建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
家づくり相談

インテリア

回答 

5件

コンクリート打ち放しの建築について

いつも拝見させていただいております
このたび事務所兼住宅を建てることに決めたものですが
コンクリート打ち放しの建築に昔から憧れを抱いておりました

しかしいざ実際に建ててみようとなると
工法が難しい、住みごこちの面などへの不安など様々なことを耳にします。
実際に住む家のことですから憧れだけではいけないとはわかっていますが
自分の家なので希望通りにしたいという気持ちもあります

実際コンクリート打ち放し住宅というものの使い勝手は
どうなのでしょうか?お教えいただければ幸いです。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

5件

2009年 4月15日
柏崎様 はじめまして、板垣と申します。ご質問の内容から解釈すると、外部だけでなく、内部も打ち放しとした空間にしたい。ということだと思いますので、それについて
書かせて頂きます。
1.まず、最初に、外部だけ打ち放しでよくて、内部はボードにクロスや塗装ということで良ければ、通常のマンションや建物でも沢山あるように、断熱なども内側に入れられるので、性能面や、断熱性などは問題なく出来ると思います。外壁面の打ち放しの将来的な汚れなどを気にする方が沢山いらっしゃいます。今は撥水材(汚れにくく、コーティングしたり、色をつけたりできる)もとても優れているものがありますが、それでも全く汚れないということはないので、そういう方には、古くなった実例をお見せして、この汚れた感じも雰囲気があって私は好きですが、受け入れられない場合は打ち放しは辞めた方が宜しいのではないですかと説明します。この汚れは嫌だけど、打ち放しは捨てがたい。という
方には、では外断熱にして、内部を打ち放しにしてはどうですかと聞いてみます。
2.次に、汚れの事は置いておいて、内外打ち放しにしたいという場合。この場合普通に考えれば断熱材が入っていないことになります。雑誌などではよく見かけますが、使い勝手というよりは、夏暑く、冬寒い家(暖房やってもなかなかあたたまらず、切るとすぐ冷える)になるのは間違いないので、十分に説明し、納得して頂かないと出来ません。今回はオフィスと住宅でエリアが分かれると思いますので、オフィスだけは内外打ち放しということはあり得ますが、コンクリートというのは、熱を伝えてかつ熱を溜める(熱というのは冷たいもの含めて)ものなので、設計上は注意が必要です。
3.次に、外断熱の工法があります。コンクリートの外側に断熱をやって、その上に仕上をやります。(タイルや塗り壁、パネルなど色々な工法があります)そうすれば、内部は打ち放しが出来ます。実はこの方法は断熱の考え的にはとても理想的で、内部の空調で暖めた(冷やした)空気で、コンクリートが熱を蓄熱してくれます。空調を切っても、溜まった熱がすこしずつ発散して、寝る時は空調が必要ないなどが出来ます。(本当は24時間低速で運転するようなことが理想ですが)注意点としては、旅行などで数日留守にして、暖房などをかけないと、やはり熱はなくなるので、最初暖房付けてもなかなか暖まらないということはあります。又、外断熱は通常の内断熱よりも建設コストは少しあがるようです。(当事務所のHPにも外断熱の住宅例を載せているので、暇なときご覧になってみてください)
4.次に、使い勝手についてですが、通常はコンクリートの建物と言っても、コンクリートにするのは外壁だけで、間仕切はやらないことが多いですが、であれば、改修も楽ですし、使い勝手の問題はないはずです。
5.最後に、工法についてですが、確かに通常の隠すコンクリートよりは、気を使うものですが、それが難しいからやりたくないという施工会社があれば、そこには頼まない方がいいわけです。いつも打ち放しがあると、やはり施工会社は気が引き締まるようです。その緊張感があるからこそ、仕上で隠れてしまう部分も奇麗に出来たりして、私の場合、仕上がタイル貼の建物でも、一カ所だけ打ち放しを取り入れたりします。型枠が接がれて、ピカピカのコンクリートが見えた時は、とても感動します。マイナスの面ばかり考えると、躊躇してしまうことですが。メリットも沢山あります。
どうか理想をあきらめずに、前進してみて下さい。
矢印
この専門家のプロフィールを見る
矢印
この専門家に資料をリクエスト

ユーザーの返答

2009年04月25日

HOUSECO登録のユーザーのプロフィール写真

板垣 様へ

大変詳しいご回答ありがとうございます。ためになりました。

お礼が遅くなってしまいまして申し訳ありません。熱の件参考になりました。
住居が含まれるので住居部分だけでも断熱は必要かもしれません。

家内と良く話し合う事にしました。
家内も打ち放しには基本的に賛成なのでこの掲示板を見てもらいデメリットをよく確認しあう事にします。

古くなった際の外観の汚れ等はむしろ味だと思いますのでさほど気にはしておりません。
なるべく希望が叶うようすすめてみます。
こちらでよい建築家さんにめぐり会えればそのまま設計をお願いしようと考えております。
親身な回答ありがとうございました。

柏崎

2009年 4月16日
柏崎様
他の方が書いている事と同じです。
住宅を造るとき、断熱材を壁や屋根に入れますが、コンクリートで内外打ち放し仕上げとすると屋根は最上階の天井の仕上げを作ると考えて断熱材を入れる事となりますが、壁は断熱材がありません。

住まわれている方の感想ですが、
「覚悟したよりはましですが、他の家等に行くと自分の家の寒さを感じる」そうです。要するに住めば慣れてしまいます。

知り合いは子供の頃から打ち放しに住んでいて(建築家の子供です)寒さに対しては強くなり風邪を引き難くなったそうです。現在、家を出てマンション住まいなのですが、その暖かさに驚いている。(と笑って言っていました)

それでも、コンクリートの質感や雰囲気は僕も個人的にとても好きです。
汚れてきてからの寂れ具合が木造や鉄骨の外壁みたいに貼り物ではない質感(重量感)がありとてもよく感じます。

工法自体は難しくありませんが、セパ(打ち放しにある丸い凹み)の割り付けや板の割り付けでデザインが決まるシンプルな物ですから、設計事務所が設計した物と工務店がそれ風に造った物とは雲泥の差があります。
設計をしている物であればすぐにわかると思います。(一般の方にはあまり違いが解らないかもしれません)

ウチの親等はどの打ち放しを見ても「安藤さんや」と言いますが(唯一知っている建築家)そんなもんだと思っています。(実際はあそこまで奇麗な打ち放しはなかなか出来ませんが、、)

工務店の経験による所も大きいので、打ち放しの場合工務店選びも重要です。

実際に住まれるのはご家族なのですから、意見を良く聞いて決定されるのが良いと思います。奥さんが寒がりの場合は十分な説明が必要です。

個人的には頑張って打ち放しの家を実現してほしいと思います。

林泰介
矢印
この専門家のプロフィールを見る

ユーザーの返答

2009年04月25日

HOUSECO登録のユーザーのプロフィール写真

林 様へ

ご回答ありがとうございました。お礼が遅くなってしまいまして申し訳ありません。

暑さ寒さに関しては下のご回答のようにある程度の我慢は必要そうだという覚悟はしております。

業者によって仕上がりがまったく違うのですか。業者選びに気をつけます。
実際に施行したものをみせてもらいたいのですが素人目なので善し悪しの判断に不安が残ります
こちらでもし建築家さんにお願いした場合
そのあたりのサポート(業者選び)もしていただけるのでしょうか?


こちらでよい建築家さんにめぐり会えればそのまま設計をお願いしようと考えております。
親身な回答ありがとうございました。

柏崎

2009年 4月16日
はじめまして。

打放しコンクリートには、私も大変魅力を感じます。
私が建築を学び始めた頃は、今日以上にコンクリート打放し全盛と言ってもいい時代でした。
そのせいか、私にとってもコンクリート打放しは特別な感じがしています。

実際に建てるとなるといろいろ心配事や、不安が出てくると思います。
しかし、それは木造でも同じことだと思います。
工法が難しいとお考えですが、私にとっては、鉄筋コンクリートはむしろ自由度の高い工法だと思われます。
難しいということでしたら、どの工法でも同じではないでしょうか。
ある意味では、木造の方が難しいかもしれません。
使い勝手の良し悪しに構造方式が全く影響しないとは言いませんが、それは計画自体の良し悪しによるのではないでしょうか。
よく計画された建物は、工法にかかわらず使い勝手も良いはずです。

コンクリート打放しで一番気をつけなければならないことは、やはり結露でしょうか。
コンクリート自体も最初はかなり水分を含んでいますし、機密性も高いですので、結露しやすいと言えます。
それに対する対処法としては、換気をよくすることです。
機械換気という方法もありますが、自然換気で十分な換気ができるような計画が望ましいと思います。
完成後一年間ぐらいは、できれば冬でも窓を開けて換気していただくといいのですが。
押入の中など換気しにくい場所は、内側にボードを貼って二重壁にしてください。
一番いい方法は、外断熱にすることです。
打放しの外観にはならなくなってしまいますが、コンクリート造の住宅の欠点の多くが解消されます。(内部は打放しです。)

打放しコンクリートは工事の良し悪しがそのまま表面に出てしまいますから、業者選びが重要です。
打放しコンクリートを専門でやっているような業者もありますので、経験の豊富な施工業者を選ぶことが大切です。
実際に工事した物件を見て決めることも必要かもしれません。

希望通りの良い建物ができるといいですね。
思い通りの建物ができることをお祈りしています。
矢印
この専門家のプロフィールを見る

ユーザーの返答

2009年04月25日

HOUSECO登録のユーザーのプロフィール写真

kouzo 様へ

ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなってしまいまして申し訳ありません

木造でも心配事や不安は同じようにあるという事にはっとしました
家作りにはそれぞれの様式に長所短所あるものですね。
満足できる家がつくれるようやっていきます。

こちらでよい建築家さんにめぐり会えれば
そのまま設計をお願いしようと考えております。
親身な回答ありがとうございました。

柏崎

2009年 4月16日
私の基準では打ち放しは住むモノでないと考えています。
ただ、我慢はできる範囲でしょう。
デザインを優先するか、住み心地を優先するかじっくり比較してください。
作品例で打ち放しを紹介している建築家は多くいますので、
そういう作品を一つ一つ見て回るのが良いと思います。
矢印
この専門家のプロフィールを見る
矢印
この専門家に資料をリクエスト

ユーザーの返答

2009年04月25日

HOUSECO登録のユーザーのプロフィール写真

寺澤 様へ

ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなっていまいまして申し訳ありません。

長く住むものですからよく考えて決めようと思います。
作品をみてまわってみます

こちらでよい建築家さんにめぐり会えれば
そのまま設計をお願いしようと考えております。
親身な回答ありがとうございました。

2009年 4月19日
柏崎様、こんばんわです。

正直、私は他の方よりもRC造は経験豊富でありませんが
数少ない知識と経験からコメントさせて頂きます。

1.以前、RC造の新築マンションに2回程住んでいたことが
あり、その経験からです

?クローゼット、物入の中は特に1〜2年の間、あまり物を入れず
換気するのが良いです

→ 私の場合、1回目のマンションでカビが発生して苦労しました
コンクリートは建物が完成しても、2年間は湿気を放出すると
考えていてください。もちろんその後も結露には注意が
必要ですが、この期間を過ぎると温度差の小さなところは
発生し難くなります

?打ち放しではなかったですが、やはり夏暑く、冬寒い建物と
なり易いです。エアコンに頼る生活になるかもしれません。
コンクリートは、熱(冷たさ、熱さの両方)を蓄積する性質を
持っています(専門用語では熱容量が大きいといいます)。

分かりやすくいいますと、例えば夏冷房をしても、コンクリート中に
たくさんの熱が蓄積されているので、それを打ち消す冷たい冷気が
なければ冷房が効き難いことになります。
冬はその逆で、暖房が効き難いです

?遮音性は抜群です
2回目のマンションの外は大通りでしたが、サッシを閉めると
ほとんど静かでした。サッシの遮音性でほとんど決まるでしょう。

2.打ち放しについて
?鉄筋のかぶりには特に注意が必要です
設計段階でも、あまり壁厚さなどを小さくすると施工に無理が生じ、
将来かぶり不足から錆び汁がよだれのように垂れてくる危険性があります。
→ こうなると対処法が難しく、こうならないように当初考えるべきです

?慣れた施工会社を選定するべきです
打ち放しの場合、仕上げがない分ごまかしがききませんので
ジャンカ、クラック、かぶり厚さ(鉄筋とコンクリート表面までの距離)等に
慎重に施工してくれる業者を選定するべきと考えます。

良い建物ができると良いですね。
矢印
この専門家のプロフィールを見る

ユーザーの返答

2009年04月25日

HOUSECO登録のユーザーのプロフィール写真

ken2様へ

ご回答ありがとうございました。お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
実際住んでいた方の話はためになります

暑さ、寒さに関しては我慢か工夫が必要そうですね
クライアントに一時的にモックを預かるときもありますので換気には気をつけようと思います。
下で答えてくださった方にもきいてしまったのですが
こちらでもし建築家さんにお願いした場合
施行業者選びもしていただけるのでしょうか?


こちらでよい建築家さんにめぐり会えればそのまま設計をお願いしようと考えております。
親身な回答ありがとうございました。


柏崎

この家づくり相談「コンクリート打ち放しの建築について」をfacebookでシェアする

悩みや疑問を専門家に聞きたい方はこちら

作りたいものが決まっている方はこちら

同じカテゴリーの他の相談