はじめまして
お話のように注文住宅の場合は基本的に建物が完成したときに融資がおりますが、建築中に自己資金が足りなくなる場合には「つなぎ融資」というものが必要となります。住宅ローンとは別にローンを組んで、建物完成後融資が実行された段階でつなぎ融資の弁済を行うという方法です。
これにかわるローンの形態としては例えば「すまいと MONEY PLAN 」というものがあります。工事着工前に融資が実行され信託口座にいったん預けられます。信託会社は一定の時期に工事の出来高に応じて建設会社に費用を支払うというシステムです、詳しくはホームページ(
http://www.sumaito.com/)をご覧下さい。
建物については融資の対象となるためこれ以外にも方法はあると思うのですが、注意しなければならない点として、設計監理料が融資の対象となるか、という問題が実はあります。無形のサービスであり担保価値のないものであるためか、建物建築費とは別の独立した費用となってしまうと、融資の対象とならないケースがあるようです。(すまいとも融資対象とならない様子)したがって金融機関の対応にもよりますが、設計監理料は自己資金と考えていた方が無難であり、通常の自己資金比率20%〜30%以上+設計監理料といったところが安全かと思われます。
建築家との家づくりの場合はこの設計監理料と住宅ローンとの相性など、システム整備が不可欠と個人的に考えているのですが、なかなか難しい側面があります。ハウスメーカーや工務店の「注文住宅」という形態を流用する方法もあるのですが、監理の独立性の問題や、建築家と工務店との関係を構築する必要があり、クライアントにも納得して頂く面が出てきます。(設計施工を一体として考えるという方法なのですが、工務店と建築家との間の信頼関係がクライアントにとってメリットがあると感じて頂けるのであれば、むしろ望ましいあり方なのではないかと思っています)
ご参考になるかどうかわかりませんが、書き込み致します。
よい家づくりを願っております。