良いですね。
保護塗装を施すか、どうかについては「目的」が有っての事ですね。
杉板は腐りやすいので「防腐」のために塗るんでしょうかね。
私なら塗りません。後々汚らしく塗装が剥げるだけです。よっぽど
みすぼらしいですね。ただペンキが剥がれて、やれた感じになっているのは、
結構素敵だと思ってます。
このように感覚の違いで目的も変わってくると思うんです。
目的が「防蟻」だとしたら、これは一考の余地があると思います。
杉板を張ってあるのですから、当然シロアリの被害には遭い易いですよね。
となると有効な防蟻処理は行った方がよいと私は施主に説明しています。
それから保護塗装を施せば、死んでもシルバーグレーや黒く焼けたようには
なりません。なるとしたら、それらの塗料が雨で流れてしまったらです。
そうなるまでには、相当な時間が掛かります。日の当たり具合にもよりますが、
肌色が灰色になるには大した年月は要しません。早ければ1年でなります。
そこから50年ぐらいすると、美術書に出てくるようなビンテージ感が溢れまくった
貫禄のある佇まいになります。楽しみですね。
築100年を超える古民家のようにするには「何もしない」ことです。
しかしシロアリの被害は「運」だと言えます。腐った杉板は、切り取って
新たに補修するというやり方が一番素直だと思います。
屋根葺き材ですが、これは金属板などでも十分です。全てにおいて100年持たせようと
考えて築造するのか、駄目になったら補修して100年持たせようと考えるのかは、
やはり価値観だと思います。
家を持つ事は建てるのと同じくらい維持費が掛かるものです。
もちろん100年後の責任というか、メンテナンスにかける費用は透羽さんが
負担するものではありません。しかし、そこにあるものを「壊す」という選択を
しないで、素敵だから直して使おうと考えるだけの建築物を残すか否かの
選択は透羽さんに委ねられているということです。
曖昧な回答で申し訳ありません。
たまたま、この質問に似た現実のやりとりを昨日ブログに書いたばかりでしたので。
参考までにこちらです。
http://urbangeardesign.eshizuoka.jp/e1703947.htmlURBAN GEAR / アーバンギア 本多 信章
at*****geardesign.com
http://www.urbangeardesign.com054-206-4343