koro530さま
Ys建築工作舎(わいずけんちくこうさくしゃ)の吉川です。
私自身、自宅の設計のときにOMソーラーを真剣に考えていましたので。
少しお役に立つかもと思います。
週末住宅のOMソーラーについて、お悩みのようですね。
シロアリは気になりますよね。。
OMソーラーの、問題と、その他の問題を分けて考えるとわかりやすいのではないか?
と思います。
OMソーラーを、別荘で使う一番の利点は、
「かなりの量の換気を常時してくれている。」ということでしょう。
また、室内に取り入れられる空気がある程度乾燥していることもいいのでは。と思います。
あと、OMソーラーがうまく機能すれば、真冬でも寒くない。(ほんのりあったかい?)ですね。
(十分な調査と、シュミレーションが必要です。)
実際の別荘に訪ねてみると、意外なほどカラッとしていることも多いです。
ただ、この感じかは個人によって様々ですので、実際に体験してみないと
わからないかもしれません。
OMソーラーのデメリットはなにか?
まず、コストの問題ですかね。。機器類で大体150〜200万位。
建築自体のコストは、一概には言えませんが、50万くらいかな。
あと、特に難しい技術ではないのですが、建築工事自体に若干のこつみたいなものが
必要になることでしょうか。細かなことですが。。
ですので、経験が少ないとトラブルが起きることがあるようです。
次に、シロアリ、他の問題はOMソーラーだから特に。。という問題ではないと思います。
(確かに、発砲系の断熱材がシロアリを呼びやすいことはあるようですが)
寒冷地では、OMソーラーに限らず、発砲系の基礎外断熱はよく行われている工法ですので、
さまざまな、シロアリ対策を検討すればいいと思います。
OMソーラーの住宅でいろんな問題が発生しているのも、聞きますが、
OMソーラー自体の問題ではなく、他の施工的な要因が多く関係している場合がほとんどです。
kokuzoさんのご意見の中の
>夏季は逆に昼間はシステムを遮断し、夜間は放射冷却によって冷やされた空気を床下に送っ>て冷却するわけです。
>〜中略。
>当然天候にも左右>されます。何もしないでほおっておいても自然にどうかなるというもので>はないはずです。
鋭い!おっしゃる通りですね。昔は、手動で切り換えていたみたいですね。
今は、OMソーラーの機器で自動制御するようになっているようです。
外断熱、高気密の住宅については、木造住宅でも可能です。
ただ、OMソーラーとの相性がいいかどうかは慎重に検討する必要はあるでしょう。
特に別荘などの、利用頻度の低い建物の場合は慎重に検討するべきでしょう。
(普段使わない建物の場合は、換気が特に重要ですから。。)
もうひとつ。OMソーラーを採用したい。。とおっしゃるクライアントが陥りがちな点があります。
スペック至上主義。。とでもいえばいいのかな。
OMソーラーで快適に。。ばかりが先行してしまって、断熱、気密、ガラスは。。。
豊かな生活のための住まいづくりの部分が、
だんだんおろそかになってしまう方がたまにいらっしゃいます。
それでは、本末転倒ですね。。
開放的で、大きな空間の室内環境が、ある程度快適に維持できるための補助装置。
くらいにお考えのほうがいいと思いますよ。
私自身が、OMソーラー大好き!というわけではないので中途半端な回答になってしまって
恐縮です。。
ご存じかも知れませんが、ご参考までに。(OM協会とは別の組織です)
自然エネルギー研究所 website / 旧 OM研究所 website
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