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新築戸建てコンパクト住宅・狭小住宅

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21坪の狭小住宅に床下エアコンは必要ですか?

東京都内に2階建てロフト付き21坪の住居を建てるためにとある施工会社様と打ち合わせ中です。HEAT20ーG2の性能で検討しています。契約前にその施工会社の社長さんから壁掛けエアコンを床下に設置するいわゆる「床下エアコン」を勧められ、基礎断熱仕様でで見積もりを出してもらい楽しみにしていたのですが、いざ契約して打ち合わせに入ると担当の設計者様から以下の理由でお勧めできないと言われてしましました。

①この規模の建物ならガスストーブを玄関前の吹き抜けの下に設置すれば家全体温まる。
②一畳程度の空きスペースを一階に取るのが厳しい。
③設置費用が高額。

①が一番お聞きしたいことなのですが、21坪程度の規模の家に床下エアコンを設置するのは費用効果が薄いという意見は本当なのでしょうか?

また、ガスストーブは熱効率を考えるとエコではないし、ソーラーパネルの効果が享受できないのであまり使用したくありません。暖房用のエアコンを一階に一台設置するとして、床下エアコン同様に家全体を効果的に温めることは可能でしょうか?

②について、壁掛けエアコン一台で本当に一畳分も設置面積が必要かなと疑問に思いました。

③について、契約前に基礎断熱仕様で見積もりを出してもらっているので基礎断熱にする追加費用はかからないとしたら、床下にエアコンを設置し、各部屋にガラリなどを設けるだけでそこまで高額な設置費用は必要でしょうか?

今まで高気密高断熱と言われる家に住んだことが無いので今いち感覚がつかめないでいます。詳しい方の意見をお待ちしております。

専門家の回答

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星マーク
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2023年 6月20日
初めまして!床下エアコン設計はまだ経験がないですが、同業者からの話と知識で回答させていただきます。

①G2相当であれば40坪ですら16畳用のエアコン一台で、数値上は大丈夫です。
壁掛けでもいいですし、床下エアコンなら床暖房も兼ねることができるので、吹き抜けなどがあっても効果的に温めることが可能です。

施工会社の意見は、小規模だし、G2相当なので大掛かりな仕掛けをしなくても十分快適だという話だと思います。
このあたりの判断はその人の価値観によりますね。

②設置面積は、機種自体は半畳でギリギリ納まるかどうかというところです。排熱のための隙間なども考えるともう少し必要です。

③エアコン本体費用以外に、各箇所のガラリの作成費用やエアコン周囲の点検用の蓋、吹き出し口以外の気密処理など考えると10万以上かかっても不思議ではありません。
費用効果という点では、長い目でみると+になりますが、数年で回収できるというわけではありません(高断熱住宅自体に言えることですが)。

以上、参考になれば幸いです。
矢印
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2023年06月20日

SunnySumaiのプロフィール写真

ご情報をありがとうございます。大変参考になります。本件の吹き抜けは半畳以下の規模の物で1階から2階を通ってロフトまで抜けております。この下に普通にエアコンをつけて暖房すると1Fの居室に届かずにそのまま上に抜けたりしないのでしょうか?

エアコン本体の価格を入れて10万円+αで施工できて、以後快適に過ごせ、かつエアコンの設置台数を絞れるのなら値段に見合う価値がある気もします。

星マーク
相談者が役に立った
2023年 6月20日
はっきり言えばそんなものはいらない。東京はそんなものはいらない!普通にやって充分です。いわゆる断熱をしっかりやれば余分なものは入りません。流行りみたいな程度です。お金使いたいならどうぞ!
矢印
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ユーザーの返答

2023年06月20日

SunnySumaiのプロフィール写真

正直なご意見をありがとうございます。西方先生をはじめ、多くの方が推奨している設備なので今までは絶対必要な物だと思っていたのですが、反対の意見を頂いて参考になりました。
佐藤様なら、少ない数のエアコンでこの様な狭小住宅を効率的に温めるとしたらどの様な設置方法を考えますか?

星マーク
相談者が役に立った
2023年 6月20日
1階の暖房に関しては、仮に床下から温めたとしても温められた空気は軽くなり2階へ上がっていきます。1階で床からの底冷えを防止する一番安くてランニングコストがかからないのはカーペットかウレタン塗装していない厚みのある無垢材(木製)で、それほど寒くもなく素足で過ごせます。その方が夏も過ごしやすいです。本当の意味での省エネであれば風通しを良くする窓を設定すればいい風が入ってきて閉塞感の無いほど良い快適さが出ると思います。建物内部を密閉して温度差を無くすことを物理的に行うのであれば、結局どこかに強制的な空気の循環をさせる装置が必要になるので、その空調の本体の置き場所、配管スペースなどを考えると費用と天井高とパイプスペースによる空間の犠牲が出てきます。また、予想に反して思ったほど温度差は無くなりません。順序としては1,仕上げ材と風通し、2,サーキュレーション、3,エアコンだと思います。ただし、こういう内容は個人差や今まで過ごしてきた家の状況と慣れと、計画によっても変わってくるので、まずは装置に頼らない方法で感触の良い仕上げ材を選ぶ方が長い目で見て安くなると思います。また、経験上、床暖房は結局使わなくなる人が多いようです。ロフトが一番熱くなると思いますので、その温められた空気をうまくサーキュレーションできればいいのですが、今までやったことはありません。というのも、住まわれる方は結果的にそれほど必要がないということだと思います。必要以上の物はあとあとメンテナンスや交換などでさらに費用が出てくるのでこちらからもおすすめはしません。
よって、①は効果は見込めません。②、1畳分はメンテナンススペースも含めてのことかもしれません。③は配管作業とそれに伴う内部仕上げの分だと思いますが、それ程高額ではありません。
矢印
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ユーザーの返答

2023年06月20日

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詳しく解説頂いてありがとうございました。ご指摘の通り吹き抜けの下でストーブを炊いても温度ムラができて底冷えなどの対策が必要そうですね。床下断熱仕様に変更することになった際には仕上げ材の選定に注意をしたいと思います。

星マーク
相談者が役に立った
2023年 6月21日
初めまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。なるべく簡潔にお答えします。
1、冬場体感温度が下がり寒く感じる原因は対流です。いわゆる背中や足元がスースーするという体感です。これは室温が上がれば上がるほど起こります。さらに小さな吹き抜けは、対流を強める大きな原因になります。いわゆる煙突効果です。とても問題です。
2、対応策としては、①吹抜けを冬場は塞ぐ。②温風暖房を止め輻射暖房とする。特に小さな建物は床面積が小さく設置コストが安価で済むので床暖房が有効です。
3、ちなみにむくの床板を使用できる床暖房はあります。
以上です。住み心地を大きく左右する重要な事なので後悔のないようよくご検討ください。
アーキネットデザイン合同会社代表
早稲田大学建築学科非常勤講師 市川均
矢印
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2023年06月21日

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ありがとうございます。本件の吹き抜けは正に煙突といった形状と配置なので修正が必要そうですね。いろいろな方のお話を聞いていると、吹き抜けを無くして床材を温かみのあるものに変えるか、輻射熱を利用できる床暖房、または床下エアコンが底冷え対策によさそうですね。

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