佐久間と申します。
例えば、屋根のメンテナンスについて考えてみます。
4階建てですと建物の高さが10mを越え、屋根のメンテナンスに足場を掛けるとすると、とても大変になりそうです。そこで、屋根形状を陸屋根にして、屋根面をメンテナンスし易い形状にするとします。(陸屋根にすれば設備機械を置けたり、落雪の心配もなくなります。)
陸屋根の場合の防水のメーカーや仕様は様々ありますが、耐久性は防水層が露出したものかあるいは保護されるかで大きく違うと思います。太陽の紫外線や風雨にさらされ防水層は徐々に劣化していきますので、保護があるほうが露出防水に比べて長持ちします。具体的には「押えコンクリート」を防水層の上に打設する防水工法は、一般的に長寿命といえます。ただし、この場合「押えコンクリート」の荷重を構造に考慮せねばならず、イニシャルコストは上がります。
これはあくまでも建築の耐久性を検討する視点の一つですので、詳細にはどこか設計事務所に依頼しつつ、教えてもらった方が良いと思います。