ガーデナー建築家の勝田です。ご参考となれば幸いです。
ベランダのガーデニングについてとのことですが、戸建て住宅かマンションのベランダでお考えなのか判りませんので共通項として回答させていただきます。
1.まず一番気を付けることは排水のことです。デッキテラスやレンガブロックを敷かれる場合、排水溝を容易に点検できるように工夫しておくことが大切です。また、排水口近くに大きなプラントボックスを配置しますと排水溝部分のゴミ溜まりをついつい見逃してしまいます。思わぬ大雨でベランダが冠水してしまうこともあります。
2.水はけが良く且つ保水性のある植栽土を使用することが大事です。ベランダではコンテナ鉢やプラントボックスの植え込みとなり、土囲いして直植植栽をしたとしても浅い植栽土となります。夏季は思った以上に乾きが早いものです。特に庇がある部分では保水性のある土の配合としてください。水やりは表土が乾いたら植え込みの排水口から水が出てくるまで行います。(シャワーホースで水やりする場合は1平米当たり5秒以上が目安です。)
3.植え込みの意匠性。トマトやパセリなどキッチンガーデン風のガーデニングを楽しまれたいとのこと、南側のベランダの場合、日当たりの良いのは実は外壁寄りとなります。成長と収穫を期待するものは室内からは見えない建物壁側に配置することとなります。室内からはその他のハーブ類など視覚的に楽しめるものを立体的に高さの変化を付けてレイアウトされると楽しいガーデンスペースとなると思います。
4.私の場合、建物と一緒にガーデンデザインを致しますのでベランダだけのガーデンを作ることはありませんが、基本的にプロに依頼された場合、日当+材料費+技術デザイン料となります。小スペースほど割高にはなってしまいます。ご自身であれこれと工夫されて作られるのも愛着が湧き楽しいものと思います。