株式会社ヨシダデザインワークショップ 吉田と申します。疑問に分かる範囲でお答えいたします。
・匂いいつきましては、水質の低下と腐敗によるものと思われますが、お堀の構造として、川と接続していたり、大阪城のように高度浄化された水を入れて排水するなど、水の入れ替え作用が働いている場合はヘドロなどの沈殿や汚濁が進まず匂いにくくなるようです。また、お堀の水に酸素を供給するための噴水を設けている例も多くあります。それもお堀の底に酸素を供給して浄化することを目的としたものです。役所の環境関係の窓口区行くとお堀の水質検査などを定期的に行っているはずですので水質以外に匂いや虫など、詳しい話を聞くことができます。
・蚊ん発生については水辺である限り防げないことと思います。上記浄化が進んでいるか、水に水流がある。もしくはボウフラを食べる魚がいるなど条件によって変わってまいります。
・もう一つ。お堀はもともと昔からあった川を利用して作られた場合や、もともと海や湖だった場所を埋め立ててお堀を作る場合も考えられ、地盤が弱い可能性があります。地盤調査をして地盤改良などが必要になる可能性がありますのでご注意ください。
以下は私の考えですが、やはり水のある暮らしは憧れます。メリットとして、夏場の涼しさが挙げられます。水面による冷却効果です。また、未来永劫隣地に建物が立たない開放感や、季節の変化など、中間期(春や秋)などは素晴らしい環境になるでしょう。夏場の蚊や匂いのデメリットを我慢しても余りある恩恵がそこにあるのかもしれません。また、お堀が「お城のお堀」であったとしたら、本来上級武士が住んでいた一等地で歴史ある土地かもしれません。などなど・・・。私にはむしろ大変うらやましく思われるのです。
以上ご参考になれば幸いです。