エスケー化研ベルアート1002(白)ってのは塗り壁みたいなやつですかね。
外壁の調子もさることながら建物全体の様子が分からないことには、
決定的なことは言えないのですが、ちょっと「私の」こつを話します。
軒樋にしろ縦樋にしろ、「大間違い」を見ることがあります。
それは樋を目立たなくさせるために「外壁と同色」にさせる方がいるって
ことなのです。最近では当たり前になったサイディングなどの「張り分け」
ですが、白壁の部分は白の樋にしてベランダなどが焦げ茶の外壁なら、それに
合わせて樋も色を途中で変えるという無理のせいで余計に樋を「変な風に」
目立たせてしまっているケースを見かけます。
建築家にとって樋は悩みの種です。モダンで、すっきりとしたデザインを
躯体に施しても樋や排水管が沢山、無秩序に飛び出して付いていては折角の
デザインも台無しです。納まりが、すっきりと出来上がっても同じ色の物体が
凸凹を形成してしまっては、デザインがダルになってしまいます。
そこで樋を隠したり、究極では付けなかったり(笑)
ですが、これは、すっきりしたデザインが売りの場合です。
小規模で「おうち」らしい佇まいの場合、上手に樋をデザインに取り込めば
非常に良いアクセントになります。
これは他の建築家の方も紹介しているように「形」であったり「色」だったりします。
仰るベルアートの白でしたら、やはり洋風で少しアンティーク感が出たような
アイテムとの相性が良いでしょうね。きっと井の頭さんも、そういった
テイストがお好みなんじゃないでしょうか。
鎖樋は、やはり排水量ではパイプ状のものには適いません。そこで、ポーチや
リビングに面した一部分に採用すると面白いかもしれません。
鋳物などユニークな形状のものが多いです。
また私なら、やはりコストは上がりますが色を塗ります。既製品には絶対にない、
淡い色、ビビッドな色で逆に建物を引き締めますね。
白にペールブルーの樋なんて可愛いじゃないですか?!
玄関ドアを壁とは違う色にするのは玄関ドアをアクセントにしているからです。
樋も上手な配色で建物を可愛らしく見せることが出来ますよ。
最後に私の「テクニック」をお教えします(笑)
コストが許されるなら、私なら「銅」を使います。いかようなデザインでもです。
和風でも洋風でも。集水器の形には拘りたいですが、銅の経年変化は本当に
建物に素晴らしい「味」を与えてくれます。
参考になれば幸甚です。
URBAN GEAR / アーバンギア 本多 信章
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