HYさま
クラシック一級建築士事務所の山本申します。
自分はアメリカロサンゼルスにて住宅設計を5年ほど行なっておりました。現在は10年以上神奈川県でツーバーフォーの注文住宅を主に行なっております。湘南エリアでは40年近くツーバイフォー工法の住宅がたくさんあるので技術的もかなり高いエリアかと思います。
北米仕様で日本と明らかに違う部分は、まずは基礎形状と床組の違いかと思います。フラットな基礎に直接壁フレームを乗せる形であれば日本の気候ではまず腐ってしまいます。北海道であれば積雪もあるので基礎の高さや通気を考えた対処が必要です。工事に伴って加入する瑕疵担保保険にも引っかかると思います。
また、壁パネルなど日本の建材規格は尺貫法がベースとなり、フィート法の海外仕様とは近い部分がありますが、壁や屋根などの面材の施工で少しづつずれは出るかと思います。外壁も日本の気候に合わせた通気工法を取らないと面材も腐ってしまうと思います。
屋根や外壁については22条屋根不燃化や壁の防火構造など日本の法規制には対応していない構造なので、注意しなくてはならないと思います。ツーバイ材については日本でも入手できるので問題無いと思います。
平屋であれば斜線規制などの集団規定などはおそらく問題ないかと思いますが、集団規定や単体規定など設計士の確認は最低でも必要だと思います。
ツーバイ工法については、施工実績のあるビルダー・大工がいるかどうかが大事ですね。日本の気候にあった構造とツーバーフォーの利点を組み合わせる必要がありますので、在来工法だけの工務店では対応できないと思います。
うまくいくと良いですね。
クラシック一級建築士事務所 ヤマモト
www.clachic.casa