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1階が寒く、床下断熱を基礎断熱にしたいけどできますか?

はじめまして
2年前、兵庫県西宮市で新築住宅を建てました。
土地27坪、床面積120㎡、3階建て、長期優良住宅です。

設計のときに基礎断熱を希望したのですが、シロアリや基礎部分の腐食等が起こるので、床下断熱がいいとのことで、床下断熱を採用しました。
しかし、やっぱり、1階がとても寒く、1階にあるお風呂、洗面、ファミリークローゼットを使うのがなかなか厳しいです。
完全空調で基礎断熱のお家に行くと床下の冷たさはなく、1階もとても快適でした。
入居直後に上の不満を言いましたが、工務店からは、リフォームにお金がかかるので、エアコンを付けっぱなしにして、調整する方が安上がりだと言われました。
床下断熱を基礎断熱にリフォームすることは、やはりお勧めできないのでしょうか。それならば、冬場や夏場は、エアコンを強く設定して、しのぐ方がよいのでしょうか。

窓もトリプル樹脂サッシにしたかったのですが、関西地方ではそんなの必要ないと言われて、ペアガラスにしたのですが、今冬は寒く、窓から冷気が入ってきています。

建築を請け負った工務店は今年倒産してしまいましたので、どこにリフォームを頼んだらいいのか、図面もありませんので、不安だらけです。

専門家の先生からアドバイスをいただきたいです。
よろしくお願いいたします。

専門家の回答

2件

2026年 2月17日
 最近の建物は断熱性能がよく、以前の建物の比べて快適だと思います。ただし、建物が設計通りに施工されている場合に限ります。

 木造系は床下断熱、鉄骨系は基礎断熱が多いようです。設計図書があれば、床断熱の仕様がわかりますが、なければ床下から床の状況を把握できます。通常は発砲スチロール系の断熱材を使用している場合は多いです。窓はトリプルにする必要もなく、ペアガラスで十分だと思います。ガラスの断熱性能の表示としてLow-Eという記号が、ガラスの下の部分に刻印されています。

 設計施工の工務店で建てられた建物に断熱性能は期待できないかもしれませんね。寒さや暑さをしのぐためにエアコンを頼りにすると高熱費がかさみますので、一度、断熱性能に詳しい建築士に確認されてはいかがですか。イニシャルコストがかかりますが、ランニングコストは削減できると思います。
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2026年 2月17日
チョキさん

まず前提としてお伝えしたいのは、「床下断熱か基礎断熱か」という方式の違いが、そのまま寒さの原因とは限らないということです。

断熱を考えるときに重要なのは、熱がどこからどこへ移動しているのか、という視点です。

熱には基本原理があります。
温度の高いところから低いところへ移動する。
この現象が、建物のどの部位で起きているのか。しかも一か所ではなく、複数の部位で同時に起きていることも少なくありません。

例えば、

・床で熱移動が大きく起きているのか
・窓まわりで起きているのか
・壁や屋根で起きているのか
・気密性能が十分でないことで、気流による体感的な寒さが生じているのか

こうした点を整理せずに、いきなり「基礎断熱に変える」という判断に進むのは少し危険です。

既存住宅で床断熱を基礎断熱に変更すること自体は、技術的には不可能ではありません。ただし、

・既存床断熱材の扱い
・基礎内側への断熱施工
・防蟻処理との関係
・床下環境(湿気や通気)の再設計

など、慎重な検討が必要です。構造や現状を把握しないまま施工すると、別の問題を生む可能性もあります。

ですから、順番が大切です。

まず必要なのは、建物全体の仕様を把握することです。
床だけでなく、壁・屋根・窓など、どの部位にどの断熱材がどの厚みで入っているのか。気密の考え方はどうなっているのか。建物全体を一つのシステムとして確認します。

次に、実測です。
床表面温度、室温分布、窓表面温度などを測ります。

なぜ実測が必要かというと、体感と実際の温度分布は必ずしも一致しないからです。
「床が冷たい」と感じていても、原因が窓からの熱移動であることもあります。数値で把握することで、どこに対策の優先順位があるかが見えてきます。

その上で、断熱計画を再考します。
改修するかどうかの判断は、その後です。

窓についても同じです。
ペアガラスだから寒い、という単純な話ではありません。窓の性能と、壁や床など他の仕様とのバランスの問題です。

窓は断熱上の弱点になりやすく、冬期は窓面が冷え、そこで冷やされた空気が下降する「ダウンドラフト現象」が起きます。この下降気流が体に当たると、実際の室温以上に寒く感じます。

つまり、窓まわりでどれだけ熱移動が起きているかを把握することが先です。

図面がないとのことですが、確認申請図面や長期優良住宅の関係書類が行政に保管されている可能性はあります。一度問い合わせてみる価値はあります。

依頼先については、いきなりリフォーム会社に相談するよりも、まずは温熱環境の調査ができる建築士や設計事務所に現状調査を依頼することをおすすめします。

大切なのは、方式を選ぶことではなく、現状を正確に知ることです。
どこで、どれだけ熱移動が起きているのか。
それを整理してから、対策を検討する。

エアコンを強めに設定してしのぐことは、応急処置としては一つの方法です。ただ、それが最適かどうかは、調査なしでは判断できません。

家は理屈で改善できます。
まずは落ち着いて、現状を把握するところから始めてください。
矢印
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