄物等の有害物質が含まれていないことを確認する。
4)杭などの前建物の残存物が残っていないことを確認すること。
5)隣地建物による越境物(地盤面下の配管等)がないことを確認すること。
以上に、過失があった場合は、売主負担になります。または、売主負担としてください。
また、以下については、瑕疵・過失がない限り、買主負担となりますが、家づくりの総費
用を算出するため、資金計画に必要になりますので、事前に行えるのであれば、土地契約
に先立って行ってください。
1)地盤調査(建物があっても、解体することが前提である場合は、建物内の床等を一部
壊して調査できます。
2)敷地測量(平面測量及び高低測量)
3)真北測量(日影等の要件が適用される地域と建物の場合のみ必要)
4)電気・ガス・上下水道等の引き込み(負担金の有無)
これは、土地売買契約及び重要事項説明書に記載されているケースが大半です。
5)前住人及び所有者調査(引渡し後の問題が発生しないことを確認する。)
6)近隣住民調査(引渡し後の問題が発生しないことを確認する。)
以上、全ての事項を事前に調査できれば完璧です。
木造住宅の場合、一般的には、引渡し前に、土壌調査や地盤調査を行わないケースが多い
ようです。かなりの軟弱地盤でない限りは、木造2階建程度であれば、ベタ基礎や布基礎
で十分成り立ちます。しかし、フラット35S等の融資・エコ関連補助金やポイントが目
的の場合は、必要となりますので、注意してください。
現地で調査しなくても、設計事務所であれば、近隣データーを入手することが出来ますの
で、事前に相談することをお勧めいたします。
土地探しからの注文住宅を建築家と建てる
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