はじめまして
山口市でC-design吉内建築アトリエという設計事務所を主催しています。
比較的近い(?)のと、元ハウスメーカーの設計ということで、回答させていただこうと思います。
ハウスメーカーや大手工務店は自社工場(加工場)で生産(あるいは出荷)した部材しか使えません。
メーカーによりますが、躯体・外装・内装・一部設備機器・配線・配管に至るまで大量生産(一括購入)したものを使うことがメーカーにとっての最大のメリットですから。
また独特な工法も含むため、躯体、外装組立て・大工・電気工事・設備工事の各職人は指定された工事店でしか工事ができません。
したがって離島となるとそれらすべての運賃・滞在費・割増人件費を建築費に上乗せしなければなりません。
また大方の営業、設計、監督、職人は現場をいくつも掛け持ちしていますので、離島への移動に伴う時間的な効率が悪くなり、個々の業務に支障が出ます。
たくさんの工事をしていくことが使命の大手メーカーではこの効率が悪いというのが一番のネックとなっているのではないかと思います。
当然それを上回るご予算であれば、建築してくれるメーカーがあるとは思いますが、メーカー独特な部材のアフターサービス等を考えるとお互いハードルが高くなりますね。
それではどうすればよいかとなりますが、
他の方も書かれているように設計事務所という選択肢が妥当ではないかと思います。
大手ハウスメーカーのデザインやセンスを求められているのであれば、それ以上のものが得られると思いますし、断熱性や耐震性能はそれこそ設計次第でどうにでもなります。
大手メーカーの安心感をお求めであれば、、、それだけはコストをかけなければ得ることはできません。
問題は設計事務所と協働で施工をしてくれる良い施工者が見つかるかです。
離島とだけあるので状況が判りませんが、島内に建設業をされている方、大工さん、電気業者さん、水道屋さん等々見つかれば良いのですが、いなければフェリーで来ていただけるできるだけ近い施工業者を探すことになります。
いずれにしても、設計施工が一体化しているメーカーや工務店よりも、建主さんの側に立って施工者を一緒に探し、交渉できる設計者を(設計事務所を)得るのが得策だと思います。
長くなりました。
HP:
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