結露に備える。
壁の中の結露。びっしゃびしゃになったら構造を腐らせてしまう。
最近じゃ、みんなが高断熱、高気密じゃなきゃ家じゃない!!!
そんな家、価値が無い!!!
高断熱にするんだから、高気密にしなきゃ、そんなの瑕疵住宅だ!!!
みたいな?感じで言われてませんか?ですよね?
気密性が低けりゃ壁の中に湿気た空気が入って、そのうち結露を
作ります。乾燥してりゃ大して問題になりません。蒸発するから。
概ね問題になるのは夏ですね。木造のおうちって、気密性を上げるのって
比較的簡単です。要するに、どれだけ家の中を温かくしておきたいの?
っていう話ですよ。暖房費を多少浮かせたい程度から、Tシャツ一枚で
ビールが上手いレベルの真冬のリビングじゃなきゃ家じゃないって
いうレベルなのかね。
そりゃ誰だって冬場にTシャツ一枚で居られる家だったら最高だよねって
なりますよね。でもね、それって「積み上げ」なんですよ。
出来なか無いですよ。金、掛けてよっていうだけです。
「視点」だと思いますよね。
結露させたくないのか、それとも高気密にしたいのか?っていう。
結露させなきゃ家は長持ちします。
僕は、しょっちゅう言ってますが、その家を100年持たせたいの?
でもせいぜいが20年、30年後には建て替えの話とか、取り壊しだとか、
相続だとか、じゃあ賃貸に出すとかっていう、どこにでもある「争議」は
発生しないんですよね?っていうことです。
まだまだ現役の家なのに、中には引き渡し後、2ヶ月でリフォームしたいとか
言ってる人もいるんです。
お宅のお子さんが立派な大人になって、施主が爺さん、婆さんになって、
壁内結露の有無がどれくらい、その家の資産価値に影響します?!って
僕は考えちゃいますね。最近の家づくりは「墓じまい」みたいなものまで
考えておいた方が良いんじゃないのか...とすら思いますよ。
冷静に考えてくださいよ。お日様が差し込んでくる明るいリビングって、
もう断熱にガッツリ挑戦状態じゃないですか?
デッカイ開放的な窓!!それを開けっぱなして優しい、気持ちの良い風が
通り抜けて行くリビングなんて、最高に気持ち素敵じゃないですか。
真冬だって家じゅうの空気を換えたいし、梅雨時だって同じじゃないですか?
窓も締め切って一年中換気システムと空調システムに頼って、玄関を開け閉め
するとか、窓の開け閉めのたんびに「さっさと締めてよ!!」と子供に
どやしつける。宅急便がピンポンしたら、開けないで!!と叫ぶ。
地獄じゃないですか?
だったら、もう隙間風びょーびょー、通気層バッキバキで自然に任せて
おいた方が家は長持ちしますよ?普通に100年くらい建ってますよ?
確かに色々金を掛ければ、
そりゃそこそこ効果は出ますよ。でも誰も、それが「何年もつ」とか
数値は出せても個人個人に、どれだけ「心地よさ」をもたらすかなんて
証明できないんですよ。分かりますかね。
本当は技術面を含めて偉そうに数字を使ってお話ししたいのですが、
素人相手に威張ったところで何の自慢にもならないので、簡単に言いますが、
普通に作って、普通にローン組んで、普通に暮らすなら、
何をどうしたって大差ないです。
別荘地みたいな凄い湿気でもない限り、現行の保険の基準とか公庫の基準とか
守って建てれば30年くらいは建ってますよ。別にご家族の健康も害しませんし、
資産価値も標準査定のままです。
それよりは間取りや親子関係で「住宅」の価値は大きく変動します。
覚えておいてください。
URBAN GEAR 本多