hiro様
回答させていただきます。
一般住宅において建築基準法では階段の設置は「義務」ではありません。
とくにこの案でも問題はなさそうです。
ただし、現実的には普通の階段がないと大変不便ではないでしょうか。
ホームエレベーターは動きが遅いので、急なお客様やエレベーターの点検時、火事や地震で停電したときにエレベータは動きませんので裏口階段を使うことになります。例えばその時大雨で狭い敷地内通路を衣服が壁に擦れて汚れる状況であってもです。
図面を見ると2Fの階段室がクローゼットで塞がれていて、屋根裏収納用階段のようなものをお考えと思います。
その時にクローゼットの中のものをすべて出すことになります。
最後に危惧することを付け加えます。
万が一怪我や病気で救急搬送(救急車)を呼ばれた際にエレベーターでは病人を運び出すことができません。一般的にはクトレッチャーを使って階段から負担をかけないように斜めに運びますが、この場合はエレベーター内で垂直に立ってもらうか、簡易階段では怪我人や病人にかなりの負担がかかり、特に裏口から道路への移動は搬送する隊員にも並々ならぬ体制を強いることになりそうです。その他窓から出す方法もありますが、一般住宅でそのような状況を予測してくる救急車もなく、消防(救助)の手配が必要になるかもしれません。一分一秒が重要なそんな万が一ですがその時に後悔することは一生に関わる問題でもあります。
また、亡くなられた際に葬儀などを執り行う際も厳かではない搬出方法となってしまいます。その場合は1階土間かもしれませんが、すこしかわいそうな空間かもしれません。
僭越ながら意見を述べさせていただきました。
株式会社ヨシダデザインワークショップ 吉田