YUKAさん
ほじめまして、新宿で設計事務所を主宰している片瀬と申します。
設計事務所業界の区分けからお話しましょう。
設計事務所は、その規模により、大・中・小・弱小に分かれます。
大手事務所とは、所員100人以上の事務所
中事務所とは、所員20人以上の事務所
小事務所とは、所員5人以上の事務所
弱小事務所とは、それ以下の事務所です。
上記のうち、住宅設計を主業務としているのは、小・弱小事務所です。
また、設計業務は、大きく分けて、意匠・構造・電気・設備と分かれ
ます。
意匠は、デザインを含めた設計全般の業務。
構造は、建築物の構造設計及び構造計算業務。
電気は、容量や各電気配線などの設計業務。
設備は、給排水・換気・空調システム等の設計業務です。
上記業務を一括で受注できる設計事務所、各担当セクションを置いて
いる事務所は、大手・中設計事務所です。
住宅設計を主業務としている小・弱小事務所は、上記各業務の専門事
務所となります。
注文住宅を依頼する先は、上記専門事務所でも、大半が、意匠専門事
務所となるでしょう。それは、デザインや設計全般の取りまとめが出
きるためです。その意匠事務所が元請となり、構造事務所・電気事務
所・設備事務所に外注することになるのです。
木造住宅の場合は、意匠事務所(ハウスコに登録している事務所)が
単独で、設計図全般を書き、まとめることが可能ですが、RC住宅の場
合、構造に関しては、構造設計事務所に外注するのが大半です。
各設計事務所の報酬割合は、意匠設計が80%電気・設備設計が10
%、構造設計が10%ぐらいが一般的ですが、各事務所により異なり
ますので、必ず、直接問い合わせしましょう。
ご質問のRC住宅の設計報酬は、以下の2ケースの算出方法があります
が、これも各設計事務所で異なります。
1)工事費に対する割合で算出する事務所。
住宅の場合、工事費の10%~15%程度が一般的です。
2)設計対象面積により、算出する事務所。
昨年より、国土交通省告示15号により、標準設計報酬が、面積
により、規定されていますが、大半の事務所は、それを下回って
設計報酬を独自に算出しております。
上記1)の場合は、工事費が高くなると、それに比例して設計報酬も
高くなります。2)の場合は、住宅面積が大きくなると、それに比例
して、設計報酬が高くなります。
また、住宅設計の場合は、構造計算が必要な場合と不必要な場合で、
設計報酬が分かれてきます。つまり、構造事務所に外注する場合と
しない場合で異なるのです。そのプラス設計報酬ですが、前記した
ように、基本設計報酬の10%~20%が上乗せしてくる金額です。
大体、お解りになったでしょうか。
RC住宅といっても、面積や建築コスト等により異なりますので、必ず
各設計事務所に直接問い合わせてください。
土地探しからの注文住宅を建築家と建てる
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