たけやまさん、こんにちは。
塩害は相手が空気に混じってくるだけに、避けようがなく、一概にどれが強いとお答えできなくてすいません。どの程度の期間を考えての建材なのかも解らず、例えばスレート葺きと呼ばれるものでも、海沿いでない住宅でも10年くらいでメンテの点検をしています。
参考になるのかどうかは解りませんが、やはり海沿いの家というのはそこの風土にあわせて造ってあると思います。海外ならレンガや瓦が多いですし、すぐに壊れる東屋みたいな「パレ」と呼ばれるものは植物で屋根を葺いて3年ごとに交換するようです。やはり自然に沿ったものを使用していますね。
昨年日本海側の鳥取や島根を旅行したときに感じた事は「屋根瓦がやたら艶々としている」事でした。こちらは三州瓦が近くにあり、どちらかと言えば艶を抑えた感じの瓦ですが、それに対して子供の頃に工作で作った人形に塗ったニスの仕上がりのような輝きでした。水木しげるロードまでの間に、その瓦を眺めながら堺港に着きました。
そう考えると「これも海の近い町の生活の知恵なんだろうな」と思います。あの艶々が屋根への塩害を守っているのだろうと思います。私達も家を計画する上で、勿論知識として色々と学びますが、実際の風土に即したものは、やはり海に近い方々の方が優れていると思います。個人的にはバラックのような塗炭で雨の音がバタバタとする、錆びた感じが面白い家も好きですが、それは現在の住宅には即しません。
壁紙などについては、壁紙というより「漆喰」やジョリパッドなどがお勧めです。