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京都の景観条例について

はじめまして。

京都市内で土地を探しているのですが、
京都市には景観条例というものが有るそうです。
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000059845.html

地域によって差はあるのですが、比較的、条例が緩い地区でも

・屋根は勾配のあるもの(勾配の確度も決まっているそうです。)
・ケバラをつける
・外壁の色は例えば真っ白はNG
etc

はあるそうです。

素人目に見てもかなり厳しいデザインの制限があり、正直、建て売り風もしくわ純和風な外観にしかならない様な気がします。

一度、ハウスメーカーさん(ハウスメーカーといっても、家の仕様は、建築家さんがデザインした家で京都市内以外ならデザイン通りに建築可だそうです。)に建築プランを出してもらいましたが、京都仕様?により、どうしても建て売り風なものになってしまいました。

外観だけがすべてだとは思っていないのですが、どうしても自分の中ですっきりしないのが現状です。正直、あまりよいデザインにはならない気がするのですが。。。

また、条例に沿って良いデザインにする為には費用がかなりかかるのでは?
と感じてます。ex)屋上を緑化すれば、陸屋根・ケバラなしでもOK?等

あまり予算がないので、上記が一番気になっている事でもあるのですが、
建築のプロからみたご意見を頂ければと思い投稿しました。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

3件

2009年 5月14日
nogu様 初めまして板垣と申します。京都の景観条例は大変厳しいものですので、建物の雰囲気はおのずと和風っぽくなったり制限は出てくるわけですが、建て売り風でなくとも
モダンな建物は沢山あります。結局はデザインを考える人の腕次第と思われます。私は鎌倉ですが、鎌倉も景観条例がありますが、和風モダンの素敵な建物は沢山あります。参考になるような写真などは公開するのが難しいので、メールでも頂ければ参考としてお送りすることも出来ますが、京都、デザイン、建築などのキーワードで検索すると、景観条例を考慮しながら素敵な建物を設計している事務所さんも出てきます。どうぞ諦めないで、理想の家をつくっていって下さい。
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ユーザーの返答

2009年05月14日

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板垣さま

お返事ありがとうございます。

景観条例を知れば知るほど、どうも気持ちが萎えてしまっています。

もう少しがんばってみますありがとうございました。

2009年 5月15日
nogu さま

Ys建築工作舎 吉川です。
ご参考になるか?どうかわかりませんが。。

京都の景観条例はとてもきびしいですね。
景観行政にかかわっている、公務員のみなさんは、結構真剣に都市景観について考えている方が多いように感じます。(いわゆる景観法も施行され、法律の後ろ盾もできましたね)

京都ではありませんが、
今進行中のプロジェクトで、北陸のある都市で景観条例に該当する物件があります。
その顛末を少し。

市役所の担当職員の方が、

「街の写真を見て、どこの通りか。すぐにわかります。
その街、通りの歴史、住む人たちの顔。。。いろんなことが目に浮かびます。
ただ古びた、和風のものだけを求めているんではないんです。
現代に即した、今の時代のいいものをどうやって作っていくかが問題なんだと思います」

さまざまなディスカッション、打ち合わせ、模型、素材の見本、パース(完成予想図)。を経て
建築家として、都市景観をどのように考えているか。そのために今なすべきことはなにか。
そんな思いや、街のこと、人々のことを真剣に考えてようやくゴールにたどりつきました。

さまざまな基準が定められていて、建築家としてもとても悩ましいことが多いのですが

その街に住む≒やはりいい街に住みたい≒その街のことを真剣に考える≒
景観を含めた街のことを考える。ことにつながって行くように感じます。

ですので「基準をクリア―していれば何でもあり」の状態にもちょっと??です。
基準をクリアすることだけを考えてつくってしまうと、やっぱり物足りないものに
なってしまうんだと思います。

さまざまな基準が定められていて、建築家としてもとても悩ましいことが多いのですが
正面から向き合って、いけば、必ず満足のいく結果に結びつくと思います。

がんばってください。
応援してます。
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ユーザーの返答

2009年05月15日

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吉川さま

はじめまして。お返事ありがとうございました。

非常に参考になるお話しありがとうございました。

条例自体についてはぼくも賛成派なのですが。。
基準も曖昧な処もあるみたいで、どうもネガティブなイメージになっています。

もう少し前向きに捉えられるようがんばります。

2009年 5月15日
はじめまして。millsの井上・鍵谷です。大阪の事務所です。

京都の景観条例、ほんとに分かりづらいですよね。
しかも色んな観点からの「景観」が折り重なっているのでなかなか一筋縄ではいきません。ご検討されている土地がどの条例に掛かっているのかによって指導や規制の内容は変わってきますが、3階建て以下(10m以下)の計画であれば、掛かってこない規制も多いです。

ちなみに屋根の色についての規制はほぼ市内全域で掛かってきます。
外壁の色についても条例の地域ごとに変わってきますが、白に関しては問題ない場所が多いように思います。

私たちも京都市内で建物を設計し現在工事中ですが、協議してみると結構自由度がありました(それほど規制がきつくない地域でした)。まず勾配屋根の指導はありましたが角度は自由です。道路に面していないテラスについても陸屋根で問題ありませんでした。

たぶん要綱を読んでもなかなかどの条例が掛かってくるのか分かり難いので、もし京都からそれほど遠くないところにお住まいであれば直接市役所の景観課に行って、ご検討の地域に掛かる条例を教えてもらってもいいかと思います。思ったほど厳しくない場合もありますので一度確認されてはいかがでしょうか?

もしこれから土地を決めるのであれば、その土地ではどの程度の規制がかかるのか調べてからのほうがいいと思います。建てたい場所が規制の厳しい場所であればその中で考えていかなければなりませんが、同じ規制の中でもみなさん色んな手法で設計をされています。(コストとの兼ね合いもありますが。。)
実際ここ最近条例施行以降の建物が次々と竣工していますが「ほーー!!そうきたか!!」という建物もみられます。

条例によって町並みを守りながら新たな試みを行なえるのも京都の魅力だと思います。

どうぞ京都での家作りを楽しんでくださいね!!
矢印
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ユーザーの返答

2009年05月15日

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mills 井上さま
鍵谷さま

お返事有り難う御座いました。

思ったいたより、地域により差があるみたいですね。
ハウスメーカーの方も審査に出してみないとわからない部分もあるとおっしゃってました。

参考になるアドバイスありがとございました!
今後、ちょくちょくホームページをのぞかせて頂きますね。

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