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施主支給での注意点

ここ1〜2年で、ハウスメーカーではなく注文住宅で家を建てようと考えている30代の夫婦(私は夫の方)です。

ネットでいろいろ調べていたのですが、キッチンやバスなどの設備や建材を施主側が提供する?施主支給?というものがあることが分かりました。キッチンなんかにもこだわりがある私たち夫婦は、自由度は高いままになんとかコストを下げたいこともあり、この施主支給を利用しようと考えています。

ネット上で商品を販売したりサービスを提供している会社さんも何社かありますので、そちらをみて基本的な仕組みは理解できたのですが、建築家さんの立場から施主支給で設備やら建材やらを導入する際にこれだけは注意しておいて欲しい、なんてことがありましたらご意見伺えたらと思い投稿させていただきました。

どうぞ、よろしくお願いします。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

2件

2006年10月 3日
はじめまして

施主支給品については完成品か否かによって対応が分かれます。
カーテンや置き家具などの完成品は総じて問題ないのですが、システムキッチン単体や設備機器、建具、フローリングなど建物の施工に関係するようなものについては、多々問題があります。

主なものをあげると・・・
・施工者がその製品の完成に責任を持てるかわからない。
・かりに無事完成したとして不具合が出た場合の責任の所在が不明。
・製品の購入費以外に施工費、経費などの費用が必要になる。
・製品の納期など工程との調整が必要で、その調整を誰が行うか不明。
といったことがあり、施工者サイドはあまりいい顔をしません。

設計者としても、意匠計画に上手く合うか、法規的に問題ないか、クライアントの期待に本当にマッチしているか、などなど心配の種が尽きないです。

本来、施主支給というのは材料や製品が世の中に一つしかない場合(銘木の板とか石とか機械とか)や、施主しか調達できないものを差し入れる行為ですから、コストを下げるために施主支給をするというのはちょっと意味が違うと思います。

・・・と、かなりネガティブな意見を連ねてしまいましたが、家づくりに参加したいというクライアントの気持ちも理解できますし、そうする必要がある場合もあります。したがいまして、ご購入の前には是非、設計者または施工者によくよくご相談されることをお勧め致します。 (さ)
矢印
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ユーザーの返答

2006年10月09日

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野村様

お礼が遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。

なるほど、素人が考えているほど簡単にはいかないようですね。
想像よりも大変そうということが分かりました。
よくよく相談が必要ですね。肝に命じておきます。
一般に聞こえてきている施主支給という言葉の定義も、本来の意味とはちょっと違って伝わっていたりするのかもしれませんね。

また、ご指摘の注意すべき項目はなるほどと思うところばかりで、
大変勉強になりました。
たしかにモノだけ買えばそれで解決、と言うことはありえませんものね。
設備も取り付けの際や、買った後の方がむしろ大変だということが
よく分かりました。

一方で、コストを下げるためだけに施主支給を選んだ、
と取られてしまっていたようでしたら説明不測だったかもしれません。
すみません。

“安くなるから施主支給”ではなく、
なるべく自分たちがいいと思えるものを自分たちの目でみて選びたい、
と思う気持ちの方が強いです。
結果、コストが安くなればなおいいな、という順番です。
私たちのまわりでも、これから家を建てたいと思ってる人は
施主支給という方式に興味を持っている人は少なくないです。

素人考えかもしれませんが、サービスの質に関する問題はさておき、
どの業界でもモノの販売を専門に行っている小売業者の方が、
最終価格が安くなることは当たり前のような気もします。
住宅業界だけが特別ということもないんじゃないかと思ってます。

語弊を恐れずに言えば、いただいた注意事項を、
販売店、施工会社、建築家さんあるいは他の法人のいずれでも結構ですが、
(有料でもよいので)ちゃんとしたサービスとして提供してくだされば
解決できる可能性あるかも〜、なんて思ってしまいました。

少し調べただけで、インンターネット上にも建材・設備の販売サイトがいくつかありますし、
きっと、そのような事例もみなさん教えてくださらないだけで、
本当はもっとあるんじゃないかと疑ってみたくもなります(笑)

施主支給に対応されて、
うまくことが運んだよ、やっぱり大変だからやめといた方がいいよ、
などのご経験お持ちの建築家さんおられましたら、
もう少しお話をお聞かせいただけると幸いです。

2006年10月10日
施主支給が一部で流行っているのは、ハウスメーカーで家を建てるケースだと思います。
僅かな選択肢しか与えられず、経費も工事費の4割や5割も取るのであれば、リスクを抱えても自分で仕入れよう・・・という人が増えるのはわかる気がします。
しかし、建築家が設計するのであれば、設計の自由度は十分高いので納得できる設計となりますし、コストダウンが二の次であれば、リスクが増える分メリットは小さいと思います。
良心的な施工会社であれば、それほど大きな価格差にはならないと思います。
支給してもしなくても、工事に必要な経費はかわりませんから。

建築、特に住宅は、小さい割にパーツが多く、小さな工事が複雑に絡み合いながら施工されるものです。目に見えない手間が大きなウェートを占めますし、そこで起こりうるリスクを最小限にするために、あちこちに分散されているわけです。
○月○日にどれだけの数量納入し、残りは○月○日にしろとか、変更になったから返品するとか、足りなくなったので今すぐ持ってこいとか、支払いは後だとか、現場を円滑に運営するために、下請けの職人さんや、納入業者はかなり目に見えない負担をしているわけです。
現金前払いで返品不可、ノークレームという条件だったら、誰でも安く販売することはできると思います。実際、大型のホームセンターは、建材屋よりも安いですが、売れ筋商品しか扱っていないこと、現金前払であることと、配達してくれないからです。

何を支給とするかは、自己責任能力と、設計者や施工者の協力の具合と、価格差を見ながら建築家と支給の範囲を相談すればいいと思います。
はじめて家を建てる施主に自己責任能力を要求しても、何がどうおこるかさっぱりわからないでしょうから、具体的なケース毎にコストも含めて相談した方がいいです。

ポイントとしては、、、
施工会社と、工期や責任の切り分けが容易なもの。手直しや更新するときに施工会社(大工さんなど)の手を借りなくてもいいもの。工業製品や責任施工など保証がしっかりしているもの。
施工会社とネットと両方見積もって比較すればいいと思いますが、施工会社には支給範囲をあらかじめ明確にした方がいいです。

僕が住宅で施主支給(別途工事)をやるのは、最近はオーダーキッチンや植栽、後付けできるちょっとした金物だけですね。
照明器具、エアコン等も比較したことがありますが、送料等を考えると大差ありませんでした。

無垢フローリングのオイル塗りや、ブラインドの取付等簡単な工事をご自身でやるなら、職人の人件費分コストダウンができると思います。オイルを塗ったり、ネジを締めたりすることは家を維持するための必要なスキルですから、僕はこちらをお奨めしています。
矢印
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