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家づくり相談

3階建空調計画について

世田谷区、川崎近郊で土地取得から新築を計画しています。
予算は土地含めて8000万程度です。

LCCが安く、夏でも冬でも快適な家づくりを実現すべく、色々と勉強しています。

現在は床下エアコン+屋根裏エアコンが快適性、コスト面でベストに近いと考えています。

出来れば総2階建が良いのですが、希望間取り(駐車スペース、LDK、主寝室、子供部屋2部屋、書斎3畳程度、ウォークインシューズ、ウォークインパントリー他)と希望場所から考えると予算的に大きい土地は難しく狭小地も選択肢に入れざる得ないと思っています。

そこで3階建を考えた時に、おすすめの空調計画をご教示頂きたいです。

1階 ビルトインガレージ+水回り+書斎
2階 LDK
3階 3部屋

で想定すると、1階に床下エアコン、2階ー3階に吹き抜けを作り屋根裏エアコンで快適な空間を実現出来ますでしょうか?

断熱性能はG2、気密はC値0.5以下程度はマストかなと想定しています。

各部屋、各フロアにエアコンを設置するのではなく夏冬それぞれエアコン1台で快適に過ごせる3階建の実例やノウハウがありましたら、宜しくお願い致します。

専門家の回答

3件

2022年 4月14日
初めまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。結論としては、この想定では快適な空間を実現するのは難しいと思います。少し専門的になりますが理由をご説明します。
1、温熱的に快適な家の指標は、体感温度と対流です。
2、体感温度は、およそ(表面温度+室温)÷2です。
3、対流とは、室内の上下や水平方向の温度差と、人間の身体まわりの対流(人間が36度の高温なので)です。背中や足元がスースーするという状態です。
4、特に都市部では日射エネルギーをどのようにコントロールするかが重要。
なので、上下階を部分的な吹き抜けで繋ぐのは原則良くありません。また、屋根裏エアコンは屋根裏を、床下エアコンは床下それぞれ設けなければならず、高さ規制の厳しい都心の狭小住宅には向きません。また、屋根裏と床下にエアコンを入れると壁内の結露防止などの管理が難しくなります。結論としては快適な家づくりは総合的な設計力によって決まります。単なる家全体の断熱性能や空調システムの是非ではありません。単純に考えてみてください。建物の環境は場所によって様々ですし、暖かい空気は上昇し、1階より3階の方が、北側より南側の方がが日射によって温度は上昇し、対流が起こります。ご検討下さい。
アーキネットデザイン合同会社代表
早稲田大学建築学科非常勤講師 市川均
矢印
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2022年 4月15日
初めまして、アンドロッジ畑山と申します。
ご相談の内容、初期費用をランニングコスト削減に目を向けることは正しい投資の考え方だと思います。

家づくりでエネルギー使用量(光熱費)削減と快適性については一般的に、断熱・気密・自然光・自然熱取得・自然通風を考えたのちにエアコンの配置や設備で補完する、が効率良いと思われます。
特に日照や通風について、土地探しもその観点から行うと良いと考えます。
また、全て設備頼りの建物はその分メンテナンスや更新にコストがかかるのでLCCの観点からはオススメいたしません。

弊社で過去に設計した木造3階建住宅では、吹き抜けのリビングを設けましたが夏2ヶ月ほどのエアコン稼働・冬はガスを用いた暖房で光熱費がだいぶ抑えられていると評価された事例があります。
また、二階建て住宅で設計時に温熱環境の評価を行い低炭素住宅の認定取得、登記費用の減免と資産価値の向上を実践した事例もあります。

ご参考までに。
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