静岡で設計をやっているURBAN GEARの本多と申します。
住宅の間取りは難しいですよね。パズルのようで。正解というか、
満点は無いような気がします。設計者や施主の個性や考えが、
ストレートに出るのが間取りですからね。
良く考えられていると思います。苦心の跡が伺えますよ。
一番最初の案が良いと思います。私ならば玄関とSCの位置を反転
させます。ソファとTVの配置も反転させます。それからトイレが
ちょっと使いにくいかもしれませんが、建築面積を広げられない
のであれば、和室をトイレの分だけ上にずらして、SCの上にくる
ようにすると思います。LDKにゆとりが感じられる計画になって
いるので、「絵」だけで見ると無駄というか、もっと収納が
作れないものかと感じるかもしれませんが、天井までの収納を沢山
作りすぎると部屋が狭く感じるでしょう。
奥行きが30センチから40センチくらいまでの腰の高さまでの
作り付けの収納を窓の下に作って、上部はカウンターにするなどの
工夫で細々したものはしまえます。またキッチンもセンターに
配置していますが、これもコンロ側を壁に来るように反転させて、
ペニンシュラにする方が動線が良いように感じます。そうすれば、
梁を掛ける為の真ん中の耐力壁の存在もLDKに馴染むと思います。
勝手口の位置も左に動かせるのでパントリーをウォークインに
することが出来ると思います。
間取りを作るときに1点だけを見つめて考えてしまうと、やはり他の
部位に無理が生じるものです。恐らくプロの場合は全体を見つめ
ながら折り合いをつけていくような方法で間取りをつくると思います。
小さな空間にあれもこれもと詰め込む計画ですと、どうしても狭く
感じたり、使い難い収納や存在する意味の無い居室になってしまうことが
多くなります。
参考になれば幸甚に御座います。
URBAN GEAR / アーバンギア 本多