S3様、はじめまして。フューチャースケープ建築設計事務所の石井と申します。
渋谷区で設計事務所を開いています。
実際に建築可能な面積は、敷地境界線から壁面までの距離をどのぐらい見るかによって、決まる部分が大きいと思います。
実際にこちらで設計した例では、外壁面を民法の規定の50cmに近く、施工したケースもあります。それに、許容誤差+外壁から柱芯までの寸法20cmを加えて、敷地境界線から柱芯までの寸法を70cmと想定してみます。そこから、建物の建築面積の最大を計算すると、6.6m×12.6mで、83.16m2。総3階建ての場合の延床面積は、83.16m2×3=249.48m2となります。
ただし、敷地の形状や外部設置の設備機器の状況などによって、建築面積が減る可能性があります。
今回のような敷地では、法律上、建設可能な面積は、前面道路の幅に係数を掛けた数値で決まります。用途地域に関して、第1種低層とお書きになっていますが、第1種低層住居専用地域であれば、300%の容積率は考えがたいので、第1種中高層住居地域か第1種住居地域なのではないか、と思います。
第1種低層住居専用地域では、前面道路の係数が0.4、第1種中高層住居地域と第1種住居地域では0.6となります。今回は、大事を取って、0.4とし、前面道路幅4mで計算してみます。容積率は、4×0.4=1.6=160%となります。
セットバック1.8mを差し引いた面積は、158.2m2ですので、158.2×160%=253.12m2。最大の延床面積249.48m2(75.57坪)は確保できます。
構造については、木造、RC造の他に、鉄骨造という選択肢もあるのではないか、と思います。ただし、RC造、鉄骨造の場合は、前面道路をポンプ車、ミキサー車、クレーン車などが、入って来られるか、という条件の確認が必要となります。道路が狭く、小さな車しか使えない場合は、工事費も割高になります。
下記のホ−ムページの住宅は、同じような旗竿地につくりました鉄筋コンクリートの2階建ての住宅です。隣家が接しているので、窓を外壁に設けず、3つの中庭を設け、そこに窓を開いています。外壁のうち、斜線に掛からなかった2面は、敷地境界線からの距離をほぼ50cmで施工しています。
http://www.future-scape.co.jp/g200303works/g200303worksimage/g2003k03houseinazamino/g2003k03houseinazamino.htmlこれは、坪単価(3.3m2あたりの金額)が110万円でした。ただ、この半年でコンクリート工事の金額が急速に上がっていますので、この金額よりは、高くなると思います。鉄骨造であれば、坪あたり85万円ぐらい、木造であれば、75万円ぐらいから可能かもしれません。ただし、3階建ての木造のデザインによっては、かえって、鉄骨造の方が安い場合もありますし、杭や地盤改良、前面道路の条件、仕上や設備の仕様によっては、工事費が割り増しとなります。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
石井 大五
フューチャースケープ建築設計事務所
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