時々この「間取り」をどう思うか?という質問が上がりますが、
決定的なことがあります。間取りというものは「住む人」の都合に合わせて
作るものなのです。したがって、いくら建築設計を生業にしているものに
尋ねたところで正解も、さらに良いアイデアも有ったものではないのです。
ゼロから相談されれば我々も要望をまとめることで希望が適った間取りを
作ることが出来ますが、これを見せられてどうだ?とか、どこが悪い?と
聞かれても返事に困ってしまいます。
椅子の「引き白」が無いなとか冷蔵庫が開けられないなとか、流しの下のものを
取るときが窮屈だとか、家に入って最初がキッチンかよとか、居心地が悪い
居間だなとか言い出せばキリが無いです。
平面計画が不整形なものは上手に出来ていない証拠でもあります。
平屋に拘って、どうしてこんなものしか出来ないのか、それが
設計者の能力不足なのか、それとも施主が、あまりにも見聞きし過ぎて、
素人なのに口を出し過ぎたせいなのか。
しかし、ここまで申し上げても「自分の家なんだから」で全部終わりなんですよ。
良いじゃないですか?自分の家なんだからどうだって。
どうせ家具なども引越しが決まりそうな頃に、やっと探すのでしょうから。
出来れば家具も決めてしっかりと空間に収まるか検討された方が後悔が
少ないと思います。家電もですね。
ソファーが壁にドンピシャでくっついているなんて、考えられないレイアウトです。
またいくら打ち合わせ段階だとしても出入りが出来ない位置にベッドや机を配置して
検討をするようなことはしない方が良いですよ?
しっかりと建具の「開き方」を記載して検討するべきです。
また一番気になったのは周辺環境が分からないので断言できませんが、
各居室やスペースの配置が真逆だと思います。
URBAN GEAR 本多