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週末住宅におけるOMソーラーシステム

八ヶ岳の長野県側に週末住宅を建築する予定です。OMソーラーシステムを候補のひとつとして検討していますが、シロアリの被害を受けやすいとの意見もいくつかインターネット上に見受けられました。
冬でも利用したいと考えておりますので、家の中の温度が0度以下にならない、水抜きの必要が無い、不在でも空気が循環しているためカビが発生しにくい、などの長所に大変惹かれますが、一方シロアリの被害あり、の意見も気になります。
OMソーラーを設置した家を設計・建築されたご経験のある方にご意見を伺いたいと思いますので、よろしくお願い致します。また、週末住宅としての使い方をする場合、OMソーラーのほかに同様の機能を備えたお勧めの設備がありましたら、合わせて教えていただきたく、よろしくお願い致します。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

10件

2009年 2月 3日
KORO530様
?マックスネット・コンサルタントの片瀬と申します。

OMソーラーについて、回答いたします。ご存知の様に、OMソーラーシステムとは、パッシブ
ソーラーシステムのことで、太陽エネルギーを直接、熱エネルギーに変換し、家を床下から暖め
又は、冷やすシステムです。その性質上、床下から新鮮空気が入ってきますので、基礎・立ち
上がり等へのシロアリ対策用薬剤の塗布はできません。そのために、一般的には、シロアリに
強い材料(ヒバ・檜)で床下を構成するのですが、問題は、その環境です。一年中人間にとって
快適な環境とは、シロアリにとっても快適な環境です。換気により、湿度を極力抑えても、いくら
でも地中から湧き出てきます。そのために、一般的には、ベタ基礎にするのですが、別荘地の
ような傾斜地では、なかなか難しいでしょう。なので、シロアリは発生する可能性は高いと思わ
れますので、それなりの対策が必要です。

別荘に、OMソーラーを設置する目的がよく解かりません。カビの発生を防ぐために、換気をす
れば良いのか、省エネとかエコとか、夏涼しく冬暖かいとか、企業の売り込みは色々ですが、費
用対効果を考えると、別荘の場合、ソーラーシステムは、何れにせよ非常に高い物になります
ので、目的をハッキリさせてから、システムを検討した方が良いと思います。目的さえハッキリ
すれば、当社の方で、その対策を検討し、ご提案いたします。

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2009年02月03日

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マックス様

ご回答有難うございました。
OMソーラーの設置を検討している目的はいくつかあります。
1.現在まだ現役で仕事をしている為、別荘を利用するのは金曜日の深夜からとなり、冬には別荘に到着時点で、外気温はマイナス10度、室内も0度以下になっている可能性が大です。快適な室温に達するまでの時間を短縮できる機能が必要と考えています。OMソーラーの家では厳寒期でも室内はほんのり暖かいと聞いています。
2.年間利用できる日数が限られている為、家を締め切っていることによるカビの発生を危惧しています。中古別荘を何件か見学しましたが、カビ臭が気になりました。主人が特にカビに対してアレルギーがありますので、換気の重要性を感じています。
3.OMソーラーはあくまでもパッシブであり、冬には他に暖房設備を使用する事は最低条件と考えております。正直なところエコ的な見地のみからの検討という訳ではありませんが、土地が南向きで前が谷になっているため、太陽光をふんだんに採り入れる事のできる立地です。太陽光を利用し、上記1、2を満たすことが出来るなら検討の余地ありかと言ったところです。ただ、シロアリの件を伺うと、やはり躊躇します。

外断熱、高気密の住宅というのも最近良く聞きますが、木造住宅でも可能でしょうか?

以上、ご回答頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

2009年 2月 3日
KORO530様

前回回答致しました、片瀬です。

予算的に許せるのならば、立地的にもOMソーラー等が、ランニングコストも殆どかからないた
め、希望されている物が出来そうですね。私も週末、海の家や山荘に行くのですが、混雑を考え
ると、夜間の移動になります。(高速代も安いので・・・笑)やはりその場合、到着して冷え冷えし
ているのが一番嫌ですね。すぐに、薪ストーブを焚きエアコンを全開にするのですが、温まるまで
に15分程度掛かります。

以下の様にしたらどうでしょうか。
1)少し、高床式にすることで、床下換気は十分可能で、シロアリ対策も出来ます。
2)床は、二重床にして、その空気層の換気も含めてOMソーラー等を利用する。
3)外壁は、外断熱とし、内壁の空気層にも暖気が回るようにする。
4)利用しない時は、換気回数を増やし、防カビ対策をする。
5)室内仕上げは、調湿材を使用する。

高床式は、日本古来からの建築形式で、正倉院など、湿度の多い日本の倉庫(蔵)の建築
形式で、湿度対策にはもってこいですので、研究してみたら如何でしょうか。

また、質問の木造の高気密高断熱は、最近よく使われますが、十分な設計監理と施工管理を
行わないと、そのグレードが左右されますので、注意してください。
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2009年02月03日

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片瀬様

詳しいご説明、有難うございました。高床式、二重床などとても参考になりました。高床式は日本古来の建築形式とのこと、先人の知恵はやはり素晴らしいものがありますね。これからじっくり検討したいと思います。

2009年 2月 4日
凍結防止の工法をご紹介します。
断熱を施した地下ピットを造り配管する工法です。
WEBサイトのURL記載しますので問い合わせしてみてください。
http://homepage2.nifty.com/sirayama/per-frame.html
矢印
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2009年02月04日

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寺澤さま

凍結防止の工法の紹介、有難うございました。軽井沢でもよく使われている工法のようですね。冬をいかに快適に過ごせるかが大切な要素なので、紹介いただいた会社に詳しく問い合わせてみたいと思います。

2009年 2月 4日
はじめまして。
私自身はOMソーラーを扱ったことがないので、ご質問への答えというより、これもOMソーラーに詳しい方への質問と考えてください。
まず、OMソーラーは屋根の集熱部分で暖められた空気をファンで強制的に床下に送り、床下のコンクリート(基礎コンクリート)に蓄熱させながら、暖かい空気を屋内に循環させるものと理解しています。ですので、厳密な意味ではパッシブソーラーではありません。
冬季の晴れた日の昼間はこのようにシステムを動かしますが、夜間は屋根の集熱部分が放射冷却により冷却部分となりますので、システムを止めなければなりません。、床下に通じているダクトも塞ぐ必要があります。ファンが動いていなくても冷たい空気は重いので自然と下に下りてきますので、ダクトは塞がなければなりません。あるいは集熱部分を塞ぎ断熱する必要があります。そうしないとせっかく温めた床下が冷えてしまいます。
夏季は逆に昼間はシステムを遮断し、夜間は放射冷却によって冷やされた空気を床下に送って冷却するわけです。
このように、昼間と夜間、冬季と夏季というように、住んでる方が外部環境の変化に対応してこまめに対処しなければシステムを有効に使うことはできないと思います。当然天候にも左右されます。何もしないでほおっておいても自然にどうかなるというものではないはずです。
シロアリについてですが、OMソーラーにシロアリ被害の心配があるのは、蓄熱部分である基礎の断熱にあると思います。これはOMソーラーに限らず、基礎の外側に断熱材を貼る工法すべてに共通します。
シロアリは断熱材が好きです。断熱材を食べるというより、断熱材がシロアリの通り道になり、シロアリを誘導してしまうからです。乾燥していれば大丈夫だと言う方もいらっしゃいますが、シロアリの専門家の意見では、それは関係ないそうです。シロアリ自身が水を運ぶそうです。また最近では、乾燥を好む外来のシロアリによる被害も出ています。
基礎の内側で断熱しながら床下に蓄熱層を設ける方法を考える必要があるかもしれません。

ぜひ、OMソーラーに詳しい方のご意見をお聞きしたいと思います。
矢印
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2009年 2月 4日
koro530さま

Ys建築工作舎(わいずけんちくこうさくしゃ)の吉川です。
私自身、自宅の設計のときにOMソーラーを真剣に考えていましたので。
少しお役に立つかもと思います。

週末住宅のOMソーラーについて、お悩みのようですね。

シロアリは気になりますよね。。

OMソーラーの、問題と、その他の問題を分けて考えるとわかりやすいのではないか?
と思います。

OMソーラーを、別荘で使う一番の利点は、
「かなりの量の換気を常時してくれている。」ということでしょう。

また、室内に取り入れられる空気がある程度乾燥していることもいいのでは。と思います。

あと、OMソーラーがうまく機能すれば、真冬でも寒くない。(ほんのりあったかい?)ですね。
(十分な調査と、シュミレーションが必要です。)

実際の別荘に訪ねてみると、意外なほどカラッとしていることも多いです。
ただ、この感じかは個人によって様々ですので、実際に体験してみないと
わからないかもしれません。

OMソーラーのデメリットはなにか?
まず、コストの問題ですかね。。機器類で大体150〜200万位。
建築自体のコストは、一概には言えませんが、50万くらいかな。

あと、特に難しい技術ではないのですが、建築工事自体に若干のこつみたいなものが
必要になることでしょうか。細かなことですが。。
ですので、経験が少ないとトラブルが起きることがあるようです。

次に、シロアリ、他の問題はOMソーラーだから特に。。という問題ではないと思います。
(確かに、発砲系の断熱材がシロアリを呼びやすいことはあるようですが)
寒冷地では、OMソーラーに限らず、発砲系の基礎外断熱はよく行われている工法ですので、
さまざまな、シロアリ対策を検討すればいいと思います。

OMソーラーの住宅でいろんな問題が発生しているのも、聞きますが、
OMソーラー自体の問題ではなく、他の施工的な要因が多く関係している場合がほとんどです。

kokuzoさんのご意見の中の
>夏季は逆に昼間はシステムを遮断し、夜間は放射冷却によって冷やされた空気を床下に送っ>て冷却するわけです。
>〜中略。
>当然天候にも左右>されます。何もしないでほおっておいても自然にどうかなるというもので>はないはずです。

鋭い!おっしゃる通りですね。昔は、手動で切り換えていたみたいですね。
今は、OMソーラーの機器で自動制御するようになっているようです。


外断熱、高気密の住宅については、木造住宅でも可能です。
ただ、OMソーラーとの相性がいいかどうかは慎重に検討する必要はあるでしょう。
特に別荘などの、利用頻度の低い建物の場合は慎重に検討するべきでしょう。
(普段使わない建物の場合は、換気が特に重要ですから。。)

もうひとつ。OMソーラーを採用したい。。とおっしゃるクライアントが陥りがちな点があります。

スペック至上主義。。とでもいえばいいのかな。
OMソーラーで快適に。。ばかりが先行してしまって、断熱、気密、ガラスは。。。
豊かな生活のための住まいづくりの部分が、
だんだんおろそかになってしまう方がたまにいらっしゃいます。
それでは、本末転倒ですね。。

開放的で、大きな空間の室内環境が、ある程度快適に維持できるための補助装置。
くらいにお考えのほうがいいと思いますよ。

私自身が、OMソーラー大好き!というわけではないので中途半端な回答になってしまって
恐縮です。。


ご存じかも知れませんが、ご参考までに。(OM協会とは別の組織です)
自然エネルギー研究所 website / 旧 OM研究所 website
↓↓
http://www.passivedesign.com...
矢印
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2009年02月05日

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吉川さま

ご回答ありがとうございました。
家の件はまだ考え始めたばかりの段階で、本やネットでランダムに情報を収集しているような状態です。その中で興味を持ったOMソーラーについて、なかなか十分な情報を得ることができなかったのですが、このサイトで、そのメリットやデメリット、潜在的な問題点、その解決方法など、色々な角度からの皆さんのご意見を伺うことができて、とても参考になります。もう少し色々研究してみたいと思います。自然エネルギー研究所のサイトのご紹介もありがとうございました。

2009年 2月 5日
はじめまして、アトリエラビリンス建築環境設計の芳賀敏夫と申します。

私どもでは八ヶ岳周辺でいくつかの週末住宅と住宅を設計監理した実績があります。またOMソーラーに関しては私の実家の東京都西東京市で採用しています。その涼しい、というよりは暑くない、また屋根の熱気を排除してくれる機能は心地よいものです。ただし、八ヶ岳周辺となると当然のことながら補助暖房の重要性が増すでしょう(もちろん通常の平地でも補助暖房は必須ですが)。

OMソーラーのメリットはkoro530さんがお書きになっていらっしゃるようなことでまちがないと思います。特に週末住宅では人が滞在していない時の換気の効用はよく言われるところです。

シロアリに関しては私の理解では、OMソーラーだからシロアリの被害を受けやすい、ということではなく、万が一シロアリの被害にあった場合、OMソーラーの場合、床下の空気と室内の空気が一体的につながっているシステム上、床下での薬剤散布等の対策が取れないことに問題があると思います。現実的にシロアリの害を受けた方とOMソーラー施工会社との間でトラブルがあるようですが、それは先ほど書いた『床下の空気と室内の空気が一体的につながっている』にもかかわらず、床下に薬剤を使ってしまったことが原因のようですね。
ということはシロアリ対策は万全にしなければならないということではあると思いますが、万が一シロアリの害が発生しても床下に薬剤散布しない工法もあります。それは『ベイト工法』というものです。
とりあえずOMソーラーにおけるシロアリ対策を列挙してみると
●レスケミカル工法(ベイト工法)
家の周囲に仕掛けたワナでシロアリの侵入を察知。シロアリが感知された場合、ごく微量の化学薬剤を食べさせて巣ごと根絶します。
●ノンケミカル工法
天然の植物抽出液(ヒバ油、月桃、木酢液など)でシロアリを寄せ付けない方法。比較的安全ですが、体質によってはアレルギーが出る場合もあります。
●ケミカルフリー工法
薬剤を使わない、物理的方法によるシロアリ予防法。細かいステンレス網や特殊なシートなどでシロアリが土中から侵入するのを防ぎます。
●防蟻性断熱材工法
よく外断熱材をシロアリが食べてしまうという話を聞きますが、食べるとシロアリが士bbでしまうようなタイプの断熱材を使う方法です。

私どもでは八ヶ岳周辺ではいくつもの設計監理物件がありますが、周辺でシロアリの害にあったという話は私どもの知る限りではありません。八ヶ岳周辺はどちらかといえば寒冷地ですからリスクは少ないのかなとは思いますが。

koro530さんの週末住宅造りのお手伝いをぜひさせていただければと思います。よろしければいろいろとお話を伺えればと思いますが。
よろしくお願いいたします。
矢印
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2009年02月05日

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芳賀さま

ご回答ありがとうございました。
シロアリ対策にも様々な方法があることを知り、OMソーラーを検討するにあたって、貴重な情報になりました。まだ家作りを考え始めたばかりの段階で、どのような家にしたいか、のイメージが固まっていない状態なのですが、またご相談させて頂くかもしれませんので、どうぞよろしくお願い致します。

2009年 2月 6日
koro530様

アトリエ137の鈴木と申します。自然素材を大切にしたモダンデザインの住宅、セカンドハウスを多く手がけています。

遅ればせながら、少しお話させていただければと思います。
OMソーラーについては、皆さんお答えいただいていますので、寒冷地の設備について違うところでお話できればと思います。

私共は軽井沢などの寒冷地での週末住宅、セカンドハウスもよく手がけています。
寒冷地の計画では、水道の凍結防止は冬季間中も安心してお使いいただくために、何としてもクリアしなければならない課題です。
私の場合ある程度平坦地であれば、深夜電力を利用した蓄熱タイプの土中埋設の暖房設備をお勧めしています。土の中にヒーターを埋め、土自体に蓄熱させるもので、これによって昼間の暖もとることができます。セカンドハウスはもちろん不在のときが多いわけですが、これならいつ行っても暖かい家に入ることができます。また、ランニングコストも深夜割引により年間を通してほとんどかかりませんし、イニシャルコストでも床暖房などを入れるよりはずっと安いものです。
このシステムによって、水道の凍結の心配もなく、普段の室内環境も安定した家をご提案しています。
ただ土に埋設するため傾斜地では使いにくい場合もあります。この場合は設備室を設けるなど、プランニングを工夫して、水道の凍結防止のために必要な設備としてだけ利用することもあります。

文章ではなかなか表現しにくいものですが、いつでもお気軽にご相談ください。

http://www013.upp.so-net.ne.jp/atelier137/

何卒よろしくお願い申し上げます。

*****37
矢印
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2009年02月06日

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鈴木さま、

ご回答有難うございました。
深夜電力を利用しての土中埋設の暖房設備のご紹介、参考になりました。この方法は、オンドル式暖房というのと似た方式でしょうか?(全く的ハズレでしたら、すみません。。)
軽井沢での物件を多く手がけていらっしゃるというお話ですので、もう一点伺わせていただきたいのですが、一般的に軽井沢地方は八ヶ岳地方に比べて湿度が高いと言われていますが、換気はどのような方法を取られていらっしゃるのでしょうか?

2009年 2月 6日
kameplan architectsのおおいでと申します。

現在まで、約8割の物件にOMソーラーを採用しています。
シロアリとOMとの関係は、今までアドバイスされている方の見解でほぼ間違いないと思います。
週末住宅への導入例をいくつか見てきましたが、やはり換気効果によるカビやダニの発生を抑えられることと、冬場に訪れた際に「寒くない」ということでしょうか。
不在が多い週末住宅での換気計画の一つとして、有効だと思います。

また、具体的にはシミュレーションをしてみないと何とも言えませんが、ある程度の集熱量を確保できるだけの集熱面を設置することと、高断熱化を計ることで消費エネルギーを押さえることも可能で、その辺りの温熱設計によって、有効かそうでないかが決まってくると思います。

現在主流のハンドリングボックス(ファンとダンパーのある心臓部ですね)は、付属する太陽光発電パネルで発電した電力で稼働するもので、日中のほとんどは商用電力を使いません。この辺りもメリットかと思っています。

以上、ご参考になれば幸いです。
矢印
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2009年02月06日

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おおいでさま

ご回答ありがとうございました。
OMソーラーは週末住宅における懸案事項のカビ、ダニ、と真冬の寒さ対策に有効であり、それが自然のエネルギーを利用できるところにやはり惹かれるものがあります。またランニングコストもあまりかからないというのも魅力です。ただ、イニシャルコストはかなり高そうですね。限られた予算の中ですので、費用対効果の観点から慎重に検討したいと思います。有意義な情報、ありがとうございました。

2009年 2月 7日
こんにちは、プランプランの山下と申します。
OMソーラー、それと同等の「そよ風」という物を採用したことがあります。
また、自分で設計した八ヶ岳山麓の山荘も利用しています。
シロアリとOMソーラーについては皆さんのおっしゃる通りだと思います。
基本的には薬剤などではなく基礎を高くする、土台柱などの材料を吟味するなどの対処がよいと思います。

別荘とOMも含むアクティブ(積極的)なソーラーシステムについて考えていることをお伝えします。
質問者の方がおっしゃるように、常時換気できるので、優れたシステムであると思います。また制御盤で設定した室内温度で自動運転できますので留守宅にもよいと考えます。太陽光発電を組み込んだ自立運転型ならば太陽の出ている時(に動くので)にその太陽光を使うこともできます。おっしゃるように水抜きを不要にすることも可能であると考えています。
そのためには暖かい空気が入ってくる分、出て行くところも作る必要があります。そこが集熱できない時に熱が逃げて行く場所になってしまいます。取り入れる熱と出て行く熱のバランスを検討する必要があります。
それらを補助暖房も含め検討すればいつでも使える快適な住まいになると思います。

とは、言え。
人が居ないのに常時換気+採暖することが建て主さんの要求する性能に合致するのかどうか、の検討は必要だと思います。
ランニングはさほど掛かりませんが、イニシャル(最初のコスト)はそれなりに掛かります。
確かに水抜きが不要なことは魅力です。僕の経験では夜中に行って水栓を一カ所締め忘れて水を通し床に水が溢れ、雑巾で拭っている最中にその水が凍って来た時は泣きそうになりました。
ちなみに一昨日昨日とその山荘に行ってきたのですが、一泊だったので水は通さず調理などに必要な水はこちらから持って行って、(伏流水を敷地内で汲むことができるので)対応しました。トイレ、皿を洗う水などをバケツで汲んで運んでいると、昔の人は大変だったな。なども感じられなかなか良い物でした。

その建てられる家が頻繁に使われる、将来定住するなど、高い性能を盛り込むことが無駄にならないのなら、積極的に取り入れることを考えてもよいと思います。
矢印
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2009年02月08日

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山下さま

OMソーラーについてのご意見、有難うございました。
コストの件は、まさの仰るとおり、検討を要する部分だと思います。基本的に晴天率の高い場所なのですが、雪や雨で集熱できない時が続いた場合など、まだ分からないところが沢山あるので、これから色々調べてみたいと思います。

2009年 2月 9日
はじめまして、藤間と申します。

>OMソーラーのほかに同様の機能を備えたお勧めの設備がありましたら、合わせて教えていただきたく、よろしくお願い致します。
私の軽井沢の週末住宅は、周りの大きな木が有りまた、標高が約1000mある為、OMソーラーの採用を見送りPSヒーター(輻射パネルによる暖房)を採用いました。この利点は、空気で暖める暖房と異なり、遠赤外線により床、壁、天井、家具など物(人体の含め)を暖めてくれるので、温度変化が一定で天井と床面の温度差がない所が気に入っています。11月〜4月にスイッチをONにしておけば、設定温度のとおりにコントロール(各部屋ごとに)できます。また、天候に左右されることもないので安心して、家を留守にする事が可能です。(水抜きは、一度もした事はありません。また一度、便器が真っ二つというのも見て見たいのですが、残念ながら経験しておりません。)

>主人が特にカビに対してアレルギーがありますので、換気の重要性を感じています。
軽井沢に限らず、別荘地では、秋になると庭にキノコが生えるくらいに家の周りには、カビ菌で一杯ににります。この時期は、換気をすることによって還ってカビ菌を家に入れてしまいます。ですから如何にカビ菌を家にいれないか、また、入ってしまった場合どう対応するかが重要な課題にまります。

>外断熱、高気密の住宅というのも最近良く聞きますが、木造住宅でも可能でしょうか?
はい、可能です。
以前、断熱屋さんから標高800mを超えた地域の建築は全くの別物で、今までの常識は通用しないと脅かされたことがあります。
内容が複雑(結露の問題)で、文章でご説明することができませんが、
この辺の内容を解決できる、信頼できる建築家に依頼してください。
ランニングコストの事を考えると「外断熱、高気密」がとても必要になって来ると思います。

夏しか利用しない別荘と1年を通して利用する家では、全く求めるスペックが変わります。
デザインの為、太陽光をふんだんに取り入れる為、あまり大きな窓を造ってしまうと
冬になり問題児に、変わってしまう事なども考慮(夏30度、冬マイナス15度)にいれて設計してください。

週末は山の中という生活を続けて、9年になりますが暮らしてにて気づく事もいろいろありますので、何かご相談などございましたら、bxn*****.ne.jpまでお気軽にご連絡ください。

どうぞ宜しくお願い致します。
矢印
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2009年02月11日

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藤間さま

ご回答、ありがとうございました。
私どもが家を建てることを予定している場所も、標高1200mを超えており、まさに断熱屋さんの言われる、全く別物の建物ということになりますね。これから色々研究して、どういう仕組みの家にするか、決めて行きたいと思います。貴重な情報、ありがとうございました。

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