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家づくり相談

建築士に設計を依頼。予算を大幅に超過した設計は債務不履行となるのか

自宅を建設する目的で個人の設計事務所で設計を開始、こちらの希望、予算、工期などを提示した上で建築士にラフプランを作成してもらいました。その後、建築設計・監理業務委託契約を交わしました。契約解除時には実費で費用を精算)、総額約700万円の設計科のうち、約200万円を支払いました。その後、費用については個別の部材の説明はありましたが、全体の費用についての説明は全くありませんでした。予算内に収まるのかと尋ねると、建築業者に見積もりを取らないと分かりませんの一点張り。費用の概算を知らされぬまま実施設計が終了。建築業者3社に説明を行い、現在は見積もりが出るのを待っている状態です。

見積り額について、建築士は初めて予算の1.5から2倍になると言い、このままでは到底建築することはできず、工期が守られません。
もし設計を最初から見直すことになると、私たちが希望した工期に間に合わなくなるとともに、追加の設計料を請求されるのではないかと心配しています。
お伺いしたいのは、以下の3点です。

1)予算管理は建築家の役割であるにもかかわらず、それを怠ったことによる損害は大きく、債務不履行として設計料の返金または支払いの拒否を主張できますか?

2)契約を継続する場合、間取りの大幅変更は追加設計料が発生するとのこと。元々予算超過である設計の変更に支払う義務はありますか?

3)契約を継続する場合、工期が予定より遅れる事で当方に損失が生じますが(住宅ローン減税の延長が受けられなくなります)、その損失を建築士に請求する事はできますか?

よろしくお願いいたします。

専門家の回答

6件

2020年 3月22日
1)見積もりが出る結果待つしかないですね。問題はなぜそうなったかを再確認してください。プランの規模は施主からようぼうしましたか?それとも予算をきいて適切規模はこのぐらいでないと収まりませんと規模仕様等は建築士からの提案ですすめましたか?
前者なら責任は要望過多のあなたにあります。後者ならなら責任は設計者にあります。それによりすべてが決まります。
詰まるところ、相場を知らずして要望過多が大半の原因が多いいです。後者なら弁護士挟んで全額返金から始めることです。
期日の遅れは弁護士に相談する事基本です。
2)は上記の責任のでどこ次第です。
3)同じく責任のでどこ次第です。

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ユーザーの返答

2020年03月22日

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ご回答ありがとうございます。
プランの内容は建築士からの提案と私たちの要望を打ち合わせをしながら合わせて進めてきました。私たちは仕様の相場を知るよしもなく、尋ねても施工業者の見積もりが出るまでわからないとのことでしたので、全体の予算は把握できませんでした。予算管理や説明責任は建築士にあると思いますがいかがでしょうか。

2020年 3月22日
予算超過に対する質問を拝見ました。
同様の相談がこのsumikaでもよく見られます。過去の裁判事例では予算の1.5倍となってしまった場合は設計事務所に一定の責任があるとして賠償を認めている事例もあります。予算の1.3倍程度は損害賠償が認められないようです。

上記はあくまで一般論です。施主の要望で予算超過したのなら施主の責任。予算内に収まるよう要望したにも関わらず予算超過したのなら設計事務所の責任です。こう言ってしまうとシンプルですが、実際は双方に言い分があるものなのでこの相談コーナーで断定的な事は言えません。

弁護士に相談すべき事案です。契約約款に紛争処理に関する条項が書かれているかどうかも確認して下さい。

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ユーザーの返答

2020年03月22日

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ご回答ありがとうございます。
予算を提示したにもかかわらず、仕様についてはとりあえず高いものを入れておいて見積もりが出てから後で調整しましょう。というスタンスで言われるがままに選んで行った結果予算大幅超過です。私たちが選んだと言ってもごく一部でそれ以外は殆どが建築士からの提案です。これが私たちの要望といえばそうなのかもしれませんが、難しいところですね。弁護士のお世話にならず、穏便に解決できる方法があると良いのですが…。

2020年 3月23日
予算管理はプロでも難しい部分です。施工者によって入札形式で相見積もりをとっても3割程度価格差が出ることもあります。
バケツに一杯小銭が入っていて一体いくらでしょう、と問われるほどに数えてみないとわからない部分があるのです。
大枠の坪単価は目安にはなります。木造なら70万円前後、RCなら100万円前後など。
超過がわかっていて腹いっぱいの見積もり発注は時間の無駄だと思われます。
面積や、仕様のメリハリをつける、VEをかけるなど、下げる余地はあると思われますので、信頼関係が壊れていないのであれば下げる案を出してもらうべきです。
遅延分の値引きなどは交渉して応じてもらいましょう。
このまま契約破棄ということもできなくはありませんが、
遅延分を差し引いても契約金は全額返らないかもしれません。
(裁判になればさらに時間とお金はかかります)
白紙にしてまた新たな設計事務所を探したり、要望をまとめ直したりはさらなる時間がかかります。心情が許さないのであればそれも仕方ないですが。
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ユーザーの返答

2020年03月23日

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ご回答ありがとうございます。
様々なご意見とても参考になります。
私たちも予算管理の難しさは承知しておりますが、2倍ともなると不安になってしまいます。この数字は設計料別、庭、キッチンは先日別工事になりましたので、さらに手の届かないものです。そして、工期が迫っていることが理由でとりあえずこのまま建築確認を申請するとのこと。再申請は目に見えてわかっているのですが、よく理解できません。争わずに予算内で家を建てられるように設計を修正してもらい、再度相見積もりを取る方向で模索しています。

2020年 3月23日
こんにちは。
このような設計事務所の予算管理の無知さからくるトラブルは、かなりあるよ
うです。
「建築業者に見積もりを取らないと分かりませんの一点張り。」などはあまり
にも設計者としての責任に欠けていると言わざるを得ません。

中にはデザインだけして「構造関係や設備関係などの図面は建築業者任せ」な
どの事務所もまれにあります。

また図面も曖昧な書き方にすれば、見積りも曖昧な見積りになりますし、曖昧
が怖い建築業者は余裕を見て「過剰な単価」で積算する場合が多いと思います。

私は2)の設計変更が妥当だと思います。
一般的には予算を大幅に超過している場合は、設計事務所の責任において「追
加設計料無し」で設計変更してもらうのが一般的です。
またこの場合はプランが決まった時点で「概算見積り」を提出してもらってく
ださい。
依頼した設計事務所が「概算見積り」が出来なくても、「概算見積り」が出来
る設計事務所は沢山ありますので、下請けで依頼してもらえばいいと思います。

1)、2)、3)の内容に関する事項は、契約書に添付されている「契約約款」に
具体的に示されています。

参考にして下さい。
アース・アーキテクツ一級建築士事務所 鷲巣(ワシズ)
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ユーザーの返答

2020年03月23日

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ご回答ありがとうございます。
私たちのようなトラブルは多いのですね。
こちらで様々なご意見を伺えたので確信を持って話ができ、追加料金なしで新たな図面を提案していただく事になりそうです。要望が多くて、概算見積もりを出すタイミングがなかったとのこと。変更後の図面はきちんと書面でいただこうと思います。

2020年 3月24日
建築確認を出す?!
予算に納まってもいないのに滅茶苦茶な行為ですよ!!
絶対に駄目です。
見積もりが予算の2倍にもなっているのに、そんなの
仕様を変更したって収まるようなものじゃありませんよ。
構造やら間取りやら全体的に見直さなければ無利です。

工期を気にされているようですが、お話からすれば大変に
建築費を掛けての豪邸の普請事業の様子。
そんな一大事業を焦って、デタラメにしてしまっては
元も子もないです。それだけ大きくて複雑な設計ならば、
設計に時間が掛かるのもVEに時間が掛かるのも当たり前です。
よく設計者と相談することをおススメします。

URBAN GEAR / アーバンギア 本多
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ユーザーの返答

2020年03月24日

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ご回答ありがとうございます。
ご意見いただき、今更ながら勉強不足を痛感しております。

建築確認は留めました。このプランで申請しようとした事に強く不信感を感じています。おっしゃる通り、工期に縛られない方が良いですね。
今後は、各社見積もりが出揃ってから3日間で施工会社を決めて、業者と一緒にコストダウン作業をしていくとのことです。最終的に予算まで減額できなかったら困るのでそれはお断りしました。
信頼関係は失ってしまいましたが、修正案は出してもらえる様なので、その内容によって家づくりを続けるか、振り出しに戻るのかを決めたいと思います。

2020年 3月27日
はじめましてアーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。コスト管理の話題の中ひとつ肝心な事をアドバイスさせていただきます。多くの方が見積り超過後にVEと称してコストダウンの案を作りますが、そもそもコストアップのゲ原因が仕上のグレードによる物であれば良いのですが、建物の形状(プランや外観)による事が少なくありません。本来この状態はVEとは言いません。この場合のコストダウンはプランやデザインを大きく替える事(設計のやり直し)となり、建て主さんにとっても精神的なストレスになります。そのあたりをきちんと建築家と話し合ってから方針(軽微な設計変更なのか大幅な設計変更なのか)を定めてからコストダウンの検討に取組む事をお勧めします。健闘をお祈りします。
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ユーザーの返答

2020年03月28日

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大変参考になるアドバイスをありがとうございます。
その後、先方と話をしまして、最初のたたき台の時に予算を見誤ったとのこと。まさに今日コストダウンの提案を聞いてきました。めいいっぱいまで仕様を下げて予算の1.5倍で、これ以上は再設計が必要との説明があり、予算内で建てるには全く外観も変わってしまうとのこと。おっしゃる通り、精神的ストレスはかなり大きいです。大規模な修正に定義はあるのでしょうか…。契約し、実施設計が済んだ今、白紙に戻すこともできません。

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