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CLT、Jパネル、DLTを戸建てで使うメリットはありますか

建替え検討中です。規模は延床面積40坪前後の2階建てを想定しています。

そんな中で、CLT、Jパネル、DLTなど材の利用についていくつかの工務店や設計事務所に聞いてみたところ、何名かの方から以下のようなお話(意見)がありましたが、各種団体等が出している資料での主張や意見とだいぶ違ったので混乱しております。

-意見1 単に張り合わせただけだから、割れたり、それたり、すぐはがれてくるし、内装材や構造材で使うなんてもってのほか
-意見2 床に使う場合は暴れるし、高くつくから、よくある15mmの無垢床材とは比較にならない

このような意見がありますが、実際のところ、CLT、Jパネル、DLTなどを戸建てで使うメリットはありますでしょうか?

実際の流通価格まではわかりませんが、CLT協会等の団体が出している資料などでもデメリットとして価格が高いということは知っていたのですが、材料の特性については資料などで読んでいたものとだいぶ違ったこともあり……。もしかしたら私の説明が単に下手で、合板と勘違いさせてしまったのかも…と思いながら帰路につきました。

また、CLTやJパネルのような建材を使う場合は特別な知識や経験がないと使えないような特殊なものでしょうか?堅牢な家づくりには役立ちそうな気もしますが、単にコストアップするだけで、普通に一般的な建材で作るものと構造がしっかりするとか、しっかりした構造で開口を広くとりやすいなどありませんでしょうか。

どうぞよろしくおねがいいたします。

専門家の回答

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星マーク
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2024年 3月22日
SAHH様
中島と申します。
投稿拝見いたしました。家作りはいろいろと悩みますよね。
まず、このような発想をされたことは素晴らしく、とても面白いと思います。
私自身もCLTなど使えないかなと思いつつ検討したことはありますが、実際に使ったことはまだありません。
ただネットを探しても実際に使った事例もありますし、知り合いの構造家の先生の中には、だいぶまともになってきているので十分使える。という意見の方もございます。

もちろん日本において長きに渡って採用されてきた軸組工法や採用の多いツーバイフォーなどが流通している分、安価では安心感はあるかと思います。
ただ、そういった工法でも柱を集成材で使いますし、床の下地には合板を使います。接着剤で固めているといってしまえば同じようなものかもしれません。(もちろん細かい製法は違いますので、それによっての違いはありますが。。。)

最新のものはいつの時代も賛否両論ありますね。
SAHH様のように調べて、比較検討することはともて重要で大切なことですが、どの工法や材料を使ったとしても、大事なのはSAHH様自身が家作りを楽しむことではないでしょうか。
楽しむためにはそれを使う覚悟も必要ですが、一緒に楽しんでくれるしっかりとした専門の方と共に作り上げることが一番かと思います。
答えになってなかったらすみません。
よい住空間を作られることをお祈り申し上げます。

ファイブ
中島崚真
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ユーザーの返答

2024年03月22日

SAHHのプロフィール写真

コメントいただきまして、ありがとうございます。
まず、コメントの中にある「大事なのはSAHH様自身が家作りを楽しむことではないでしょうか。」を拝読しまして、ハッとしました。建替えしようかな?と思った頃のワクワク感が最近なくなりつつあることを感じました。住み始めてからも素敵に過ごすには、建てる過程を楽しめる必要があるな…と。

そのうえで、もう少し色々と「楽しみつつ」、楽しむうえでの覚悟と、それを一緒に楽しんでくれるような方々とのプロジェクトを形成できたらと思った次第です。

重ねてありがとうございました。

星マーク
相談者が役に立った
2024年 3月22日
意見1,2はそれぞれ間違えていますね。どちらも構造材としても使用されるので、寸法安定性には優れています。むしろ無垢材15mmの方が暴れるでしょう。
しかしながら、内装材としてのみ使用するケースはほぼ見られません。コスパが悪いので、近年は構造材として利用し、構造材現わしで内装も兼ねるケースがほとんどです。内装で覆うのでしたら、特別な敷地条件でない限り普通に在来工法の方が安いです。
それぞれ、近年普及してきている材料になりますので、扱いに慣れていない工務店などは多いです。

大開口は作りやすいですが、住宅規模では集成材で十分です。何のために使用するのか建築士と共に明解にしておかれる方がよろしいように思います。
矢印
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ユーザーの返答

2024年03月22日

SAHHのプロフィール写真

コメントいただきまして、ありがとうございます。
なるほど、やはりCLT等は構造材に採用されるだけあり、安定しているのですね。
「構造材現わしで内装も兼ねる」というのはとても合理的だなと思いました。内装で覆うのであれば在来工法のほうが…というのも納得です。

また、規模的には大開口についても集成材で対応できそうとのこと(プランによるかとは思いますが)、間取りについてはあまりイメージはないのですが、集成材、在来でも対応範囲はかなりあるかと思うので、引き続き検討したいと思います。

どうもありがとうございました。

2024年 3月23日
CLT・Jパネルを内装で間仕切壁、家具に使っています。うちで工事を担当している工務店達も単に新しさからCLTを使いたいからという興味ではなく、もはやこんな時はCLTがいいという普通の材料です。移動や撤去が予想される単なる壁、家具でそれを兼ね用という時、また改装などの時には役立ちます。私は家具などを作る場合、一枚のCLTからゴミとなる面積が極めて少なく使い切ることで材料費用に無駄がない、尚且つ、木目の方向に統一感のあるようなデザイン面にも部品の切り出し順序、切る方向も合わせて計画し指示してあげること。加えて塗装は現場に持ち込む部品段階で可能なのでより一層手間分もコスト削減につなげています。
矢印
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2024年 3月23日
初めまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。私は木造に関して知見、経験が特に豊富ですのでお答えします。
結論から申し上げると、CLT、Jパネル、DLTに限らず各種木材は使うメリットは大きいです。しかし、残念なことに、設計できる建築士も施工できる工務店も非常に少ないです。私は35年あまり先進木材、木構造に携わってきたので、それら木材を開発、輸入、国産するところから関わってきたのでそのメリットデメリットをよく理解しています。これは木質系全般に言えることですが、設計者も施工者も木材を知らなすぎで、使い方を間違えています。それが、トラブルになり木は狂うので、腐るので、燃えるので、良くないと判断されてしまいます。これらの認識は全て間違っています。また、木造で構造材を表しで仕上げ材として使うのは当たり前のことです。
ただ適材適所はあります。CLTは大手の流通に頼りすぎていること。Jパネルはある程度狂うので使い方は注意が必要。DLTなどのダボ工法も大工の技術があれば特別なことではなく伝統工法では当たり前のこと。それ以外にも、弊社ではTJIやLVL、積層パネルなどをよく使っていますが、少し大きな空間にはTJIが有効です。
木材は軽くて強い上に、仕上げ材にもなるので、コストパフォーマンスも良いです。
ぜひ、諦めないでください。詳しくここでお話しするのは適切ではないと思いますのでお問合せください。
アーキネットデザイン合同会社代表
早稲田大学建築学科非常勤講師 市川均
矢印
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矢印
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2024年 3月24日
CLTはまだまだコストアップになると思います。
以前、耐火木造4階建てを設計した時、CLTも候補と考えましたが、在来の流通品の方が安かったです。補助金を加味しても、です。
Jパネルは天井材や間仕切りに使うことはあります。
はじめからJパネルで建てる、という意気込み(?)であれば、
それなりにコストを抑えてやることは可能かと思います。
ただし、プラン段階でそれを考えに入れ、高さやモジュール、断熱材・設備配線配管、開口部の納まりなど、多くの工夫が必要です。
落とし込み工法になるため、現場施工者を選ぶことになります。
矢印
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