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家を建てるタイミング

まだ家を建てたことのない素人の質問です。的外れだったら、遠慮なくご指摘ください。

子供の転校時期など住まう側の都合に合わせ、家づくりのの工期の調整を建築家さんや工務店さんに依頼するのは一般的なことかと思いますが、例えば、家をつくる側(建築家、工務店、大工人さん等)からみて、「実はこの時期に建て始める(終わるでも可)と一番いいよ!」っていうタイミングは存在するのでしょうか?

「暑くも寒くもない季節なら工期も短くなる?」、「基礎工事は梅雨どきを避けた方が家が長持ちする?」、「年度末はどこも工事が建てこんでる?」などと素人の私は安直に発想してしまうのですが(笑)、そういう定説めいたものがあれば知っておきたいのです。家族の都合は抜きにして、つくる側の都合や定説なども知ったうえで建築家さんに依頼するタイミングを考慮した方が、よりいい家づくりができそうに思うからです。

もちろん、工法や規模、地域差などにより工期の長短もさまざまだと思うので、過去に手がけられた実例などなるべく各論のご意見をたくさんの建築家さんからいただけるとうれしいです。

このアドバイスは、旧HOUSECOの家づくり相談のアーカイブを移行したものであり、現行SuMiKaが提供する機能と齟齬がある場合があります。

専門家の回答

2件

2006年 6月 6日
「工事をしやすい時期」、私は、設計、施工ともに自分でやりますから、施主さんによく聞かれます。

はっきり回答させていただくと「特別、工事をしやすい時期」というのは、「ありません」。

1月は年の初めで、休みも多いですから、稼動日数が少なく、
2月も、28日までしかありませんから、稼動日数が少ない、
3月は、天候が不順で、
4、5月は、GWのおかげで、工事ができる日数が少ない、
6月は梅雨、
7月も、梅雨が残ってますね、
8月はお盆休みで、稼働日数が少なく、
9、10月は、秋の長雨+台風、
12月は、年度末で、稼動日数がすくない・・・。

しいて言えば、なにもない11月ですけど、1ヶ月程度作業のしやすい時期があっても、あまり関係ないですね。

最近は、土曜日休みの方も多く、土曜に作業をすることすら禁止されることが多いですから、日曜祝日に作業をするのはもってのほかですから、祝日の多い月は、ぜんぜん作業が進みません。

ただ、各工程には影響がありますね。

冬は、雨が少ないですから、上棟までがスムーズに進む。とか、6、7月は、祝日が少ないから、この月までに、外仕事を完了させて、内部に入ってしまえば、あとは速いよ。とか、

ただ、ならしてしまえば、総工期は変わりませんので、やっぱり、「特別、工事をしやすい時期」ってのはありませんね。
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ユーザーの返答

2006年06月10日

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>青山さま

分かりやすく丁寧に解説いただき、ありがとうございます!

設計、施工の双方を手がけておられる建築家さんの視点ということで、とても参考になりました。よく施主さんに聞かれる、ということは、やはり建てる側としては気になるトピックなのかもしれませんね。

しかし一年365日のサイクルを、挙げていただいた月ごとに改めて眺めてみると、思ったよりイベントや休日があるんですね〜。毎年同じように過ごしてるのに、ご丁寧に解説いただいて初めて気がつきました(笑)


> 最近は、土曜日休みの方も多く、土曜に作業をすることすら
> 禁止されることが多いですから、日曜祝日に作業をするのは
> もってのほかですから、祝日の多い月は、ぜんぜん作業が
> 進みません。


土曜、日曜、祝日は作業が出来ないん場合(地域)が多いということですね。ということは、ご近所や町内会など地域(の顔役)への事前のご挨拶の際にでも、可能な工事の期間・曜日・時間などをしっかり確認しておいた方がよさそうですね。

なんとなく分かっているつもりでしたが、ご説明いただき、こんなところにも配慮が欠かせないことに改めて気がついた次第です。

ご回答、どうもありがとうございました。

2006年 7月 4日
一般的な住宅であれば工期は4〜5ヶ月かかりますので、どの時期に着工しても二つの季節をまたぐことになります。
工程によって適している季節や、逆に避けた方がいい時期はあります。
しかし、決定的なものではありませんから、入居等の都合に合わせて行うのが一般的ですね。子供がいないなら3月末竣工は避けた方がいいでしょうね。
しかし、地方によってかなり差はあります。日本海側と太平洋側、瀬戸内海沿岸では降雨日数や気温等もかなり違いますから。

土工事:雨が多い時期は避けたい。土を掘った後雨が降ると乾くまでいじれないので。
基礎工事:コンクリートの養生が難しい真夏や真冬は避けたい。
木工事:屋根を葺くまでは雨は避けたいが、屋根を葺いて、サッシュ&外装をしてしまえばそれほど影響ない。
内装工事:梅雨や真冬は避けたい。
夏に施工すると化学物質が揮発するので多少有害物質が除去できる。しかし冬には材料が収縮するので隙間が出るかも。
冬に施工すると、夏には材料が伸びます。
年度末は業界が忙しくなるので、年度末竣工は竣工直前の多業種が輻輳する時期と重なりますから、余裕を持った工程にしたい。
植栽工事:樹種に応じて適した時期に施工したい。

ということで、理想的な時期はありませんが、いくつかのパターンをあげると、、、

1 10月着工、11月建前、屋根工事。寒くなる前にサッシュ、外装を行う。
2月末に竣工。3学期終了直後に引っ越し。(3月末は少し高くなりますから)
学年のはじめに転校ですから、子供はなじみやすくなります。一番多いパターンですね。

2 春先に契約、着工し、5月末に建前、屋根工事。梅雨時は木工事を行い、夏場に内装工事を行って8月末に竣工、引き渡しで、2学期から転校。

3 梅雨が明ける7月中旬着工、お盆明けに建前、屋根工事。竣工は12月上旬。新居でお正月というパターンです。固定資産税や減税のタイミングなども影響します。

ただ、工事時期だけでなく、設計時期もかなり結果に影響すると思います。
夏に設計すると施主は夏場の暑さ対策に目が行きますし、冬に設計すると暖房に目が行きます。
1年かけてゆっくり設計する余裕があれば理想だと思いますね。
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ユーザーの返答

2006年07月13日

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>林さま

回答いただき、ありがとうございます。

いくつかのパターンはあるものなのですね。これはご説明いただいて初めて理解できました。また、地域によっても天候条件などありますものね、これらも考慮すべきですよね、やはり。



> 夏に設計すると施主は夏場の暑さ対策に目が

これには全く気がつきませんでした。おもしろいお話ですね。建築家側だけでなく施主側でも、こういった季節や天候の違いによって、特にケアしたい・それほどケアしなくてよい箇所の違いがでてくるでしょうから、こういった点にも注意が必要だと思いました。

おっしゃるとおり、施主も建築家もその土地で1年かけて(余裕をもって)四季や天候の移ろいを把握できれば、よりよい結果を産むのでしょうね。

分かりやすく解説いただいたおかげで、いろいろなことに気付かされました。どうも、ありがとうございました。

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