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家づくり相談

新築戸建て

回答 

3件

チェックの回数

はじめまして。
建築家は工事がはじまると何回ぐらい現場へ足を運んで設計通りにつくられているかチェックするのですか?
週に1回とか、それとも大きく?基礎工事 1回目 ?基礎工事 2回目
?躯体工事 ?外壁工事 ?完成前 のように5〜6回なのでしょうか?
回答よろしくお願いいたします。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

3件

2009年11月30日
チェックをするということには解釈がいろいろあるかと思います。
設計だけして監理をされない方もいるかもしれませんし
フィーの問題で行けなくなることもあるかもしれません。

通常、木造2階建ての「監理」をする場合は
15回程度は現場へ行かないと、しっかりとした監理は
できないのではと思います。

この場合工務店が行う「管理」とは別のものになります。

ちなみにオープンシステムに登録している建築家は
分離発注で工事を進める場合
少なくとも1週間〜3日に1度
多い方は職人さんが入るときは毎日見に行くという方もいます

設計だけなら誰にでもできますが
現場をしっかりと見て監理をしなければ
結局絵にかいたモチになってしまいますね
矢印
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ユーザーの返答

2009年12月02日

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なかむら先生、はじめまして。
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
よく欠陥住宅の話を聞くので質問したのですが、私が考えていたより多くて安心しました(建築家に頼めば欠陥住宅にはならないと思いますが)。
私はまだ土地をもっていませんが、家を建てるときは建築家の方にお願いしようと思います。

これからもすばらしい家をたくさん建ててください。
わかりやすく回答していただき、本当にありがとうございました。

2009年12月 1日
まこ様

初めまして大阪で設計事務所をしています。林泰介です。

現場の規模、状況、場所色々な条件により違います。また、設計事務所によっても変わってくると思います。
大事なのは、契約時に現場監理の方法をちゃんと説明して納得して頂くかどうかだと思います。
まず規模ですが、構造によっても変わりますが、住宅かマンションか店舗か、内容によっても違います。

状況ですが、例えば施工会社が初めての所と今まで何度も一緒に仕事をした事がある場合では全然違います。今まで何度も一緒に仕事をした事がある工務店であれば、僕たちの設計を理解されていて、細かな部分も何が大事かを把握して頂いています。
初めての工務店の場合、なるべく現場に通い、設計意図を説明し、このプランで大事な部分を伝え、その通り施工出来ているかをチェックする事が多くなります。
場所ですが、近在の場合と遠方の場合ではどうしても遠方は現場に行く回数が少なくなりがちです。その為、施工前の工務店の選び方と打合せが大事になってきます。
遠方の場合は、初めての工務店でも必ず、今までに(ちゃんとした)設計事務所との経験があり、設計事務所が大事にしている物を理解されている工務店を選ぶ事で、現場での対応が大きく変わります。
それらを踏まえてお施主さんと打合せをし、週何回くらいのペースで現場に行く旨を伝えます。僕の場合は遠方の場合は交通費の一部を別途にさせて頂いていますので、お施主さんに金銭的な余裕とも絡んできます。

さて、設計事務所が現場に行ってする事ですが、一つは現場監理です。
これは現場が設計図通り工事されているかどうかを確認します。
現場には工事をまとめる現場監督さんがいますので、監督さんが図面と照合しその通り造る指示を各職人さんに伝えます。構造設計が入っている場合は矩体部分は構造設計者とともに現場を確認し、チェックします。
特に設計者は細かな部分のデティールの確認が多く、デザイン的に奇麗に納まっているかどうかが問題です。設計図に書ききれないニュアンス的な部分も多く、それらを伝える事も仕事の一つです。
監督さんからの現場報告を聞き、確認した上で問題があれば、検討し対処します。
僕の場合、お施主さんとの打合せを現場でする事もあり、その場合は監督さんを含め三者で確認しながら工事を進めていきます。

僕個人の場合ですが、木造2階建ての住宅の現場へ行く頻度を考えていました。

工事契約、着工後
位置確認:隅出しをとして、敷地内で建物を建てる位置を決めます。現場にいき、法的な部分と設計図書とを比べて確認します。
基礎工事:掘り方の段階で1回、仮枠+配筋の段階で1回、訂正等無ければそのままコンクリート打ちの段階で1回となります。養生後仮枠を外した状態で1回
その後、木造の場合は柱や梁をプレカットとしている事が多いので、工場にての作業となります。現場は数週間動きません。プレカットが出来た段階で建て方となります。
建て方(矩体工事):上棟は基本的にほぼ1日で終了します。上棟日に1回、その後筋交いを入れたり、屋根を掛けたりと続いていきますが、週1ペースで現場に行く事が多いですが、あまり進んでいない工事の時は2週間後となる場合もあります。構造設計が入っている場合は構造設計者も何度か阿蘇を運んで頂きます。
矩体が出来た所で中間検査時に1回、立ち会いがあります。
外装、内装と工事が進み、現場がある程度安全になった状態でお施主さんと現場で打合せをする事もありますので、基本週1ペースで進めますがあまり進行が無い場合は2週間後という事もあります。現場の作業状態と連動して変わります。
内装仕上げの段階はお施主さんとともに頻繁に現場に行く事になり、色見本やコンセント等の位置決め、細かな部分の確認をします。
完成前は竣工検査、事務所検査、訂正変更箇所のチェック、お施主さんとの確認等々を行います。まとめてする場合もありますし、別日になる事もあります。最後の引き渡し時の立ち会いが完了すると基本的に工事は終了です。
住宅の場合住まれてから不具合が解る事もありますので、工務店さんと一緒に1ヶ月点検をさせて頂き、訂正をします。
設計事務所の物件の場合、配線を隠して見た目を奇麗にする事も多く、普通の電気屋さんでは処理出来にくい配管となっている場合も多く、TVやエアコン、パソコン配線等の取り付け時に立ち会う事もあります。

まこさんが書かれているよりは多いですが、僕が特別多いかどうかは解りません。建築家の中には所員を毎日現場に行かせて報告させる方もいます。
問題は回数ではなく、現場の状況をちゃんと把握出来ているかどうか、現場監督さんとコミニュケーションが取れているか、お施主さんに説明出来て納得して頂いているかどうかだと思います。

ご参考程度でお願いします。

林?介
矢印
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ユーザーの返答

2009年12月02日

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林先生、はじめまして。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
詳しい状況を書かずに質問してしまいましたが、とても丁寧に回答していただいて感激しています。
欠陥住宅の話をよく聞き不安に思ってした質問でしたが、これだけしっかりとした監理がされていれば心配ないですね。
私はまだ土地をもっていませんが、家を建てるときは建築家の方にお願いしようと思います。
これからもすばらしい家を建ててください。
本当にありがとうございました。

2009年12月 1日
こんにちはヘルメッツラボです。
タイムリーな話題なので書かせていただきます。
というのも昨日、仲の良い友人に
「え?設計の先生ってそんなに現場に行ってくれるの?!」と
ビックリされました。「図面書くのは仕事の一部だから」と弁解しつつ、
いかに自分の仕事を説明していなかったか、反省しました...。

現場が始まれば1回/1〜2週が基本になってきます。
基礎や構造金物などの重要なポイントや仕上げに入ってくれば
もっと多くなります。
ただ闇雲に現場に多くいけば良い、という事ではないと考えています。
図面がしっかりできていて、施行会社としっかりと意思疎通できて
いれば、回数が少なくてもいい住宅はできます。
とはいえ、
私の場合は現場に行くと元気になるのでついつい行きたくなってしまうのですが^^
設計者としては常に現場の動きを把握することは勿論のこと、
実際に手を動かしている職人と話をすることは、とても大切だと考えています。
そして適宜建主さんと一緒に行き、現場と職人の働く姿を見てもらいます。
現場監督も職人も、住む方が見て喜んでもらっていると感じると、
仕事に気合がはいります。やる気と責任感が増します。
そんな積み重ねが、お互いの信頼関係になると思っています。
家が出来る過程をみておくことは、
住む方にとって家に愛着が生まれる大切な要素。
設計事務所の重要な仕事の一つだと感じています。
過程と成果、その両方で満足できる家づくりが私達の理想です。
かくゆう私もブログに様子をアップするようになりました。
(http://omie.exblog.jp/)
平日の昼間に現場に行けない建主さんにとって、更新が
楽しみになっているようです。 ヘルメッツラボ/大川
矢印
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ユーザーの返答

2009年12月02日

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はじめまして、ヘルメッツラボ様。
お礼を書くのが遅くなってしまい申し訳ありません。
私の質問にとても丁寧に回答して頂いてありがとうございます。
私の感想もヘルメッツラボ様の友人の方と同じで「そんなに足を運んでくれるんだー」というものでした。
今までは欠陥住宅を避けたくて「建築家にお願いしなければ!」とばかり思っていましたが、建築家・現場の職人さんたちと建主で信頼関係を築きながら理想の家を造るのだと実感できました。
もっと建築家と職人さんたちはドライでピリピリした関係で、素人の建主が頻繁に現場へ行くのは職人さんたちの気が散ると思っていたので意外でした。
私はまだ土地が決まっていませんが、やはり家を建てる時は建築家の方にお願いしようと決めました。
これからもすばらしい家を造りつづけてください。
ありがとうございました。

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