はじめまして。
結論を先に述べますと、
「網入りガラスでなくても大丈夫」ということです。
22、23条地域というのは防火性能の規制をかけている
地域で、防火の指定としては緩いほうです。
これは、簡単に説明しますと、
1)屋根を不燃材(認定されている亜鉛鉄板など)で葺く
2)延焼の恐れのある部分の外壁の構造を「土塗り壁以上の性能」にする
※最近は防火構造以上の性能が求められています。
※詳しくは計画地の行政に確認してください。
3)木造の特殊建築物の場合、軒裏も延焼の恐れのある部分は防火構造
にしなければならない。
という規制です。従って、窓に対しての法的規制がありません。
「延焼の恐れのある部分」とは?
隣地境界線または道路中心線から
1階にあっては3m以下の部分
2階にあっては5m以下の部分
をいいます。
防火、準防火地域ですと、「延焼の恐れのある部分」にある窓は一定の
防火性能を有するものでなければなりません。
ガラスだけ「網入り」でも駄目ですし、ガラスの厚さやそれを嵌めている
アルミやスチールの性能も同時に一定の防火性能を満足させなければなり
ません。また、ガラスも「網入り」じゃなくとも、その性能を満足させる
ものもあります。
アルミサッシなどは規格もので、そういう場所に使えるものがあります。
以上が建築基準法によってされている規制の概略です。
(詳しくは、設計者に確認してください)
法的には網入りが必要なくとも、実際には網いりにしておいたほうが
いいのでは?と思える場合もあるかもしれません。法を満足させれば
良い家になるということではないことを考えれば当然、実際的に必要か
どうかを検討してこそ、法を超えて、良い家となってくるものだと思い
ますので、設計者とよく相談してガラスの種類を決めてください。
あと余談ですが、網入りガラスの場合、ガラス破りには適していて
空き巣に狙われやすいという弱点があります。
防犯性能はおちてしまいますので、使用場所は十分にご検討ください。
ガラスの種類を決めるのは専門的な知識が必要ですので、よく設計者と
話し合って決定していってください。