大阪で設計事務所をしています、福味と申します。
長期優良住宅でも構いませんが、住宅性能表示制度と云うものがあります。
http://www.green-h.org/oadon/ansin.html数値で示せる住宅の性能についてはこちらの方がより詳細に決められています。また長期優良住宅は現場検査がありません。つまり、長期優良住宅の技術基準に適合した建物が建てられているかどうかは、監理する建築士の能力に掛かっています。しかし、住宅性能表示制度は、着工から竣工まで建設途上の要所で4度に渡り現場検査がありますのでより客観的な評価を得る事が出来ます。
構造等級である耐震等級には二通りの等級の取得方法があります。
一つは構造計算(許容応力度計算)による方法と、もう一つは住宅性能表示制度の技術基準によるものです。熊本地震では住宅性能表示制度の技術基準による耐震等級2を取得した家が倒壊しました。後に許容応力度計算を用いて再計算を行った処、許容応力度計算では、耐震等級2に達していなかった事が分かっています。
耐震等級の高等級を要求する場合は、許容応力度計算を行う様要望しましょう。
建築士の請け負う責任は設計報酬に比べると非常に大きなものとなります。設計ミスで建物に瑕疵だ生じた場合、設計料の返還だけでは、補修費ややり替え費用に足らない可能性も十分あります。こう言った場合に消費者を保護する制度として、「けんばい」(建築士賠償責任保険)があります。これに加盟している設計事務所であれば、もしも致命的な、瑕疵が判明しても、一般的な住宅であれば、建て替えが可能なくらいの補償が出ますので安心かと思います。契約前に「けんばい」に加盟しているか確認しましょう。
上記は確認すべき必須項目です。最後は人と人との相性が家造りの成否を分けると云っても大袈裟ではありません。ですので、メール等で出来るだけ多くの建築士に相談し、その建築士の住まいに対する考え方等を確認して、これはと思う建築士とは実際にお会いして、話しを進めるようにしましょう。