木造ですか?在来工法なら大概のことは出来ますよ。
新築でしょ?もう「請負先」と話をしてるんですか?
だったらこんなところで図面も無しに質問するよりも請負先に聞いた方が
早いし、確実だし、当たり前のことだと思いますがね。
いらぬお世話かもしれませんが、間取りをご自身で考えるのは、
楽しみであり、現在の生活の向上を目指すうえでは大変に有意義なこと
ではあります。では、ありますが、所詮は素人。
今回のような「問題」にぶち当たりますことも必然です。
設計屋ってのは、軸組まで間取りを考えるのと同時にやっています。
でもどうやれば金の掛からない構造になるのか、部材の負担を極力
減らして堅牢な家になるのかまでを考えて設計をやっています。本来は。
しかし昨今のように、素人が間取りを作ってきては、本職が作った
間取りにまで事細かに注文を付けるので、だったら最初からお前がやれよ
という風潮になり、実にへんてこな家が立ち並ぶような状態になって
いるのが現実です。
トイレの幅を広くしたいのには理由が有るんでしょう。でも実際に
トイレの幅が広かったり狭かったりすることにも「理由」が有るんです。
確かに意味も持たせないで間取りを作ったり、設計をやったりする素人も
本職もいます。階段の下にトイレを入れ込むことは本来なら避けたいですよね。
でもスペースの都合上、そうせざるを得ない場合だって、いくらでもあります。
トイレだけを「少し」広げたい。それも要望としては普通に有ります。
しかしその場合、当然「間崩れ」という現象が起きます。在来工法では
「通り」を揃えることは基本なんです。目に見えないところに余分に
梁を入れて解決するのかもしれません。どういう方法で施主の要望を叶える
のかは設計者次第なんです。
通りがずれてしまえば、他の壁に影響が出ます。凸凹した家では家具の配置にも
悩みますし、そもそも移動しづらく、見た目も落ち着きませんよね。
どうか、設計者と膝を突き合わせて相談してみてください。トイレだけを
考えていては家の設計は終わりません。餅は餅屋に突かせろとはとは私は言いません。
ただ「無理を通せば道理引っ込む」ってのだけは忘れないで欲しいと思います。
URBAN GEAR 本多