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新築戸建て

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8件

困りごと・・・問題提起 !! -3

施主の立場ってそんなに強くありません。

ハウスコに限らず。ですが、業界的な常識を背景に、建築家擁護、場としてのハウスコ擁護、工務店擁護的な意見は散見できると思います。
(暗に、しょうがない事ですよ。無茶苦茶言ってますよ的な、戒められているような感覚)
これは、工事中にも垣間見れます。

施主が、知らぬうちに工務店に無茶を言い過ぎないように、建築家は施主に対しアンテナをはっていました。(施主はそれ感じています。バカではないので当然です。)
建築家が施主と、工務店の間に入った場合、上記アンテナは張るがゆえ、施主の本当の気持ちは、いろんなタイミングで実は・・・置き去りとなります。

ここで言いたい事は、無理なら無理でいいけど・・・
本当に手を尽くして無理。
本当に今、この案件の内容で調べて無理。なら、納得します。
全て上記のようにやるのは難しい。も、納得します。

でも、一事が万事上記ニュアンスを醸し出されるのは我慢なりません。
(それは無理ですよ〜〜のような言われ方)
アンテナは、これを正当化しようとします。

電気のスイッチも結局、ホームセンターで、スイッチを買いなおして全て付け替えました。(費用的にもたいした事ありませんでした。工事終了直後に全て付け替えて欲しい旨申し入れたら上記、「それは無理ですよ〜〜無茶言わないで下さいよ〜〜」的なニュアンスで断られました。

この言われ方されたら施主に出来る事はありません。裁判でも起こしますか?裁判を起こして良いことありますか?工務店が逃げ腰になりませんか?結局自分でやってしまうか、我慢するしかないのです。

また、施主の困りごと解決へのアンテナは、次第に無くなっていきます。
取捨選択が無い事実がうっすらと隠され、ジャッジメントだけ施主に求めてきます。
これは、現場を進める役割の(建築家の)思考と思います。
現場を進める上で施主の要望は障害となる。という直感!を建築家は持っているんだと思います。

そんな進行役が仕切る現場で、施主は覆らない事実を感じながら、責任感で判断をする。
でなければ、一消費者である施主の予算が、600万円も膨れる事態が発生するはずがありません。(やむを得ない決断の連続で、600万円超過しました。)

もう一度言いますが、
上記のように、施主の立場は、必ずしも強くありません。
建築家は、600万の予算オーバーを実際に私に判断させました。

ここに、施主が無茶言わないように見張っているアンテナと、同種のアンテナが逆方向にはられていた痕跡が、見受けられるでしょうか?

上記までの意見については、反論もあろうかと想像します。
ただ、先回りすると、その反論。もう一度、飲み込んで咀嚼してみてください。
業界擁護的背景がありませんでしょうか?先入観無く、まっさらに考えてみてください。

施主の立場は、潜在的にではありますが、強くありません。
その証拠に、トラブルが起こると、施主のに弱い立場が、表面化します。
住宅クレームが、難しい問題として長い間、語られるのも同じ背景と感じます。


本当に施主は、無知で無茶なのでしょうか?
そんなことはありません。
施主は、いつまでも無知ではありません。
施主が究極に求めている事はただひとつ。根拠です。

NOといわれる根拠を求めています。
どうしても譲れない内容が、NOだとしても、それは良いのです。
根拠、姿勢を持ってNOといわれれば、全然OKです。

施主は、無知で言っているのではありません。
家を建てるという夢の中の事で、舞い上がっているわけでもありません。
数千万の買い物をしている。
数千万をかけるリスクをジャッジしている。
細かい事でも、物事の一つ一つに、確かな認識あわせ、判断をしようと言っているのです。
それに見合うNOを言ってくれれば、全然OKなのです。
これが、施主のプライドです。
施主のジャッジです。

どうか、この訴えを一人でも多くの方が真剣に、考えていただければと思います。

PS
私は上記を竣工半年後に記しました。
色々考え、投稿を見送っていました。

現在、竣工後1年が過ぎ、振り返ると
・私の家は雨漏りがします。
・近隣とのいざこざも、修正が出来ないでいます。
・建築家は、修正図面すら提出しません。
・補修工事の請求が分離業者から来ました。
(補修に費用がかかる話は聞いていませんでしたが、建築家が、GOサインを出していたようで、建築家が逃げてしまったので請求先がないといわれています。)

工務店の方は、今でも面倒を見てくれています。
雨漏りは、紳士に対応いただいているので、救われます。

ただ、新築~1年。ずっと心が苦しいです。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

8件

2008年 5月 1日
はじめまして、相談というより、文字通り「問題提起」ですね。
「9.5割くらい満足」されているのに残念なおはなしです。
ちょっと書き込みにくかったのですが、「問われいてる」ことの前に、
多くのクライアントと設計、施工の間におこる支障は、やはり、コミュニケーションができていない、もしくは不足しているというのが原因だと思います。
設計監理業務の方針や、やり方は設計事務所それぞれですが、設計監理業務には、説明義務があると考えています。おおまかなところから、寸法、位置、高さ、使うものなどなど。それは、クライアントが知る権利があり、判断までのコミュニケーションがあります。
設計者としては、トラブルに対処するために大まかに、
1)コミュニケーションをとる
2)議事録をつける、工事中に定例会を開いて進捗状況や決定事項の打合せをするなどの記録づけを行い責任の所在を明確化する
3)設計者の責任がある場合、責任をとる
(自腹、賠償責任保険等)
を念頭において、1)で解決することが多いと思います。
今回の場合も、コミュニケーションがとれるといいですね。心理的に。
あくまでも、クライアントの立場が弱いわけではないと思います。
矢印
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2008年 5月 1日
匿名様

問題定義有り難うございます。

匿名様の静かな怒りが伝わる文章です。
それを押さえながら工務店に対しての気遣いを書いている箇所に1年間の沈静期間が必要だったのだろうと思われます。
内容に関してはお施主さんの立場からの立場からの事実だと思います。

今回の内容については現場の当事者ではなく詳細も分からないのでコメントを差し控えさせていただきます。

代わりに私の場合の経験を書きます。
ある程度打合せが進んだ時点で、お施主さんと設計事務所の方向性の違いが解った物件がありました。
その時の判断として、
1)途中ですが双方の相違を説明し、設計を断る。
2)このままお施主さんに会わせて設計を続ける。
の二つの方向性がありました。
匿名さんが書いている『お施主さんの意向を顧みずに工務店と仕事を進める』という判断はありませんでした。
なぜかと良いますと、匿名さんが書かれているような内容に発展する危険性が容易に考えれるためリスクが高いからです。
当時、私は
2)このままお施主さんに会わせて設計を続ける。
を選びました。
勿論、設計料が欲しかったという考えもありましたが、もしかしたら軌道修正も出来るかもしれないと考えていました。
出来上がった住宅はお施主さんの望みの住宅でしたが私が考えている住宅とは違う物でした。
最終的には何とも言えない無力感が残りました。
それ以降、そのような場合はなるべく早い時期での判断として
1)途中ですが双方の相違を説明し、設計を断る。
を選ぶのが良いと考えています。
それ以降の物件にては設計を受ける時点でのヒアリングにて判断するようにしています。
住宅設計は工事終了後も関係が続きます。最後まで相互間の信頼関係を保てるかどうかは大事だと思っています。

他の物件に関しましては竣工後も良好な関係を保ち、良いおつきあいをさせていただいています。

匿名様ような事例は少なくはないと思われます。
これから住宅を建てようと考えている方にとっては大事な問題だと思われます。
壊れた信頼関係を修復するすべはありません。
そうならない為には打合せを重ねるしか無いと思っています。

お施主さんには最初に
『設計士が解っていると思って話を進めないでください』
と言っています。
『図面を見ても説明を聞いても何となく位しか解っていないが、この設計士なら伝わっているだろう』ということで打合せを進めるとかならず後から『え!このようになっていたのか!』と言う箇所が出てきます。
設計士からすると『打合せにて説明したから解っていたでしょう』となります。
そういった齟齬をなくす為には設計士の細かな説明とお施主さんの理解するまで聞くと言う打合せが必要です。
そうする事によってお互いの勘違いや思い込みを無くしていくしか無いと思っています。
『お互いの考えを理解する難しさ』『自分の考えを伝える大変さ』を乗り越えたときに本当に双方に取って良い住宅が出来ると思われます。

独立前の所員時代、ある自社ビル設計のチーフとして動いているときに、度重なる設計変更や、無理な注文に対してすこし弱音を吐きながら頑張っていました。
あるときこれは少しきついと思われるような要望があったときに、その旨を所長に伝え、どのように対処するか話し合った翌日に所長が『あの話断ってきたからな』と軽く僕に言いました。大きな仕事で、ある程度設計も進んでいたし、僕自身もなんとかまとめなければとプレッシャーが掛かっていました。
『僕が至らないせいで、、』という思いと『ほっとした』という思いのまま所長に話すと、『あのまま進んでもお互いよい結果にはならないよ』と行ってくれました。
私はそれは未だに英断だったと思っています。

お互い人間同士なので単純に性格が合わないと言うような理由も考えれます。
信頼関係が築けないと判断した段階で設計を断る勇気がお互いに必要だと思います。

お施主さん、設計事務所、工務店、どこが偉いとか誰が優先するとかは無く、同じ立場で同じ目線で話し合う事が大事です。この関係性にヒエラルキーが出来る事が一番危険です。

このような問題に対しての一つの対応事案として読んでいただければ幸いかと思います。

林泰介
矢印
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2008年 5月 1日
はじめまして。

まず今回のことについて、同業のものとしてお詫びいたします。

私はこの1年間ほど、集中的に住宅コンペに参加してきましたが、そこでひとつの危うさを感じ、今はコンペへの参加を控えています。その時に感じた危うさが現実に起こっていることを知り、やはりという思いと同時に大きなショックを覚えています。

今回の問題の発端はコストですね。コンペの募集が始まった際に私がまず見るのは、予算と建物の規模です。そこでまずこの建物が可能かどうかを判断します。可能性ありと判断したコンペに参加するのですが、そこで当然提示されている予算で建設するいう前提で設計します。しかし、私の地味な案が選ばれることはなく、すばらしく華やかな案が選ばれるわけです。見るからにこの予算では無理ではないかと思われるもの、可能かもしれないがかなり無理をしなければ難しいと思われるもの、そういった案が選ばれることが多くなったように思います。

だからといって、案を選ぶ側を責めることはできません。案を選ぶのは素人ですし、予算をきちんと提示しているのですから、出てきた案がその予算で可能だという前提で判断するわけですから。やはり案を出す側が責めを負うべきでしょう。

私自身、そんなにきちんとコスト管理ができるわけではありませんが、これ以下では不可能だという漠然とした基準は持っています。ましてや、まだ経験の少ない建築家にはコスト管理は難しいかもしれません。また、少しコストがオーバーしてもお金を出してくれるんではないかという甘えもあるかもしれません。

私自身、これからどのようにコンペとかかわっていくかを含め、深刻に受け止めています。
矢印
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2008年 5月 1日
はじめまして

比較的長くコンペに関わっているものとして非常に残念に思います。
コンペについてと、設計者に対するものの二つの問題に指摘があると思いますが、そのうちコンペについて書き込みします。

一般の方が選ぶコンペでは、選ぶ側の判断できない条件は提案者側も結果的に重視しなくなるという現象があります。依頼者と提案者とが直接関係するコンペではそれが如実に現れます。他のコンペサイトなどでは多大な費用と第三者の介入によってある程度是正されるのですが、完全な解決には至っていないと思っています。依頼者にとってみれば、自分の要望に合っているか否かがほとんど唯一の判断条件で、しかもその判断条件が現実的に適正かは判断できないのですから、解決できないのも当然と言えば当然です。反対に条件を無視するのは提案者側も本意ではありません(そう思いたいです)が、そうしなければ選ばれないのですから結果的にその原理に意識的にあるいは無意識的に従う以外に方法がなくなるという悲しい、切ない認識を持っています。

私もkokuzoさんと同様のことを考えていましたが今では、風上がかわらなければ風下もまた同じ、という考えでいます。つまり依頼者側への啓発や依頼者自身の自己チェックのシステムの方が有効ではないかと考えています。賢い提案が選ばれるようになれば(あるいはそのような雰囲気があれば)、提案者側も迂闊な案は出せないと考えるようになるのではないでしょうか。さらに言えば提案を選ぼうとすることに無理があるのであって提案をとおして設計者を選ぶというハウスコ本来のコンペのあり方に集約すべきではないかとも考えています。

いずれにせよ提案する設計者の間でもこの問題については共有されていると感じることがありますし、事務局とお話をする機会があり問題意識を持たれていたようで、コスト超過問題について意見を交わしたこともあります。またno.204からはコスト算定についての記入も導入になりました。今後、解決の方向に向かっていくことを一人のコンペ参加者として願っています。
矢印
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2008年 5月 2日
色々と心苦しい部分をシェアしていただいて、ありがとうございます。

私は数週間前にこのハウスコに登録したばかりの人間ですが、匿名さんの
話を真摯に受け止めたいと思います。また勇気のある発言に敬意を称します。

今後、ハウスコを活用して家を建てられる方は、選んだ建築家が実際に
建てた家をぜひ見て、それがどれくらいの予算で出来ているか?すんでいる人
の感想などもあわせて聞かれるといいと思いますよ。

参考になりましたら幸いです。

八納啓造 拝
矢印
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2008年 5月 3日
匿名様

心中お察し申し上げます。同業のものとして深くお詫び申し上げます。

建築家としての考えなどは他の方々からコメントがありましたので、少し別の視点から、主にこのQ&Aをお読みになった一般の方を念頭に情報を提供させて頂きます。

1.情報の非対称性と建築家について

設計契約も工事契約も当事者間の自由意志による契約です。ですので、各々の当事者の責任においてなされるものであり、どちらかが強い訳でも弱い訳でもないのですが、実際には専門家である設計者・施工会社と、非専門家である建主には圧倒的な情報格差があり、それが種々のトラブルの原因となっています。
そこで「施工者と利害関係の無い建築家という職能人が、施主の側に立って工事監理を行うことで品質確保が出来る」という主張を僕ら建築家はしている訳ですが、建築家が適切な設計図を作成できないレベルの能力しか持ち合わせていないのであれば、これは成り立ちません。残念ながら、日本では「建築家」という称号は(医者や弁護士と違って)法的にはなんら規制も保護もされていませんので、誰でも自由に名乗ることが出来てしまいます。

2.設計者の資力確保について

設計者は中小企業または個人であることが多く、資力が無いものが多いと考えれられていることから、かつては設計ミスがあっても(賠償能力がないので)責任追及しても無駄、と思われていて、実際、損害賠償請求される事例も少なかったようです。設計者が問題を施工者に押し付けて安全圏にいた時代でもありました。
現在ではそのような考え方は通用しませんので(しないはずですので)、設計上の瑕疵で生じた損害に関して賠償を求められた場合に備えた保険を、建築家協会や建築士会といった建築の設計に係わる職能団体(公益法人)が用意していますが、任意の制度ですので、全ての設計者が加入している訳ではありません。

3.トラブル時の相談窓口等について

建築問題の裁判は確かに難しいようです。ですが、技術的な、あるいは法的な面からの論点整理と、それに基づいた要求・対応を行わなければならない状況も存在します。また、裁判以外にもいろいろと取れる手段があります。建築関係の相談窓口がいくつかありますので、トラブルの早い段階で相談し、情報格差を補っておくことも意味があるように思います。参考までに東京近郊(1)は全国)の相談窓口を記します。

1)(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター 相談窓口
(住宅全般にかかわる電話相談・平日10:00〜12:00、13:00〜17:00・電話:3556-5147)
*相談内容に応じて他の機関の紹介もしていますので、どこに相談して良いのか分からない場合は、まずここに。

2)(社)日本建築家協会関東甲信越支部・JIA建築相談室
(建築相談一般を面談で行っていますが、予約が必要。・電話:03-3408-8293)

3)(社)東京建築士会・無料建築相談室
(毎週月曜午後に面談相談を先着順で受付て実施しています・電話:03-3536-7711)

4) 東京第二弁護士会 新宿法律相談センター
(建築問題に関する専門相談(建築士も同席)があります。有料、電話予約が必要。・03-5312-2818)

以上、匿名様の心情・問題定義とはそぐわない部分もあろうかと存じますが、建築家個人の立場からはやや離れたところから(とは言え私見も多く含まれておりますが)主に制度関係に関し記させて頂きました。
矢印
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矢印
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2008年 5月 6日
問題提起有り難う御座います。
心して読ませて頂きました。

自分の場合のお話ですが、昨今、3物件ほど連続で住宅のコンペに出しています。
目黒の物件まで、確かに建築費用の概算を出すことはありませんでした。横浜青葉区から予算についてはっきり書くようになっています。

自分も、予算に見合う案を出すか、予算ではなく、要望を具現化する案を出すか、非常に悩んでいます。

自分の場合、予算に見合う事を念頭に置いています。
ですので、ご覧になれば解りますが、自分の案は、他の人と違って、少しおもしろみに掛けているかも(いえ、掛けているのでしょう)しれません。

予算に見合う根拠として、過去の実績、工務店との見積やその結果、を加味しています。そして、「できる」という納まりと意匠で行うことを前提として、ものすごく変わったことまでしないというのが、予算に限りあるコンペの場合の、いわゆる鉄則としています。

だからといって、他の建築家の方々の案が、出来ないから悪いと言うことでもなく、自分はそういう趣旨で提案していきたいと思っているのです。


さて、この「問題提起」のような実例については、自分も非常に心配していました。
また、先輩からもこのような事があると釘を刺されていました。
自分は、ハウスコに対して、自分の目からも、予算に見合わない案が多いと言ったことがあります。ですので、現在のように、予算についてしっかり書く事があって良いと思います。
現在のやり方であれば、施主の希望100%案だと予算オーバー、また希望60%で予算内だとか、選択と判断の巾が広がったように感じます。

考えられる増額要因等、提起することにより、多くの情報を施主が得られるメリットが今後、コンペで出てくればと思っています。

このハウスコにおいて、ただ施主が欲しいデザイン、プランをする建築家をチョイスする場というだけでなく、増額要因や細やかな情報を得られる場となり、今回のような事が起きないよう、自分は努力していくつもりですし、そのようになればと思っています。
矢印
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矢印
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2008年 6月10日
housuffer様

大阪で設計事務所をしています。林泰介です。
投稿日より日にちが経過していますが気になりましたので回答させていただきます。

house+sufferと言う意味でしょうか?なかなか辛辣な投稿者ネームですね。

『上記の建築家の皆様の回答はお求めの観点からお返事いただけていますでしょうか。
私には肝心のところへ返信が無かったと思われているのではないかと感じられます。』
私見です。
こういう問題のおいて、当事者両方の意見を聞かないまま発言する事は大変危険だと思います。設計者を糾弾する事は簡単ですが、スケープゴートとしての役目だけで終わり、本質的な内容が見失われる事があります。この問題は全ての設計者が抱えている問題だと思います。
説明責任を積極的に行っている設計者もおられます。しかし、このような事もあり得るという問題定義としては大変有意義だったと思っています。

『アドバイザーとしての積極的な分析や意見をもらえないことは、専門家としての建築士と一緒に作業をしていこうと期待している施主にとっては、非常に悲しいことです。』
ほとんどの設計者がそのように考えていると思います。
しかし、そのような状況になる背景として幾つか考える事が出来ます。

1:設計者が未熟なため
経験不足な若い設計者がネットコンペにはたくさんおられます。
しかし、私も何も作品が無い状態からお施主さんに育てていただき今日に至っています。若い設計者しかできないプランもありますので、個人的には暖かく見守ってあげてほしいと思っています。リスクは大きいですが、一緒に頑張って苦労して出来たときの喜びは大きいと思われます。
2)簡単に説明する事が出来ない場合
問題解決にはいろんな方法が考えれます。
設計は色々な問題が複合的に絡まっています。ほとんどの場合は単純に解決出来ない場合が多いです。
たとえば
Aの問題を解決する為にBの方法を取ったが、Cという新たな問題が浮上し、明らかにその方がお施主さんに取って不利益になると判断した場合、
単純になぜCが駄目なのかという事を説明するだけでもそれを説明する過程で新たなDやEという問題が出て来て大変です。
しかもそのような方法が他にもいくつかあるとすると説明を受ける側にも相当の知識を要します。
本来はこのような内容を根気よく説明しなければ行けないのですが、それを設計者判断で簡易に説明してしまう事があります。
そのような齟齬をなくすには『解らない事は解るまで聞く』ことしか無いと思われます。
3)設計者が解っていてあえて説明しない場合
自分がしたい設計に持っていく為に情報を操作する設計者が居るかもしれませんが、上記2)との違いが分かり難く判断が難しいです。
本来であれば全ての検討材料を提示した上で『私はこの設計をしたい』と主張し、お施主さんと打合せを重ねていくべきだと思います。

実際にはお施主さんによりケースバイケースだと思っています。housuffer様のようにある程度の知識を勉強されている方は設計者に解るまで説明を求めるのが双方に取って良いと思われます。

『この相談に回答されている、専門家の金山様も”1.情報の非対称性と建築家について”
で触れられていますが、この情報の非対称性を埋める良い仕組が早い時期に出来ることを切望いたします。』

システムを整えても解決出来る問題ではないと思っています。
どんなに良いシステムでもそれを判断する為にはどのレベルかでの線引きが出てきます。今までの法律の問題と同じく線引きにより切り捨てられるのは弱者です。現在の建築基準法の法改正でも結果申請にお金が掛かり、大空間や大開口をするだけで構造設計を検討する為に何十万も支払わなければならない状況で、結果的には設計事務所でのローコスト住宅に負担がかかっているだけです。
問題は仕組みではなくお施主さんと設計者の情報交換の密度による物であり、相互の信頼関係と、それを得る為の打合せだと考えています。

『確かに施主が十分な情報を得てジャッジする、という場面は非常に少ないと思います。同じような疑問点を持つ施主でした。』

housuffer様 発言有り難うございました。

今回の文章で全てを伝えれているとは思っていません。もっと細かく説明するとこの文章では無理です。本1冊位にはなると思います。
そうなると専門書のようになり、一般のかたには敷居の高い物となり、本当に解りやすく説明する事、思っている事を伝える事が難しいと思います。
匿名様の長文は設計者との打合せの結果そのように感じ、なるべく丁寧に伝えようとした結果だと思っています。

今後設計以来を考えている方の参考になれば良いと思います。

林泰介
矢印
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