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新築戸建て平屋

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アメリカのハウスプラン

アメリカの建築webサイトで販売されているハウスプラン(CADデータを含むアメリカにおいては完全な設計図)に従って、北海道で200平米程度の平屋を建築したいと思いますが、現実的な問題的がありましたらお教えいただけないでしょうか。法規制の問題があるとか、対応できるビルダーが少ない、建材の入手が困難など、何でもお教えいただければ幸いです。
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星マーク
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2020年 2月 4日
日本ではUSA建築関係法規の準拠が無いので、USAで合法の建物でも日本で建てる場合、材料含めて構造的に環境的に日本の法に合致したものかどうかを立証する為に確認申請を提出する必要があります。
CADデータも英語で書かれているはずですから、それを日本語に翻訳した図を再設計する必要もあります。
USAの平屋という事から、2×4材等の材料を使った建物と思いますから、2×4の建物に慣れた設計事務所にご相談される事をお勧めします。
矢印
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2020年02月04日

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早速レスポンスいただきましてありがとうございました。
CADデータの邦訳などもしたうえで建築確認が必要ということで、まずは2x4建築に詳しい地元の設計事務所に相談してみたいと思います。
ありがとうございました。

星マーク
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2020年 2月 4日
北海道と聞き都市計画法区域内又は区域外かによります。 もしも区域外の無指定地域とするとなんの制約も受けません(地域消防位ですか)

都市計画区域外は都市計画が定められていない区域のことです。
したがって、無指定区域、都市計画区域外のどちらにも家を建てることはできますが、未開発の場所もあり、水道やガスなども自分で引かなければならない場合があります。

自らその様な地域で自ら自作で住宅を建設されている方も居られると思いますが
フロンティア魂があれば挑戦してみる事も良いのでは? 
昔、日本で2×4住宅を設計しカナダで木拾い(木材の材料積算)を行いコンテナで苫小牧港まで運び函館で住宅を建てました。その際はカナダの大工さん(ビルダ-/フレ—マ-)も3カ月来日建設しました。仕上げは日本の工務店です。
矢印
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2020年02月04日

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早速詳しくご返事いただきましてありがとうございます。
土地は、市街化調整区域にあり、既存建物の建て替えを行う予定です。
カナダで木材を調達されて函館に2x4住宅をカナダのビルダーと建てられたとのこと、私も同じように資材を北米から運んで、セルフビルドとはいかないまでも、自ら建築に参加してみたいとは夢想しております。具体的なことを調べ始めた段階ですので、これから具体化していくにあたり、またご質問させていただくこともあるかと思います。その節はよろしくお願いいたします。

星マーク
相談者が役に立った
2020年 2月 4日
はじめまして、アーキネットデザインLLC代表の市川均と申します。30年程前に当時輸入住宅の礎を築いた設計事務所に在籍していたので、アメリカの建材や職人を日本に輸入する問題点はいやという程経験しました。その後、規制は減りましたが、HYさんのご心配する問題はその通りです。
1、日本には建築基準法がありそれに適合しなければなりません。その適合を取得しなければなりません。
2、対応出来るビルダーはとても少ないと思います。
3、輸入建材の取り扱いはどこの商社でも近年減っていると思います。個人輸入になると思います。
4、そもそもアメリカ製品の事はご存知でしょうか?知らないとびっくりする事も少なくないと思います。
では、がんばって下さい。
アーキネットデザインLLC
http://www005.upp.so-net.ne.jp/ArchiNet/
http://www.doctor-life.jp
矢印
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ユーザーの返答

2020年02月04日

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早速、的確なお答えをいただきありがとうございました。
ハードルの高さを改めて認識いたしました。私自身は現在はアメリカに在住しておりまして、自宅の修理などを見よう見真似でやったりしるため、アメリカの家と建材については少しばかりは肌感覚をもっており、そのため日本でも同じような自宅を建てたいものだと考えはじめた次第です。
仰る通り、なかなかに困難があるようですが、がんばってみたいと思います。
どうもありがとうございました。

星マーク
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2020年 2月 4日
面白そうですね!!私も、アメリカのシアトルの会社から40フィートコンテナでパッケージにした家を何度か輸入して日本で建築した事があります。
パッケージとは、ツーバイまたはシックスの各々の壁には外壁合板+透湿防水シート+サッシ+サイディングの一部が付いていました。断熱材なども40フィート中に緩衝材替わりで入ってました。

先方の理屈としては、プラモデルと一緒でしょ。コンテナを日本で開けて後は組み立てるだけ。とても速いでしょ。とのセールストークでした。

理想と現実は違います。

アメリカのサイディングはハーディープランクと言いましたが、日本の防火認定が取れていません。サッシも、アンダーセンやペラ、マービンであれば日本に代理店があるので使えます。(防火についてはお調べください)

ツーバイの壁について
曲がっている(反っている)壁が多いです。壁が反っていてもクレームにはなりません。彼らにとっては当たり前なのです。そもそもツーバイ材が違います。

日本のツーバイ材は、もちろんカナダからの輸入材になりますが、北米で一般的に流通しているツーバイ材と異なります。日本のツーバイ材は Jグレード と呼ばれ日本輸出専用です。すなわち、反りなどは輸出前にチェックされた製品なのです。

アメリカで一般的に流通しているツーバイ材はJグレードでは無いので、建築後(完成後)に多少のくるいは必ず発生します。
弊社のドライウォーラーはカナダの方でして、北米の新築は築後、室内壁(ドライウォール)のヒビ割れは 当たり前 のようです。直せばいいでしょ!!との基本的な考えがあります。この辺は感覚の違いです。

断熱材について
アメリカの断熱材は、日本の製品のように、ビニールにくるまれていません、グラスウールむき出しの物が多いです。大工が嫌がります。ご自身で施工するにしても、大変ですよ。断熱材は日本で手配した方が良いです。

我々は商売として何度か行いましたが、止めました。

理由としては、壁が反っているいるのでその修正が大変。40フィートコンテナが現場に入れない。結果として4トンまたは2トントラックに乗せ換えて現場に運ぶ。よって人件費がかさむ。乗せ換える事に寄り壁に付いている窓が破損する。築後、材木があばれるので、室内のドライウォールの補修が必至となり補修代がかさむ。
アメリカで作成した図面を日本で書き直して建築確認申請を行うので、二度手間。などなどです。

嫌な事ばり並べてすみません!!でも楽しいですよ。

アドバイスとしては、アメリカまたは、カナダの会社でも日本輸出専用のJグレードを持っている会社があるので、後々の事を考えればJグレードが良いと思います。
サッシは、日本に代理店のあるアンダーセン、ペラ、マービン。これなら部品も日本で取り寄せ可能。断熱材は日本製。サイディングも日本製が良いでしょう。ハーディーのサイデイングとても薄いです。貧弱。蹴ったら割れそうですよ。

あっあと、基本的な設計モジュールが違いますよ。アメリカの図面はフィートモジュール。当然送られて来るツーバイまたはシックスの壁もフィートモジュールになってます。日本で使う図面はアメリカの図面を元に日本の設計士さんが書くので、その寸法は小数点3位ぐらいまで出てきます。
日本の大工さんや基礎屋さんに見せると 何だこりゃ?? になりますので、フィートの図面に慣れている設計士事務所と大工さんを見つけてくださいね。

最後になりましたが、せっかくアメリカの家を輸入するので室内は ドライウォール にしてください。頑張って!!楽しいですよ!!








矢印
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ユーザーの返答

2020年02月04日

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ご経験を踏まえた現実的な問題点を懇切に指摘いただき、ありがとうございました。
家や建材に対する姿勢の違いというのは、十分に認識して対策しなければ、とても困難なことになるというお話で、誠に納得がいきます。ご指摘の点を踏まえて、現実解をある程度時間をかけて探り当てたいと思います。どうもありがとうございました。

星マーク
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2020年 2月 4日
輸入住宅に任せた方が心配ないです。
見てくれだけなら同じにできますが、建材キットが安いのですか?
日本湯室用のキット会社を探すことですね♬
矢印
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2020年02月04日

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ご返事ありがとうございます。
確かにおっしゃる通り、輸入住宅メーカーに任せれば心配はないですね。
キットを考えている訳ではなく、アメリカでとごでも見られるような住宅をできるだけ忠実に日本でも建てるということを考えております。

星マーク
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2020年 2月 5日
HYさま
クラシック一級建築士事務所の山本申します。

自分はアメリカロサンゼルスにて住宅設計を5年ほど行なっておりました。現在は10年以上神奈川県でツーバーフォーの注文住宅を主に行なっております。湘南エリアでは40年近くツーバイフォー工法の住宅がたくさんあるので技術的もかなり高いエリアかと思います。

北米仕様で日本と明らかに違う部分は、まずは基礎形状と床組の違いかと思います。フラットな基礎に直接壁フレームを乗せる形であれば日本の気候ではまず腐ってしまいます。北海道であれば積雪もあるので基礎の高さや通気を考えた対処が必要です。工事に伴って加入する瑕疵担保保険にも引っかかると思います。

また、壁パネルなど日本の建材規格は尺貫法がベースとなり、フィート法の海外仕様とは近い部分がありますが、壁や屋根などの面材の施工で少しづつずれは出るかと思います。外壁も日本の気候に合わせた通気工法を取らないと面材も腐ってしまうと思います。

屋根や外壁については22条屋根不燃化や壁の防火構造など日本の法規制には対応していない構造なので、注意しなくてはならないと思います。ツーバイ材については日本でも入手できるので問題無いと思います。

平屋であれば斜線規制などの集団規定などはおそらく問題ないかと思いますが、集団規定や単体規定など設計士の確認は最低でも必要だと思います。

ツーバイ工法については、施工実績のあるビルダー・大工がいるかどうかが大事ですね。日本の気候にあった構造とツーバーフォーの利点を組み合わせる必要がありますので、在来工法だけの工務店では対応できないと思います。

うまくいくと良いですね。

クラシック一級建築士事務所 ヤマモト
www.clachic.casa
矢印
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2020年02月05日

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ご回答いただきありがとうございます。
ご経験に基づいて、具体的な注意点を指摘いただき、大変に参考になります。
時間的にはまだ余裕がありますので、2x4建築に精通したビルダーをまずは探すことからスタートしようかと思います。どうもありがとうございました。

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